kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

相変わらずの冬に思う

名残雪なのか

昨日といい今日といい

札幌はけっこうな雪に見舞われています。

入院している病院が

何階建てなのかは知りませんが、

あたしは8階にいます。

窓から見下ろす電車通りは

雪化粧のやり直し。

1か月ほど季節が逆戻りしたようです。

 

冬って一番しつこい季節だと思います。

一度だってスッといなくなったことないんちゃいまっか。

一番嫌いな季節だから

特別そう感じているだけなのかもしれませんが、

どうにもこうにも毎年後味の悪い思いが残ります。

 

気象庁によれば新暦の「冬」の期間は11月から2月まで。

3月からは春です。

ただ北海道はそうもいきませんから

3月はグレーゾーンです。

 

一度くらい3月1日からスパッと

春の陽気に満ちあふれた北海道にしてもらえませんかね。

毎年毎年未練たらしくいつまでもうじうじうじうじ。

 

いい加減男らしくしろっちゅーの!

 

ね、そう思うでしょ、みなしゃん!

 

すっかり春モードにシフトしていた北海道民です。

まさかここへきて、

冬の野郎にこんな意地悪されるとは思いもしなかったはずです。

 

里山には、ちらほらフキノトウが芽吹いてたんだぞ!

ネコヤナギの芽も空に向かって揺れてたんだぞ!

歩き始めたみいちゃんも、おんもに出たいって待ってたんだぞ!

 

どうしてくれるんだ、あん! 

台無しにしあがって! 責任とれんのか!

 

ある調査では6割の人から

早く終わってほしいと思われている季節が

「冬」なんですって。

すごい嫌われようです。

少しかわいそうな気もしちゃいます。

 

リハビリを終え苦痛に顔をゆがめながら

ベッドに戻ってそんなことを考えました。

 

あ、苦痛がなくても顔はゆがんでるんだわ、あたし。

ぎゃはは! 

とりあえず生きてます

 

 

入院して10日、手術が終わり早一週間が過ぎました。

ようやく痛みも薄らぎ、入院生活をエンジョイし始めたあたしです。

とはいっても、まだ歩くことはできないので車いすでの生活です。

あと一週間は、右足に体重をかけるのはご法度。

「そんなことしたら、とんでもないことになる!」

と、医者の脅し文句に簡単に屈して、ビビりまくりです。

「とんでもないことって…」

いやよいやよ知りたくないわ! タカシさんの過去なんて!

昼メロでもお目にかからない、だっさいシチュエーションを思い浮かべ

「そうよそうよ。人生知らない方がいいこともあるのよ」

などと自分を納得させております。

 

体を切っただけでも相当痛いんです。当たり前ですけど。

ですからそれ以上に恐ろしいことは必要ありません。でしょ。ね。

しかも「全世界痛みに弱い人間グランプリ」なんてのがあったら

恒常的に上位入賞間違いなしの太鼓判を押されるほどのチョービビりです。

 医者が言う「とんでもないこと」を知ってしまうと

それだけで「とんでもないこと」が起こるに決まってます。

だからそこは何も聞かず何も知らず何も言わないご隠居さんのようになって、

車いすにちょこんと座って熱いお茶をひとすすり。

「え~、え~、ほんに孫はかわいくていいやね~」

なんて目を細めて別次元にトリップしちゃいます。

 

最近の病院はネット環境も充実していて、院内はWi-Fiが飛びまくりです。

今のあたしは、一日一時間ほどのリハビリ以外はほとんどやることがないので、

ひまつぶしにブログを書こうと思っています。

お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

 

ただ、座っているとお尻が痛くなってくるんです。

ちょうどお尻から太ももにかけて切っているので、傷口が圧迫されて。

まぁ、あせらず気楽にできる範囲で更新しちゃいます。

とりあえずご報告まででした。

しあわせは いつも じぶんのこころが きめる

皆様お久しぶりぶりでやんす。お元気でしたか? 

