kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

たかがパチンコ、されどパチンコ

 あ〜あ、負けた負けた、負けちまったいっ!

 何にって?

 パチンコに決まってるでしょっ! パチンコに。

 土日でがっぽり持ってかれちまいました。

 ヨメと二人して久々の大負け。

 金額にして8000円。

 世間様からすれば「えっ、そんなもん?」てな金額でしょうが、おいらんとこの家計にゃ大損害。

 わかってます、わかってますよ、全部自分が悪いんです。

 パチンコ屋さんの方からピンポーンとうちへ押しかけてきて、

「頼むよ〜、最近客が減っちゃって困ってるんだよ〜、長い付き合いじゃないかぁ、後生だからさぁ、1000円だけ、1000円だけ打ちにきておくれよ〜」

 って泣きつかれたわけじゃありませんから。

 しかも近ごろ通いだしたところは、平日でも混雑している人気店。

 1円コーナーと4円コーナーの両方に、そこそこ客がついているので、平均して出しているのでしょうね。

 あたしは1円甘デジ専門のなまらセコイパチンカーですから、

 いくら出ていても4円のコーナーには近づきません。

 3m近づいただけで動悸が起こり、

 2m接近すると得体の知れない液体が表皮から噴き出し、

 1m以内になると呼吸及び歩行困難、心身耗弱精神崩壊、老若男女焼肉定食意味不明ってな状態に陥ります。

 

 だれか4円コーナーに結界を張っとくれ。

 危険すぎます。

 

 独身の頃は4円のパチンコしかありあせんでしたから、渋々打ってました。

 ってゆーか、行かなきゃいいんですよね。まぁ…、根が好きだからさ…。

 思い返せば、よくやってたなって思います。

 

 今でも4円パチンコは、庶民にとっては、かなりのギャンブルです。

 30分も持たずに1万円がパチンコ台に吸い込まれて行くんですから。

 出ないときは。

 そのかわり一度に10万円を超えて勝つこともあるんです。

 これが…。

 だから、やめられない止まらないカッパえびせんです。

 この臨時収入がたまらなく魅力的なんです。

 例えていうなら、年の頃20代後半の

 ぱっと見お淑やかな見目麗しき女性が、

 恥じらいながらも思い詰めた表情で

「今夜は私のこと好きにしてください」

 なんて言われるくらい気持ちがいいんです。

 言われたことはありませんがね。

 たぶん、そのくらい気持ちいいだろうって話です。

 けっ、死ぬ前に一度でいいから言われてみたいぜっ!くそっ!

 

 ハァハァハァハァハァ、

 すいません、ちょっと興奮しました。

 ハァハァハァ…。

 

 10万円を超える勝ちがあるってことは、

 もちろん10万円を超える負けもあるってことです。

 お金がある人なら好きなだけ突っ込めますからね。

 すごいですね、怖いですね、サヨナラサヨナラサヨナラ…、

 って淀川長治さんか! また一人で突っ込んでみました。

 あたしが一度に10万円以上勝ったのは、後にも先にもただ一度だけ。

 もう20年以上も前のことです。

 長いパチンコ生活でたった一度だけなんですよ。

 すごいでしょ、この引きの弱さ。エッヘン。

 職場の後輩なんか何度も何度も勝ってますよ、10万円以上。

 この差はいったい何? どーしてどーしてどーして。

 日頃の行い、心の綺麗さ、真面目さ、仕事への取り組み方と成果への相対評価

 信心深さ、手癖の悪さ、態度の悪さ、足の長さ、足の臭さ、口臭、見た目……

 あとなんかある?

 どーして、あたしは一度に10万円勝てないの?

 パチンコ屋からの帰り道、夜空を見上げて月に向かって

「今月今夜のこの月も来月今夜のこの月もおいらの涙できっと曇らせてくれらぁ」

 って金色夜叉の貫一です。

 うらやましかったなぁ。後輩クン。

 お宮を蹴飛ばしていう台詞ですから、

 あたしも後輩を蹴飛ばして良かったのかな。

 ね、後輩クン。

 少しは遠慮ってものを知らないとね。

 おじさんは、本気で悔しかったんだからね。クスン。

 

 一度に10万円以上負けたことはさすがにありませんが、

 ひと月の小遣いが一日で消えてしまうことはしょっちゅうでした。

 腹の虫が収まらずにクレジット会社のカードでキャッシング、

 なんてことも何度もありました。

 熱くなると冷静な判断ができなくなりますよね。

 たまたま、キャッシングした後に車の中で、

「おれ、何やってんだろう」って思えて、

 自分が情けなくなったんです。

 なぜそう思ったのか自分でも分かりません。

 ご先祖様が導いてくれたのか、

 たまたまそこにギャンブル中毒が原因で自殺した地縛霊がいて諭してくれたのか、

 キツネが憑いたのか、拾ったものを食ったのか。

 とにかくそれ以来、借金してまでパチンコに入れあげることはなくなりました。

 でも相変わらずお金が許す限り仕事が終わったら毎日のようにパチンコ。

 休日は家の用事をしなければならなかったので、

 行けませんでしたが、頭の中はパチンコでいっぱいでした。

 中毒だったんですね。

 でも、さすがはあたし。

 借金地獄に堕ちることもなく表面的には一般人として暮らせるように立ち直ることができたんです。

 すごいでしょ。

 あのままだったら借金まみれの泥沼生活に入り込んで、妻子にも見捨てられ世間の冷たい視線に晒されながら、未だにもがき続けているんじゃないでしょうか。

 違う意味で一度目の妻子には見捨てられてますが…。

 あら、なんか余計なこと書いちゃった。

 あたしの人生になんか興味ないと思うけど、そのうち書くからね。

 んじゃ、本日はこのへんで、さいならぁ〜。