kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

おもしろくなくても書いちゃうんだよ〜ん!

   新年 明けましておめでとうございます。

      本年も よろしくお願いいたします。

 

というわけで、本日から社畜として業務にいそしんでいるあたしです。

でも、やる気はゼロ。ヘタすりゃマイナス。早く帰りたい…。

 

仕事始めの感想は「あ〜あ、始まっちまったかぁ…」しかありません。

 

なんとかして遊んで暮らす方法を見つけ出したい!

仕事始めの日ほど、強く思う日はありませんです。

 今年は1月1日が日曜日という不幸なカレンダーです。

誰か1月4日が日曜日のカレンダー持ってない?

 

たかだか4日休んだくらいで、リフレッシュできるかっつーの!

最低でもひと月はほしいわ。正月休み。

1月が完全休日だったら…。かなりうれしいよね。

でも人間なんて贅沢だから、どうせなら夏の方がありがたいわなんて…ね。

 

「我が社は7月中旬から8月中旬まで完全休業とする」って

社長さん言ってくれないかなぁ…。

 

これが夢であってくれたら。

仕事始めになると、そんなことを本気で願っちゃたりして…。

そう思うでしょ。でしょっ。でしょ

ったく、やってらんないわよ。

 

そう思っているのは、あたしだけではありません。

日本人は、はるか昔からそう願っていたんです。

ちょっとイヤなことがあると夢であってくれって。

 

 世の中は 夢かうつつか 

  うつつとも 夢とも知らず ありてなければ

 

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古今和歌集古今集)」の雑歌(ぞうか)=くさぐさ(種々)の歌の意味=にあるもので、

ヨミビトシラズ」って人の作。ヨミビトシラズなんて変わった名前だね。

帰化人? 日本人? ネアンデルタール人? んなわけないやね。

どこが名字でどこからが名前? 

ヨミビ トシラズ?さん。

えっ、人の名前じゃない?

 

にゃはは。知ってた知ってた。

 

読んでくださっている方がたいくつしないように

軽〜くボケをかましとこって思ってさ。

ケッ、つまらんブログだ! なんて、すぐに飽きられちゃうから。

少しでも喜んでいただけるように、無理矢理ボケちゃいました。

細やかな心配りってやつなのよ。

その割には、ヘタクソだけど。

 

ごめんね……。

 

意味は「世の中ってホントにあるの? 夢なんじゃないの? あるようでない、

    ないようである、そんなものなんでしょうね」

                         ざっと、こんな感じかな。

 

当時の仏教的な無常観を七五調にしただけだって、和歌としての評価は低いんです。

だから、ヨミビトシラズさんも本名を名乗るのが、はばかられたんでしょうね。

仕事したくねぇって和歌ですから。

ははは。違うわ。

でも、評価が低い割に知られているのは、

やはり多くの方が共感できるからじゃないかな。

 

古今集は西暦900年代初期の歌集です。

西暦900年代は日本では平安時代まっ盛り。

この頃の日本人の中にも、人生に迷いを感じていた人がいたんです。

おそらくこの方は宮中(きゅうちゅう)勤め。たぶん位(くらい)は低い方。

今でいうところの木っ端役人です。

平安時代といえば貴族社会ですから、 

木っ端役人は貴族の言いなり。命令には絶対服従。

あれ? これじゃ現代のサラリーマンだわ。

ただ、今と大きく違うのは、命令にそむいたら即刻死刑なんて時代だったんでしょう。

違うかな? えっ? 島流しもあった? それじゃあたしと同じだわ。

ヨミビトシラズさん、ご心中お察しいたします。

 

いずれにしても、今より相当理不尽な世の中で生きていたと思われます。

思いましょう。ね。

 

当時はもちろん電気もガスも水道もなく、インフラ整備はたぶんゼロ。

電話どころかケータイもスマホもインターネットもない時代です。

現代と比べると超超超不便。

あたしはとても生きていけません。現代だってかなり不自由を感じてるのに。 

 

さて、和歌としての評価が低いこの歌ですが、

あたしはこの和歌に哲学者デカルトに通じるものを感じます。

 

Cogito ergo sum(コギト・エルゴ・スム)

「われ思う、ゆえにわれあり」って有名な言葉。

 

否定できない自分の存在。夢か現在(うつつ)かと詠んだ作者は

そう考えている自分の存在を、歌の中に入れちゃえばよかったんです。

世の中は夢かうつつかうつつとも夢とも知らず〝と思う我あり〟

なんて結びをちょっと変えて発表していたら

おおっ!デカルトより600年も前に存在の本質を見抜いた和歌が日本にあった!