なんだかんだとあわただしく、大好きなブログ更新もすっかり滞ってしまいました。

 

唐突ですが、

 

しあわせは いつも じぶんの こころが きめる

 

いい言葉ですねぇ。

とても有名な詩人で書家の相田みつをさんのお言葉です。

この方には、あたしは何度もなぐさめられ、勇気づけられてきました。

 

今回も勇気と元気がいただけるでしょうか。もう若くないしなぁ……。

不安ばかりが先立ちます。

 

実はあたし、2017年3月13日に入院するんです。

 

若い頃の病気が原因で。

 

あたしの体には、両方の大腿骨頭部に人工骨頭というものが入っておりまして、

その右足側が壊れちまいました。ある夕方突然に。

職場の席に戻ろうとした時に、ガクッときて同時にグギッときました。

右の股関節に5階建てのマンションの屋上から落っこちたときのような激痛が走り、

思わず声を上げてしまいました。「うぎゃっ!」。

正直にいうと、5階建てのマンションの屋上から落ちたことがないので、

正確な衝撃はわかりませんが、多分それくらいはあるはずです。

 

はいはい、どうせ大袈裟ですよーだ。

 

こいつは22年間、苦楽を共にしたパートナーです。

すぐに治るかと思っていたんですが、

椅子に座ってからも股関節が勝手に動くような激痛に責められまくります。

パソコンに向かうのが仕事ですから、どうしても体は前のめりになりがち。

顔を画面に近づけると股関節がゴキゴキ。

ヤバいと思って背もたれに体を預けると股関節がポコポコ。

ん? ポコポコ…?

ホントだって、股関節がポコポコするんだって。勝手に動くんだって!

 

そのたびにちょっと痛くて、すっごく怖いんです。

恐怖映画を観ているような気分です。次の瞬間刺し殺されるんじゃないかっていう

あの恐怖感。それと同じ。

また激痛に身舞われるんじゃないかと思えちゃって。あたしはビビリですから。

 

そんな恐怖にさいなまされながらも、どうにか仕事をこなし(エライでしょ)

帰宅することになりましたが、右足に体重をかけると激痛で歩けません。

見かねた職場の連中が肩を貸してくれたのですが、一人の支えでは無理でした。

結局二人の若者に支えられて引きずられるように移動。

マイカーまでたどり着き、激痛をこらえながら運転して自宅に到着しました。

自宅までの短い移動はケンケンで乗り切り、先に帰っていたカミさんに報告。

「今すぐ病院へ行ったら」「明日にはよくなってるって」

そんな会話をしながらもカミさんはスマホで検索。

夜の7時を過ぎていましたので、街場の病院の診療時間も終わっており

夜間救急は内科と小児科だけ。

いずれにせよ明日まで待たなければならないことが判明しました。

 

翌日、会社に連絡をして病院で診察を受ける頃にはあたしも

骨頭が壊れたことを認めざるを得ない状態でした。

昨日よりも痛い。今の方が断然痛い。泣きたくなりました。

レントゲン写真を見ると一目瞭然でした。

あたしの右大腿骨頭はすっかりいびつに曲がり、

世の中を右斜め37度からひねた視線でにらんでいるような状態です。

あれっ、あたしと同じだわ。そんなことはどうでもいいですが…。

 

「痛いですよね」。わっかい医者がポツリ。

「松葉杖は借りられますか」

「もちろんです。それからここで手術するよりは、札幌の病院の方がいいと思います」

「札幌ですか」

「ええ、専門のお医者さんがいるので」

そんなわけで、手術は札幌の病院で行います。

 

松葉杖を使えるようになってからは、少し楽になりました。

それまでは棒っ切れを杖代わりに歩いていましたから。

古い映画だけど「復活の日」のポスターみたいな。

 

http://livedoor.blogimg.jp/toei23/imgs/c/7/c764199e.jpg

 

 

 