なんてヨミビトシラズさんの評価もめっちゃ上がったのにね。

残念でしたね。ヨミビトシラズさん。

 

そんなわけで〝無常観〟というより〝形而上学的〟な和歌だと思っています。

 

考えている自分という実体の存在は絶対に否定できないという真理。

デカルトさんが言うには、これが「哲学の第一の原理」なんだそうです。

 

まぁ「デカルト」よりも

お手軽な「レトルト」や

超常現象などの「オカルト」が好きなあたしの解釈ですから、

まったくあてにはならないんですけど…。

 

人は思いもよらない災いや不幸に見舞われたときに、

運命を呪い、他人をうらやみ、自身を嘆き、途方に暮れてしまうものです。

この出来事は現実なのか夢なのか、できれば夢であってほしい……。

そう心底願うものですよね。

 

あたしも災害以外では数えきれないほど経験しています。

先日も、買い物帰りにサイフを落として大あわてでした。

あたし、何度もサイフ落としてるんですけど、

どうしてもズボンの尻のポケットに入れて歩く癖が抜けないんです。

カミさんは「首からぶら下げて歩け!」って怒って言いますが…。

そんなカッコの悪いことできませんでしょ。

だからといって、最近の若いもんみたいに、

ベルト周辺にジャラジャラなんでもかんでもぶら下げて歩くのもみっともなく思えて。

ねぇ…。

仕事着がスーツだった頃は上着の胸ポケットにしまえたので、

落とすことはなかったんです。

ジャケットを羽織っているときならまだしも、

冬の間はもっぱらセーターのお世話になっているんで、

ズボンの尻ポケットがサイフの居場所になります。

そして「落とす」。

負の連鎖です。

いい方法ないかな…。

 

でもね、落とすのがサイフならまだ可愛いもんです。

命を落とすなんてことになったら、たまりません。

最近は、天変地異が日本国中を跋扈(ばっこ)しています。

昨年の熊本大震災も北海道の台風上陸も、多くの方の生活が一変してしまいました。

その悲しみは、想像を遥かに超えているのだろうと推察しています。

未経験の心労が重なって疲れ果てて迎えたお正月だったのではないでしょうか。

 

そんな方のために、少しでも心が軽くなるような言葉をいくつか紹介します。

 

 『束縛があるからこそ、私は飛べるのだ。

 悲しみがあるからこそ、私は高く舞い上がれるのだ。

 逆境があるからこそ、私は走れるのだ。

 涙があるからこそ、私は前に進めるのだ』

■インド独立の父・マハトマ・ガンジーさんの言葉です。

非暴力不服従を世界的に知らしめ実践された方で、

凶弾に倒れたときも〝あなたを許す〟と

自らの額に手を当て息を引き取った偉大な方。

あたしなんかと違って言葉にもぐっと重みがあります。

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『雲の上はいつも晴れ』

■日本のことわざなのかな。

一般的な慣用句かと思っていたら名言・格言・ことわざに昇格してたんですね。

生きていればいいことも悪いこともある。

だから明日を信じて生きていこうという前向きな意味です。

似たことわざに雨降って地固まるというのもあります。

あたしの友人は「雨降ってキレ痔痛む」と、うめいてましたが…。

 

『涙とともにパンを食べた経験のないものに、

            人生の味はわからない』

■「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」第2巻第13章(ゲーテ

ゲーテさんの本は1冊も最後まで読んだことはありません。

そんなあたしでも、死の間際に言ったという「もっと光を」と

この言葉だけは知っていました。

一説によると原文には人生の味という表現はないそうです。

英訳されたときに翻訳者がそう〝意訳〟したらしいとのこと。

意訳もこれはいい訳だね。

さまざまな解釈があるみたいですが、

あたしは本当に苦しい思いをした人だけが、

本当の喜びがわかるって意味だと思っています。

 

だからあたしのような半端もんには、まだまだ人生の味はわかりません。

ミソ? シオ? ショーユ? えええ〜っ! トンコツ〜っ!