左足の方とは、もうちょい古い付き合いで、27年間も一緒に人生を歩んでおります。

そいつはまだピンピンしてますが、右側が壊れて以来、相当の負担をかけております。

何をするんでも左足で体を支えなければなりませんから。

それなのに文句もいわず頑張ってくれています。

けなげなヤツじゃ、よしよしよしよし。

寝る前には毎日さすって慰めていますが、

だんだん機嫌が悪くなってきているような気配が。

「また立つんかいっ! ウンコもオシッコも1回ですませや!」

そんなふうに言っている気がするんです。

「ごめんな、お前にばかり負担をかけて。右が治ったらゆっくり休ませてやるからな」

そんなウソを言って、ごまかしておりますが…。

こいつまで壊れちゃったら会社にいられないくらい入院しなきゃならなくなります。

腫れ物に触るようになだめすかして働いてもらうしかありません。

 

それとカミさんにもメッチャ面倒をかけちゃってます。

けなげにいろいろと支えてくれていますが、

夜9時30分を過ぎたら起きていられない呪いが、

最近は夜8時30分を過ぎたら爆睡する呪いに格上げされてしまいました。

それだけ疲れがたまってしまったんですね。

 

あたしは身の回りのことの大半ができなくなっちまいました。

まず、靴下がはけない。パンツもズボンもギャーギャー言わなけりゃはけない。

階段は無理して一度上ったらそれきり下りてはこられない。

1カ月もすれば朽ち果てたミイラになって2階でひっそり死んでいます。

だからじぇったい2階には上がりましぇん。

ベッドで使っていた一式を下ろしてもらって

居間のソファをベッド代わりにする生活です。

お風呂も一人で入れない。ついには車の運転もできなくなってしまい、

毎日カミさんと一緒に出社。カミさんの帰宅に合わせてあたしも

仕事をやめて帰るという生活です。

なにもかもカミさんがいないとできないの。ホントになっさけない。

 

まぁ、そう考えるとさっさと入院しちゃった方が

左足とカミさんのためになるということで異論はないわけで、

腹をくくるしかないとは思っていますが、

今度はプリンとハナに会えなくなるのがツラい。

カミさんは2階のベッドで寝て、あたしは居間のソファで寝る生活が続いていますが、

プリンもハナも、どうしていいのか迷うことがあります。

しばらくあたしのソファの上にいて、それから2階へ上がったり、

朝まで一緒にいたこともありました。

なにか気配というか事情を感じているんですね。

すごく寂しそうな目であたしを見ていることがあります。

 

少なくとも1カ月は離ればなれになるのかと思うと我が身の不幸を嘆き、

自身の運命を呪いたくもなります。

彼女たちをなでなでしながら目頭が熱くなることもしばしば。

年寄りは涙もろくていけませんですね。

 

でも、優しいカミさんや可愛いプリンやハナたちがいるおかげで、

別れを嘆き再会を喜び合えるのも事実。

これはこれで幸せなんだなぁ、と思う今日この頃でありんす。

 

なにをどうしようとも、いつかは肉体は滅び命の炎は消えてしまいます。

だからこそ、人生っておもしろいものなのかもしれません。

 

今一度肝に銘じておきましょう。

 

しあわせは いつも じぶんのこころが きめる

 

頑張って手術を受けてきます。

 

長々とつまらないことを書き散らかしました。

最後までお読みくださいました皆様に熱く厚く、心からお礼申し上げます。

しばらく更新できないかもしれませんが、そのうち必ず戻って参ります。

イヤがらないでね。

では、また。

プリンとハナの雪中行軍

 

私の生息域で大雪が降った翌日、

プリンとハナをいつものドッグランに連れて行きました。

いつもハイテンションで超元気いっぱいのハナは、猛スピードで雪の中を走り回り、

もうすぐ2歳になるプリンは「私寒いとこ嫌いなのよ」とちょっとイヤそうです。

 

今回は、うちの二人の娘の正反対の様子を特別にお見せしちゃいます。

 

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ヤッホーイっ! 雪だ雪だぁ! うっれしーっ! 全速力でいきなり走り出すハナ。

 

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 あれっ? プリンはどこ?

 

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フン! アタシはここよ(憮然)。めっちゃさぶいのよ!(超憮然)。

 

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もうダメ、アタシ凍死するから。誰か助けてよぉ!