すんません、この程度の人間です。

 

『運は我々から富を奪うことはできても、

          勇気を奪うことはできない』

ローマ帝国の政治家・哲学者 ルキウス・アンナエウス・セネカ

「人間は社会的動物」という言葉を聞いたことある方は多いと思います。

その言葉の生みの親がセネカさんです。

当然、読んでいませんが「メディア」などの悲劇作家としても有名なんですと。

ローマ皇帝の暴君で知られる「ネロ」の家庭教師として即位後しばらく補佐しました。

やがて暴政が始まると引退しましたが、皇帝暗殺の陰謀を疑われて

自殺に追い込まれたかわいそうな人でもあります。

悲劇作家の波乱の生涯を考えると、運から見放されても勇気は捨てないという

強い気持ちが感じ取れます。

 

 最後にあたしの好きな俳句です。

 『今もよし 昔も恋し 老の春』(富安風生)

   (いまもよし むかしもこいし おいのはる)

 

「今も昔も苦しいことはあったが、今思えば、それはそれでよかったんだなぁ」

「ええ、過ぎてしまえば楽しい思い出ですねぇ」

「きっとこれからも人生は楽しいぞ」

「そうですねぇ」

「よしっ! 死ぬまで生きてやる!」

「そうですね 生きましょう生きましょう

 

長年連れ添った老夫婦が新年を迎えて

今までよく生きてきたものだと波乱の人生を振り返りながらも、

今があるのは昔のおかげとすべてを肯定し、

これからの生を泰然と受け止めた心境を詠んだものと勝手に解釈しています。

 

たぶん実際は違いますが…。

 

なんだか心が温かくなって、やる気にもさせる秀作です。

 

でも、今日の仕事のやる気は、思いっきりマイナス値なのね…。

ああああああああああああああ〜帰りてぇ〜っ!

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

今年もよろしくお願いします。

では、また。

少しだけ仕事しよ!

 

プリンとハナの日常。ガルル〜!ワンワンっ!疲れるのはどっち?

 

最近は本を読んでいないあたしです。

俳句や短歌や詩が好きで、それにまつわる本は時折パラパラとめくってはいますが、

評論、小説のたぐいはとんとご無沙汰。

ブックオフで買いあさった1冊100円の本は山のように残っているのに…。

 

原因はうちの2匹の娘。プリンとハナ。

たいていは、もうすぐ生後6カ月になるハナからちょっかいをかけて、

1歳9カ月になって、すっかり成犬のプリンが応戦するパターン。

好き放題に家の中でじゃれあうので、なんだかんだとひっかき回されます。

それでヘトヘト。ベッドに入ったらバタンキューです。

 

 なんだか立ち入り禁止だよ。   チェっ。つまんないな。     ナニヨ!ナニサ

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  ガルルル〜っ。ワンワン! 戦い終わって陽が暮れて…。

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写真のように2匹ともぐったりです。

 

ついでにあたしもぐったり…。

 

これが毎夜繰り返されます。

 

うちは大半がフローリングなので、

彼女たちにとっては足元が非常に滑る状態です。

それでも彼女たちは家の中を縦横無尽に走り回り、

テーブルに上がり、ソファに上り、狭い居間を行ったり来たり。

小さなポータブルストーブに激突しそうになることもしばしばなんです。

見ているあたしも「危ない危ないコラコラコラ!」と二人を追いかけ回したり、

興奮してトイレ以外でしたオシッコのあと始末に追われています。

そして、戦場のあとには彼女たちの抜け毛が散乱…。

 

結果、ほぼ毎日、床を水拭きするはめに。

とくにコーギーのハナの抜け毛がすごいんです。

彼女の体毛はダブルコート。

よくわかりませんが、体毛が2層構造になっているんだそうです。

日本の犬もだいたいそうだとか。おフロで長湯は苦手です。

 

クイックルワイパーじゃ何枚シートを使うかわからないくらい消費が激しいので、

貧乏な我家は経済面からマイペットを入れた水でもっぱらモップがけです。

自分のペットだけに…。

なんてダジャレを言う元気も残ってないわ。

 

この家を建てて20年。今が一番床を拭いてます。トホホ…。

もっと早くやっときゃ、もう少しきれいなうちでいられたのに。

なんて、ちょっと後悔しながらね。

 

休日には、ドッグランや金太郎の池(地域住民の憩いの場所)などに

車に乗せて、必ず散歩に連れていくし、

寒くなったこの頃でも、カミさんがほぼ毎日、帰宅後にご近所周辺を散歩させてます。

それでも運動不足なのかなぁ…。

基本、子供です。驚異的な回復力もあるし、元気いっぱいなのね…。

 

ただ、初老の男にとっては、夕方から就寝前までは体を休めるための貴重な時間。

ですが、彼女たちはもちろん、そんなことにはおかまいなしです。

今夜も元気にガルル〜! ワンワンワン! 大騒ぎ。

その若さがうらやましい、この頃なのです。

 

結局、疲れてもすぐに回復できる彼女たちに比べ、

一度疲れるとなかなか回復できないじじいとは、勝負にならんとです。

ああ、あの頃の若さがほしいわっ!

 

 雪晴れて 犬もまぶしき 目を細め(渡辺千代子)

 

 

 

 

 

ウラの中にオモテがあった! 表裏一体の謎を解く!! なんちゃって

みなさんはPinterest(ピンタレスト)をご存知ですか?

ネット上の画像を自分の好みの「ボード」をつくって「ピン」して集めたり、

他の人のボードに貼られた画像を「リピン」することもできる、

画像をブックマークとして集めるツールです。

あたしはデザイン関連の「ボード」をつくり、ネットで見つけた

「おおっ!」という画像を保存しております。

仕事でナニかいいアイデアはないかなと感じたときに開いて

ヒントを得ることもしばしばです。

毎日見ているわけではありませんが、頻回にメールが届きます。

たまたま届いたメールをなにげに見てビックリ。

 

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こんな画像が紹介されておりました。

 

これなに? ウラという漢字の中にオモテがあるわ? 

フンフンフン。ナニナニナニぃ〜!

 

こりゃ驚いた。ほんまやほんまや。おおきにおおきに。なぜか関西風の驚嘆です。

 

 

 

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では早速ウラという漢字の中に表という漢字をはめてみましょう。

ウラからオモテを取り出して、というかちょっぴり細工して。

 

 

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このオモテを、がった〜い! にゃははは! できたできた!

まさしくウラの中にオモテです。

 

 

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ちょっとズレちゃったけど、そこは許してちょ。

 

それにしても目からウロコ、耳から鼻水、鼻からヨダレ。

意外な事実に驚きました。驚きついでに中途半端なまま公開してしまう痛恨のミス。

後悔しています。ダジャレで許してね。

poke-monnさん、Doraneko1986さんホントに失礼いたしました。ごめんなさい。

 

 

ところでさ、ウラの中にオモテがあるってなんか意味深。

ウラの方が大きくてオモテが小さい。

人間なんてそんなものだよ。昔の人の知恵でしょうか。

考えさせられます。

 

オモテしかない人間になりたい。とは思いませんが、

ウラはなるべく小さくしたいものです。

 

そう思いませんか? みなしゃん!

 

これを書きながら山本リンダさんの大ヒット曲「狙い撃ち」を思い出したオヤジです。

よろしかったらみなさんも歌ってみちゃおう。サン、ハイっ、

 

 ウウララ〜ウウララ〜ウラウラでぇ〜!

 

勤務中につき、今回はこのへんで。

バイナラ。

 

冬眠してました。

お久しぶりぶり〜! みなさんお元気でした?