 

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ね、そこのお兄さん! アタシを助けて!

けっ、知らん顔しあがって! 使えない若造ね!

 

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あらっ? 雪の中に何かあるわ!

きっと神様からの贈り物ね。アタシいつもいい子にしてるから!

しめしめ、おやつをゲットしたわよぉっ! ワンワン!

 

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ナニナニ? 何か見つけたの? あたしにもチョーダイ!

遅かったわね。もうないわよ。

 

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な〜んだ、もうないのかぁ…。

一人で食べちゃってごめんね…。寒くて死にそうだったから…。

ううん、いいの。さすがのアタシも少し寒くなってきちゃった。

 

そろそろ帰ろっか。

そだね。帰ろ帰ろ。

 

こんな感じで小一時間が過ぎました。

 

寒いのが平気なハナは少し物足りなかったようですが、

冬はコタツで丸くなりたい猫のようなプリンは、ほぼ限界のようでした。

かくいうあたしも限界状態。やっぱ2月はさぶいわねっ!

 

プリンの体には雪が塊になってまとわりついていました。

見るからに寒そうです。体もガタガタ震えています。

目一杯走り回っていたハナの体には、雪の塊はさほどついていませんでした。

毛質の違いなのでしょうか。

 

雪塊をいちいちとっていたらこちらが凍死してしまうので、そのまま車へ。

家に帰ってお風呂に入れて、冷えた体を家族みんなで温めましたとさ。

 

めでたしめでたし。

 

以上、あたしの家族の休日のひとときでした。

では、また。

 

ヘタな敬語で、やられちゃいましたって話なのよ

 

散髪へ行った翌日。出勤した朝。

 

「ああ! Kunbeさん、アタマいかれたんすか?」

「おう、見りゃわかるだろ」

 

職場の若いもんとの短い会話。

 

それを聞いていた職場が一斉に大爆笑。

ナニナニ。どしたのどしたの?

 

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みなしゃんは、わかりましたか?

 

あたし、アタマ、イカレちゃったんです。

 

敬語の使い方を知らない若造のお陰で。

しかも、見ればわかるだろうって言っちゃたりして。

 

言われたときには気づきませんでした。

言った若造もまったくわかっていないようで、

あたしと同じように周りをキョロキョロ。

 

かくいうあたしも敬語を正しく使っているかは

まったく自信がありませんですが…。

 

ニポンゴトテモムツカシデスネ、って話しでした。

 

行かれたなんて使わなくていいよ。

ただ行ったのは散髪、もしくは床屋さんだよ。

アタマぢゃないからね。

気をつけようね、若者君。

 

ちなみにヘタクソなイラストは、あたしの髪型を描いてみたりしちゃったものです。

 

いつもより限りなく短く終了。それじゃ、したっけね〜。

 

ヒミツの冬休みの結果は?

1月21日はあたしのヒミツの冬休み。ものすごく久しぶりの有給休暇でやんす。

しかもカミさんにはナイショときてますから、うれしさと緊張で身悶えしそうです。

世間じゃ当たり前にお休みの土曜日も、あたしにとっては超貴重なホリデーなのよ。

心に強く残る思い出深い一日となりました。

 

目が覚めた瞬間から日光サル軍団のようにウッキーウッキーウッキウキーっ!

喜びが体中からしたたり落ちます。

一緒にオシッコもしたたり落ちちゃまずいですから、意を決して寝室を出ました。

ホントはもう少し余韻に浸っていたいのに、生理現象は待っちゃくれません。

「もう、このいけず」。

なんて艶っぽい年増女に引き止められるような妄想を打ち消し、

「奥さんにナイショなんて、下劣なヤツだ」「ホントにお前はサイテーだ」など、

心の隅っこにかろうじて生息していた絶滅危惧種の天使の声には聞こえないふり。

普段通りに階段を下りて、先に起きているカミさんに「おはよう」って

極自然なごあいさつ。

 

我ながら完璧。天性の詐欺師。

 