すっかりサボリ癖がついて、さっぱりブログの更新もせずダラダラと過ごしてました。

にゃははは!

 

寂しかったぁ?

 

べ、別にいいけどさ…。

 

それにしてもすっかり寒くなっちゃいましたね。

あたしの周りは雪と氷の世界ですわ。

窓の外にリンゴ売りはいませんが…。

いいんです。わかる人にだけわかっていただければ…。

ええ、いつも書いてますけど、お外は寒くて滑るんです。

あたしのブログと同じで

 

ぎょめんなちゃいね!

 

だからさ、久しぶりの今回は、絶対寒くない、あ〜んど、絶対滑らない

おもしろい川柳を紹介して、お茶を濁すことにしました。

クスッと笑えて、ホロッとくる。それが川柳の良さだと勝手に思ってるんですけど、

みなさんはどうお思いでしょうか?

 

へっ? 特別なんにも思ってない?

そうですね。いまどき川柳なんてはやらないわね。わかってますわかってますよ。

でもさ、中にはう〜ん、うまいね!って思わせるものもたくさんあるんです。

年末にはサラリーマン川柳が話題になったりするしね。

あたしが好きなサラ川の作品は、かなり前のだけど節分の哀愁を詠ったものです。

書いてて思ったけど、あと2カ月もすりゃ節分なんだね。あ〜、びっくり。

月日の流れは日増しに早まっていますなぁ。

この分じゃ10年後はひと月いち日になっちゃうかも。

えっ、そんなことはない? そりゃそうだわね。

 ………………………………………。

 

あたしは個人的にこの川柳が大好きです。

あたしの記憶だから、あてにならないんだけど、

この川柳も他の川柳も細部が多少違っているかもしれません。

でも気にしないで紹介しちゃうんだわ。いいのいいの。

どうせ誰も見やしない極東超小泡沫ブログなんだから。ううっ。

 

コホン。さ、みなさん、お待たせしました。元気に大きく声に出して詠んでみてね。

 

  鬼は外 女房の背中に そっと投げ

  (おにはそと にょうぼのせなかに そっとなげ)

気弱なご主人は、節分のこの日、奥様への日頃の恨みを晴らす絶好のチャンスと、細心の注意をはらっています。気がつかれると今後の影響は計り知れません。もし、ばれたら「いたっ! ナニすんのよっ!」とにらまれ、百倍返し確定。下手をすると一方的に攻め込まれる流血沙汰です。一瞬たりとも気が抜けません。ドキドキハラハラ。ご主人はうっすらと汗をかきながらひたすらチャンスを待ち、ここぞというときに、年々態度と体重と存在感が肥大していく奥様の妖怪のような背中に向けて、そっと豆を投げたんです。気持ちだけ渾身の力を込めて……。ご主人は小声で「鬼は外」。子供たちと奥様は仲良く元気に「オッニはソトォっ!」なんて大きな声で豆を投げているんですね。よくある平和な家族の節分の風景ですが、そこには年々ないがしろにされていくご主人の悲哀が渦巻いています……。女性は、結婚するとどうして強くなっていくのでしょう。いとかなし。いとあはれ。ああ無情。

 

この川柳は、サラ川の大賞には至らなかったのですが、あたしには傑作でした。

サラ川に限らず、夫婦のことを詠んだ川柳は数多くあります。

中でもう〜ん、なるほどと感じたものを一つ。あれっ? これもサラ川だったかな?

 

 妻だから 運転できる 火の車

なんだかんだ言ってはみてもカミさんがいなけりゃ、のたれ死にしているんです。世の中の男どもの大半は。少ない収入を切り盛りしていただいて、どうにか食いつないでもらっているお陰で、世間じゃ一丁前の顔して偉そうにしていられるんです、男ってヤツは。カミさんにはホントに頭が下がります。でも面と向かうと感謝の言葉が言えないのも男です。男は黙ってサッポロビールなの。最近は第3のビールばかりだけど。とにかく見栄っ張りなのね。ホントは節分にカミさんに豆なんか投げちゃいけませんよ。わかりましたか!男性諸君!