あたしって役者になれるんじゃない? アカデミー賞俳優顔負けの名演技に、

カミさんはまったく気がつくふうでもなく、お弁当づくりに忙しそうです。

「すまねぇな」。心の中でそっと手を合わせます。

ともすればにやけてしまう顔をあくびの真似でごまかして、

そそくさといつも通りの出勤準備。

洗面所で歯を磨いていると鏡に映るにやけ顔。

顔を洗ってタオルで拭いているときも鏡の中にはにやけ顔。

あたしの浮かれ気分に自動停止装置はついちゃいません。

やべっ、こんなににやついてたら怪しまれる。

そう気がついたあたしは、顔面にいつもの10倍のシーブリーズをぬったくり、

強烈なヒリヒリ感で気を引き締めました。悲しくもないのに涙が止まりません。

「あははは。目に入っちゃった」。

あきれた顔のカミさんを尻目に、なお浮かれ気分は止まりません。

このままじゃ天井まで浮いちゃいそうになるのを必死にこらえながら

一挙手一投足にすっごい気遣いです。まるで浮気を隠すときみたい。

こういうときに何より大切なのが平常心。普段通りがキーワードです。

うちは朝のテレビ番組は日テレと決まっていて、

ズームインサタデーが何やらにぎやかに放送されてます。

内容なんて一つも頭に入りません。覚えていること何もナイヨウ。ってか。

早く出かけてくれないかな。そわそわそわそわ。上の空です。

ようやくカミさんご出立(勤務先が遠いのであたしより早く出発します)です。

いつも通りに優しくお見送りをして、プリンとハナを隣の実家に預けました。

 

「ふぅっ」。

ようやくひと息。心労ですっかり疲れちゃった。

カミさんにナイショのお休みを取るのもたいへんだわ。

 

気持ちを切り替えるために、ちょいと一服です。

煙草をくわえ時計を見るとまだ午前8時。

出かけるには早過ぎますとはいうものの、手持ち無沙汰で急激に退屈病に感染。

勝負事に焦りは禁物。わかっちゃいるけど、退屈病の特効薬は行動することと、

勝手に処方箋を書き、いそいそと中古の軽自動車に乗り込み出撃しちゃいました。

このセカンドカーは、もっぱらあたし専用。ほぼ通勤にしか使いません。

 

ルンルン気分で目的のパチンコ屋さんに着くと、先客は20人ほど。

驚いたことに入口前に並んでいる命知らずが10人ほどいます。

残りの10人は車内待機。あったり前だよね、クソ寒いのに。極寒だよ極寒。

どんな神経してるのかね。この寒さの中外で待つなんて。

何かいいことあんの? 必ず勝たしてくれるの?

そんなにまでしてやりたい台ってどんなの? などとつまらんことを考えながら

スマホでゲームしながら待っておりますと、ようやく午前9時。開店でございます。

 

何十年ぶりかな? 開店からパチンコするの。

外で待っていた人たちが入場する後に並んで店内突入。

気がつかなかったけど、後からゾロゾロゾロゾロ来るわ来るわ。

いつの間にこんなに来たの? みんなもヒミツの有給?

ち、違うわね。見るからに年金もらって悠々自適みたいな

おじいちゃんおばあちゃんばかり。

増えましたねぇ。ジジババ。店内の9割がジジババです。

えへへ。誰か1人くらい「開けゴマ」って言ってくれないかな。

ジジババと40人の盗賊。なんちって……。

 

予想はしてたけど、朝からこんなに混むんですね。おそらくあたしより年上ばっか。

若い人は1人もいないわ。のん気に台など選んじゃいられません。

さっさとタバコをおいて台をキープしないと、次々取られていきます。

こりゃ儲かるわね、パチンコ屋さん。

この中の半分が多少勝ったとしても、店の利益は相当でしょう。

あたしもパチンコ屋さんやりたい。誰かやらせてと言っても、ツテもコネもないわ…。

くっそー。こうなったら今日はお店の利益少なくしてやるからな。

あたしを経営者にしなかったバチじゃい! 台に代わってお仕置きよ!