 

ついでだから夫婦を詠んだ俳句も一首。

 秋灯や 夫婦互に 無き如く

 (しゅうとうや ふうふたがいに なきごとく)           高浜虚子

いいですねぇ。こうなりたいもんです。秋の夜長、おじいさんは居間のちゃぶ台の前の座布団に座り、老眼鏡が合わなくなったと誰に言うでもなく独りつぶやきながら、新聞を読んでいます。おばあさんは、最近ひざが痛いので床に座ることはせず、おじいさんがどこかからもらってきた揺り椅子に腰かけてせっせと編み物をしています。同じ部屋にいながらまったく別のことをしているのに、しっかり存在を認めあっている老夫婦。そう、空気のような存在です。当たり前のようにあるから感謝することもありませんけど、なかったら死んじゃいます。お互いがそういう存在なんです。夫婦の鏡ですね。ひと昔前は、初めて会った次の日に結婚なんてことも多かったそうですが、それでも年月を重ねて苦楽を共にし気がつけば50年、なんてご夫婦が多かったように思います。明治大正昭和前期の時代は、人間の質が現代とは違っていたんでしょうか? 忍耐強い女性が多かったのは事実でしょう。今でも男社会だとは思いますが、当時はもっともっと男社会でした。うらやましい気もしますが、この俳句を思い出すたびカミさんを大切にしなきゃ、なんて思うのであります。ホントだよ!

 

そういう憧れは結婚していると持つものですよね。

あたしは再婚3年目ですが、今回は絶対失敗させないという、

それなりの決意もあるんです。あると思います。あったはずです。たぶん……。

ただ、結婚生活というものはマンネリ化しちゃいますから、

毎日が「うれしい楽しい大好き」と、

どこぞの歌のタイトルのようにはいかんわけです。

わかりますよね。

はっきりいうと1年の大半は退屈な日々なんです。

そうなると、ヒマな男はこんなことをしてみちゃったりするわけです。

 

 しみじみと 妻のイビキを 聞いている

あたくし的には聞いているより聞いてみるの方がいいと思うんですけど、

この作品もけっこう知られている川柳の一つです。

結婚生活も長くなり子供にも手がかからなくなると、男は隣に寝ている妻の顔を見てしみじみ思うわけです。「苦労かけたな」。薄明かりの下でよく見ると顔の小じわがずいぶん増えています。しわと体重と白髪が増えて、あんなに可愛いらしかった若かった頃の面影を探すのも大変なことに気づくんです。「ありがとうな。お前が支えてくれたお陰だよ」。そっと妻の頬に口づけしようとしたとき、大合唱が始まります。「グオォ〜ガオォ〜」。寝ているときもこんなに迫力があるんだ。起きているときだけじゃないんだ。だから乗り越えてこられたんだ。お前と一緒になってホントによかったって。でも、そろそろ寝室は別々にしようかなとも…。

 

奥様の立場からすると、役立たずのボンクラ亭主にはほとほと愛想を尽かしているんでしょう。こんなのがあります。

 

 その夢に あんたもいたと 妻が泣く

朝起きて台所の妻に「おはよ」といつもの挨拶をした次の瞬間、鋭い視線でにらみつけ満を持したように怒鳴りつけられます。「んもうっ!せっかく大ファンの嵐のマツジュンと2人で温泉に行ってたのよっ!これからお部屋で2人きりってときになんであんたが出てくんのよっ!少しは場をわきまえろっつーの!ったく。台無しよ、もう!」。なんて奥様の怒りは収まりません。「夢の話でしょ」。言われた旦那さんが「俺だってこの間松嶋菜々子とデートしてたらヨコからお前が出てきて俺を突き飛ばして行ったんだぞ。お互い様じゃん」などと反論しようものなら「松嶋菜々子は人妻よ!何よ夢でまで不倫して!まだ、あの女のことを思ってるんでしょう!キーッ!」なんて、とばっちりを受けかねません。ここは「そうかいそうかい、ごめんごめん」と静かにシタテに出てやり過ごしましょう。(経験談)

 

一説には子供ができると女性は強くなると言われます。

真偽の程はわかりませんが、年を重ねると女性はたくましくなり、

男は丸くなるように思えます。

久しぶりのブログ更新。復帰リハビリの立場としては、少々長く書きすぎました。

 

川柳には世の中のいろいろなことが詠われています。

今回は結局、結婚のことばかりになってしまいましたが。

最後にご紹介するのもやっぱり結婚にまつわる川柳です。

男のあたしとしては、ホントだねって思わずうなずいちゃいます。

さあ、最後も大きな声で読んでみましょう!

 

 予知不能 妻の怒りの 時期と規模

 (よちふのう つまのいかりの じきときぼ)

以前、ラジオ番組で男性パーソナリティがゲストの男性とこんな能力がほしいという話をしておりました。その中で、一番ほしい能力は「妻に怒られるときがわかる能力」。そのゲストの男性は、家のドアに手をかけたとき、嫌な予感がすることがあって「ああ、今日はカミさんに怒られるんだな」って感じるときがあると言ってました。パーソナリティは「いいなぁ〜、それ。私にもほしい能力です」と異様に盛り上がっておりましたが、あたしも同感でした。家のドアノブに手をかけたときドキッと何かを感じられれば、いったん家から離れパチンコ屋さんに緊急避難します。あたしのオクサマは夜9時30分を過ぎると起きていられない魔法にかかっているので、その時間になってから家に戻ればいいわけです。ホントにほしいなぁ、そんな能力。ね、みんなもそう思うでしょ!それにしても、なぜ世の奥樣方はトートツに怒りだすのでしょう。不思議でありんす。

 

もっともっと川柳の世界を紹介したかったけど、それは次の機会にいたします。

あまりおもしろくなかったかもしれないけど、

我慢して最後まで読んでくれた皆しゃん、本当にありがとうございます。

次回も一生懸命書きますのでよろしくお願いいたします。

それでは、また。

親愛なるおじさんのひと言

いとこの告別式も無事に終わり、あたしは職場復帰です。

いやぁ、覚悟してたこととはいえ、

最後のお別れは、目の前すべてがにじんでしまいました。

ホントにかわいそう。

ただただそう思います。

 

その子のおやじさん(あたしのおじさん)が

「代わっていいと言われたら、すぐに入る」と棺の前であたしに話し、

「お前もそうだべ」と言いました。

「もちろんです」とその時は答えましたが、

 

………………。

 

どういう意味?

 

帰り道でよくよく考えてみると

あたしに身代わりになれって言ったってこと?

おじさん、そんなふうにあたしのこと見てたの?

まじ?

 

………………。

 

そりゃぁ、自慢じゃありませんが、

あたしが死んでもたいして悲しむ人なんざいません。

世間の狭い男です。そうです。家も心も狭いです。

でも、

身代わりになる決意は固めてなかったものですから、動揺が走りました。

 

 

おじさん、あのね、あたし再婚してまだ3年目なの。

お互いの子供たちはもう成人して、

半人前から一人前になろうと一生懸命がんばっているのね。

だから陰に日向に温かく見守る必要はあると思うわけね。

たぶん…。少しくらいは…。

………………。

どうせ、たいして役には立たないけどさ…。

 

それにね、もう少しくらい嫁と仲良く楽しく過ごしたいの。

嫁は結婚したとたんに、〝ふっくら病〟になっちゃてるけど

体重は7キロ以上増えちまってるけど…。

このままいったら、大玉転がしのに変身しちゃいそうだけど…。

それでも、とても気だての優しい、いい人なのよ。

なんつーか、一緒にいると落ち着くってぇの? 安心できるてぇのかなぁ。

前の結婚の時とはぜんぜん違うの。家に帰るのが楽しみになってるし。

別にのろけるつもりはないんだけどね。ホントにそう思ってるのよ。

 

しかもさ

今、あたしんちには2匹の子犬がいるわけよ。

Mダックスとコーギー。この子たちが何かと手がかかるのよね。

カミさん1人じゃとても手に負えない、

ってこともないけど、

あたしがいた方が少しはまし、

みたいな、

しょせんはそのテードなんだけど、

気分的にいるといないじゃ大違いなわけ。

えっ?