などととクッダラないことを考えながら実践開始です。

 

あたしが選んだ台は「キャッツアイ」

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よくわからないけど、こんな台。なんだか簡単に勝てそうな感じ。こりゃもらったな。

正直そう思いました。写真よりはるかに実物は疲労感たっぷりで、

かなり前から導入されていたようです。

前日の大当たり回数は47回。前々日は35回。これがいいのか悪いのか。

そんなことすらわからなくなっていました。すっかりやらなくなっちゃたから。

あれこれ考えてもしょうがない、まずは打つべし。

左隣の台に座ったおじいさんもほぼ同時に打ち始めました。右隣台には故障中の札。

えへへ。あたしが先に大当たりしちゃうけんね!

さぁ、回れ回れ。保留満タンにしろ。あれれ、なかなか回りません。

合わせをあれこれ調整しているとようやく回りだしました。

すると何か熱そうなリーチ。まだ2、3回転です。

どうせスルーされるんだろうなと思ってみていたら、あっさり大当たり。

最近の台は大当たり中は右打ちなのね。

チャンスタイムに再び大当たりすると、回転回数限定の確変状態に入るんです。

これもあっさりクリア。あとはひたすら連チャンを祈るのみ。

 

あ〜あ、終わっちまったいっ! わずか8連チャン。

投資金額は200円だからまずまず上出来な出だしです。

すぐにまた当たるかな。そう思いながら打っているとまたまた熱いリーチ。

そして大当たり。さらに確変状態。今度は21回続きました。

この時点で5000発突破。上出来上出来。少し余裕です。

そうこうしているうちにまたまた熱いリーチ。再び大当たり。そして確変突入。

今度は何回続くのぉ! さっきからキューンキューンってうるさいんだわ。

恥ずかしいから静かにして! 隣の台…。

………。

「CR黄門ちゃま寿」だって。悔しいけど、よく出るわぁ。

隣の台ながらわずか数回転で大当たりを引き、そこそこの連チャン。

感心して横目でずっと盗み見してました。

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 渋いお顔のじいさんがもくもくと打っています。見たところこの台の常連さん。

大連チャンに動じることなく、手慣れた様子です。

それにしても、キュキュキュキュインキュイーンとうるさいのよ。

派手な画面演出でビカビカまぶしいわよ!

すいません。もう勘弁してください。クスン…。

 

あたしにも大当たりの快感味あわせてよ!

願いは届かず既に400回転突破。大当たりゼロ。投資金額は限界の5千円目前。

トホホ。完全に敗色濃厚です。

ほぼ同時に打ち始めてこの差はナニ?

まだ1時間もたってないよ。その間も黄門ちゃまは出続けます。

当たるたびに大きな音でキュインキュインするから、周りの客がこっちを見るんです。

 

「あの台は調子がいいな」

「それに比べて隣の台は、400回転して大当たりゼロだってよ」

「ついてないな」

「よっぽど日頃の行いが悪いとか」

「ツキもなけりゃ引きも弱いのに、なんでパチンコなんかやってんだ」

「身の程知らずだな」

「ああ、バカっタレだ」

「きっと悲惨な人生なんだろうな」

「妻子に逃げられて会社クビになってヤケになってるとか」

「おまけに多額の借金しょわされて、自殺しようと思ってるとか」

「かわいそうだな」

「ああ、あわれなヤツだ」

「あんまり見るなよ」

「どうして」

「俺たちの運もツキもなくなっちゃうぞ」

「あはは。そだなそだな」

 

なんて笑われてるに違いありません。

「同情するなら金をくれ」

古いドラマの決め台詞を思い出しました。

 

結局、なけなしの小遣い5千円は、あっさりパチンコ屋さんに回収されちゃいました。

一度も大当たりしなかったんだよ。隣の台なんて40回以上大当たりしてんのに。

 

 

「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。

「ばか」っていうと
「ばか」っていう。

「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。

そうして、あとで
さみしくなって、

「ごめんね」っていうと
「バチだ」っていう。

こだまでしょうか、
いいえ、バチです。

 

金子みすゞさんの詩が頭の中で「こだま」してました。

トホホホ…。

 

ナイショで休みとって遊んでごめんね。

オクサマ、今月5千円貸してもらえないでしょうか? お願い!