そうよ、あたしが勝手に思ってるだけだけど…。

 

たしかにさ、若い頃はいろいろあって、

おじさんやおばさんにも、いっぱい心配かけたことはわかってますよ。

一生懸けて償おうと思ってますから。

ントっすよ。

あたし今まで一度もウソついたことありませんから。

 

………………。

 

でも、でもさ、でもですよ、でもでしょう。

気持ちは判りますけど、あんまりじゃぁないですか。

身代わりになれだなんて…。

命根性汚くてすんましぇぇん!

でも、でもね。

おじさん、それだけは勘弁してください。

お願いしますぅ。

 

 

このおじさんには、小さい頃から世話になりっ放しでした。

大変にかわいがっていただいて、大きな借りがある方でもあります。

 

そのおじさんから言われた

「お前もそうだべ」が、

魚の小骨がのどに刺さっているような感じで、

心に引っかかってとれません。

 

本気で言った言葉でしょうか?

 

この次、おじさんに会ったらなんて言おうかな。

そう考えながら帰ってきた初冬の午後でした。

 

いとこの早すぎる死

いとこが亡くなりました。

 

旦那さんと高校生の女の子、中学生の男の子の2人の子供を残して。

 

3人姉妹の末っ子で、笑顔がとてもチャーミングな子でした。

結婚して子供を授かり、あわただしい毎日を元気に暮らしていたのに。

突然体調を崩し、受診した病院で診断された病名は、がん。

 

30代でした。

 

それから長い長い闘病生活に入りました。

旦那さんも一生懸命支えていました。

その甲斐もあって、良くなったり悪くなったりを繰り返しながらも、

小康状態が続いていたのですが…。

 

今月に入って容態が急変。

まだ40代前半でした。

 

どれほど心残りだったか。

そう考えると、かわいそうで悲しくて、やりきれなくなります。

 

 

神も仏もない。絶対にない。

 

実感します。

 

神は乗り越えられる試練しか与えない。

よく言います。

乗り越えられることが分かっているなら、

 

そったら試練与えるなっ!

バカかお前は!

 

つつましく暮らしている家族の小さな幸せを、ぶち壊して楽しいか!

ふざけるなっ!

 

 

 

今日がお通夜です。

 

これから向かいます。

 

お元気ですかぁ!

みなさん、すっかりご無沙汰でやんす。

ブログ更新がなかなか出来ませんでしたが、あたしは元気です。

ちゃっかり生きてます。

でも、仕事が鬼のようにありまして…。

いかんいかん、こんな言い訳は。

以前なら忙しくてもちゃっかり更新してんだから。

でも、なかなか書く気力が沸いてこなくて…。

疲れがすごいんだわ。ぜんぜんとれないんだわ。年寄りだから…。

 

実は私生活に大きな変化がありまして、

家族が増えたんです。

マルコウのカミさんが子どもを産んだわけではないですけどね。

 

子犬が1匹やってきたんです。

コーギーの女の子。

名前はハナ。もうすぐ5カ月になります。

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写真は3カ月の頃のものです。

 

この子がやんちゃで、かわいくて。

トイレのしつけやらなんやで毎日てんてこ舞いでした。

今日は狂犬病の予防接種に連れていきます。

これでワクチン接種はすべて終了。

晴れて安全なワンちゃんとして、大手を振って歩けます。

 

お姉ちゃんのMダックスのプリンも

最近ようやく受け入れる覚悟が出来たみたいで、

一緒に暮らすことを嫌がらなくなりました。

最初はヤキモチを焼いて、すごかったんです。

 

ホントたいへんだったわ。

自殺するんじゃないかってくらい落ち込んで…。

 

あらら、もう仕事再開だわ。

そのうち続きを書きますね。

 

今日のところはこのへんで失礼いたしやす。

めっちゃ久しぶりのkunbeでした。

まったね〜!