ヒミツの冬休み

 

あはは。いひひ。うふふ。えへへ。おほほ。

「あ行」をフル稼働して笑ってみました。

 

というのは、ちょっとうれしいことがありまして。

クククク、クク81っと。

あ、ごめんなちゃいね。一人でほくそ笑んで。

もう、うれしくて仕事なんかしてらんないのよ。

悲しくても仕事はしないんだけどさ。あたしのバヤイ。

 

ちょっと待って。

なにげに書いちゃったけど「ほくそ笑む」って表現、

性格「ワルっ」て感じがすごくない?

たしかにあたしは顔もスタイルも性格も悪いけどさ。

だからってあからさまに認めちゃうのも癪にさわるでしょ。

 

性格が悪いってのは往々にして見栄っ張りだったり、

他人に厳しくて自分が一番すごいって思ってたりする人間が指摘されるわけで。

 

ね。そう、あたしにピッタリ………。

 

でもね、いや、だからこそ、少しくらい抵抗しないと気がすみません。

すみませんったって謝ってるわけじゃないわよ。

謝んなきゃいけないことなんか、なにもしてないんだから。

ったく。話の腰を折らないでよ。全治3カ月の大ケガよ。

後遺症が残ったら一生面倒みてもらうからね。プンプン!

誰に対して怒ってるんだかわかんないけど!

 

で、なんの話だったけ? そうそう「ほくそ笑む」って表現のことよ。

そもそも「笑む」はわかるけど「ほくそ」ってナニ? 響きはやたらと汚らしいけど。

まさかそまんまウ○コのことじゃないわよね。

 

こんなときはネットで検索。

あたしが頼りにしている語源由来辞典によると

gogen-allguide.com

 ナニナニ、意味は、物事が思い通りになりひそかに笑うってこと。だって。

で、由来は、

「ほくそ」は「北叟(ほくそう)」のこと。北叟とは古く中国で北方の砦に住むとされた老人塞翁(さいおう)のことで、北叟が喜ぶときにも憂うときにも少し笑ったという故事から「ほくそう笑む」が転じて「ほくそ笑む」になったとされる。室町時代の「源平盛衰記」にも「ほくそえむ」「ほくそわらふ」の例が見られる。

なんだかわかったようなわからないような…。

 

北方の砦に住む老人塞翁って誰?

えっ、やっぱり塞翁が馬の人?

ありゃりゃなんだか懐かしい人にばったり出会った気分だよ。

こんなところでお目にかかるとは。ども、お久しぶりでござんす。お元気でした?

って言っても2千年以上前の人です。実際生きてたら怖くて漏らしちゃいます。

 

人間万事塞翁が馬」は有名ですけど、

まさか「ほくそ笑む」にも一枚かかわっていたなんて。

お主も悪よのぉ。お釈迦様でも気がつくめいってやつです。

まったく存じませんでした。

紀元前の方の行いが故事になり、現代にも生き続けるなんて、すんごいことですね。

あたしにゃ到底無理だとわかっているけど、うらやましいですわ。

あたしの言葉なんか軽くて軽くて

ふわふわ漂ってはシャボン玉みたいに次々消えちゃいます。トホホ。

 

あら、シャボン玉といえば、野口雨情でしょう。

あのはかなくて悲しい童謡を思い出さずにいられません。

ね、みなさん、そうでしょ。

幼くして亡くした我が子を歌ったという「しゃぼん玉」。

なにやらちまたでは子供が死ぬ前に発表していたなんて話もあって

実の子が死んでなきゃこの童謡を書いちゃいけないとでも言いたいのかね。

いずれにしても我が子が死んじゃったことは事実で、

自分の子に限らず子供が死ぬということに深い悲しみを抱くのは自然な心情でしょ。

それをシャボン玉をモチーフに詩に昇華させたのよ。雨情さんは。

それなのに人の心がわからないヤカラは、ああでもないこうでもないと難癖つけて。

あたしゃ、雨情さんがかわいそうでかわいそうで。うううっ。

 

あれっ? なんの話だっけ?

 

さて、話と人生が脇道それるのはあたしの得意技。

それがこのブログですから、広いお心でご勘弁願うとして、

何事もなかったように進めて参ります。けけけ。

 

結局ほくそ笑むってのはそれほど悪い意味じゃないってことが分かりました。

普通に使っていい言葉だったのね。でも、あまり誉められた笑い方でもないみたい。

それになんと言っても、「響きに問題あり」、です。

やっぱり「クソ」はいただけません。上品なブログを目指すあたしとしては。

なにか言い換える表現はないかな。

うすら笑い? なんだかヘンタイっぽくてイヤ。現実がそうだし。

じゃあ、にやける? うん、これ、かなり近いわ。

 

というわけで、にやけるに決定。めでたしめでたし。

 

で、どうして「にやけ」ていたかが問題ですね。うふふ。教えてほしい?

ちょ、ちょっと待ってよ。なによ別にいらねぇよって。ずいぶん冷たいじゃない。

昨日今日の付き合いじゃないんだから、ちゃんと最後まで聞きなさいよ。

もうすぐテッペンにつくってときに、はしごはずすのかい?

あ〜あ、ホントに冷たいねぇ。まるでアイスクリームだ。季節に関係なく冷たい。

 

そうそう、アイスクリームって冬でも売れるんですってね。最近は。

暖房設備が行き届いて、部屋の中は温かいですから季節が関係なくなっちゃったのね。

夏のようにすぐに溶けずにゆっくり味わって食べられるということで

冬には濃厚なクリーム系のものが売れ筋だとか。

そういえば激太り中のカミさんも冷凍庫の中から

いつのものかわからないカップ入りアイスを見つけ出して

「おいしいおいしい」って食べてたわ。

 

なんでも、アイスクリームには賞味期限がないんですって。

ご存知でした?

製造段階からマイナス25度以下に保管され、輸送中もマイナス18度以下が基準。

店内のショーケースもマイナス18度以下なので、細菌が増えにくいということみたい。

 

なに書いてるんだろう、あたし。仕事もしないで一人浮かれちゃって。

それるどころかヨレヨレになっちゃって、ホントごめんなさいね。

そうそう、そもそもどうして浮かれているかってことでしたね。

長々お付き合いいただいたんだから、もうそろそろキチンと発表するわ。

 

あたし、あしたお休みなの。

 

うふふ。しかもカミさんにはナイショ。えへへ。

カミさんは仕事。プリンとハナは実家に預けちゃいます。

だから自由なの。何をしたっていい日なの。

うらやましい? 

まぁ、今のご時世、世の中には土曜日が休みって人が大勢いるとは思うけど、

あたしは毎週仕事。はっきりいって、もううんざり。やる気なんか出ないわよ。

電話も鳴らない職場に響くのは、キーボードを打つ無機質な音と

ときおり聞こえてくるうめき声だけ。普通なら頭がおかしくなりそうでしょ。

あたしはすでに頭がおかしいから耐えられるだけ。すごいでしょ。

 

さっきからなにをしようか考えてたんだけど、なにも思いつかないのね。

真冬だから釣りに行く気もしないし…。釣り以外で一人で家から出ることがないのね。

で、結局のところトンとご無沙汰していたパチンコに行こうかと考えておりまして。

土曜日だから混んでるとは思うけど、1円コーナーに開店から行ってやります。

 

総額5000円で勝負します。何時間粘れるかな? 勝てるかな? 勝ちたいな。

遠足前の子どものようにワクワクしてます。

 

今夜は寝られないかも。

 

たったこれっぽっちのことを書くために、2800文字以上を費やしてしまいました。

無駄な時間を過ごしてくださったみなさん、心から感謝いたします。

次回、「ヒミツの冬休みでいくら儲かったか」。乞うご期待!