kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

春はもうすぐ?

 眠たいネムタイねむたい眠たいムエタイしたないしたことない、

 てくらい眠いでやんす。

 過密スケジュールの仕事が一段落。

 ほっと一息ついたが最後、猛烈な眠気に襲われてます。

 悪魔があたしの周りでささやきます。

「今眠ったら気持ちいいぞぉ」

「ううっ」

「ほらほら、まぶたが重〜くなってきた」

「が、がまんできない…」

「いいんだいいんだ、眠たい時に寝るのが一番。がまんすることないんだよ」

「だって、ここは職場だし…」

「かまうもんか。

 一生懸命仕事して、一段落ついて、

 ちょっと一休みするだけだ。それの何が悪い?」

「でも、エライ人に怒られるよ」

「あ、そうかそうか、

 それじゃぁオレサマが、エライ人たちも眠らせてやる。

 だったら何の心配もないだろ」

「えっ」

「ほら、よく見てろ。こいつもこいつも、

 みんなぐっすり眠っちまったよ。これで安心だ。

 ほら、気にしないでお前も少し眠りな。戦士の休息だ」

「そ、そうだね。みんな寝てるんなら、大丈夫だね。

 よし、少し眠っちゃおうか」

「そうだそうだ、ゆっくり昼寝しな」

「うん…。むにゃむにゃむにゃむにゃ…」

 

 職場で昼寝なんて、したことないですよね、普通。

 日勤で内勤のサラリーマンは特にね。

 聞くところによると、昼寝は体調維持やココロの健康面にも

 大変に有用な手段だそうで。

 だいたい20分くらいが効果的だとか。

 

 あ〜よく寝たっ。気分すっきりだぜぃ!

 あたしは、いつまで寝ていたんでしょう?

 気がつくと、つけっ放しだったパソコンの画面いっぱいに、

 エッチな写真が広がっています。

「!」

 確かスクリーンセイバーが稼働するはずですが、

 何かの手違いで動作しなかったのでしょうか?

 あわててエッチな画像を閉じます。

 でも、あたしは職場で、こんな画像を開いたことありません。

 開いたことないばかりか、見たこともありません。

 ってゆーか、職場では一切エッチなことはしていません。

 現実でもバーチャルでも。

 ホントだよ。

 その代わり、家のパソコンの中は、

 これでもかってくらい、エロ画像であふれてます…。

 ……、

 なにさ…、

 男なんてそんなもんでしょ!

 白い目で見ないで!

 

 とにかく何が何だかわからないまま、

 大量に開いているエッチな画像を全て閉じなきゃやばいっ、

 と気持ちは焦りまくり。

 ふと顔を上げて周りを見ると、

 幸いにも、まだみんな眠っていました。

 専務なんかヨダレまで垂らして。

 あははは、カッコワリィね。

 少し安心。あわてることはありません。

 一つ一つ閉じてっと。

 ……、

 

 それにしても一体誰がこんなイタズラをしたんでしょう。

 あいつだな…。それともあいつかな…。

 いや待てよ、ひょっとしたら、あいつかもしれない…。

 でもなぁ、もしかしたら、この間ちょっと叱った、あいつかもしれないなぁ…。

 いや、それなら、あいつの方があたしを恨んでいるはず。

 いや、それとも、もしかして…。

 疑わしい奴ばかりです。

「う〜ん、誰だろうなぁ、こんなことして楽しいのかなぁ、

 怒らないから教えてね」

 なんて考えながら、せっせとウインドウを閉じまくります。

 それにしてもすごい量。

 どんだけ〜、

 どこかのオカマタレントのような言葉をつぶやきながら、

 手は休みなく動いています。

 だんだん疲れてきました。

 少しだけ腹も立ってきました。

 いくらなんでもさぁ、ちょっとやりすぎじゃないの⁉︎

 あたしのこと相当憎んでるってこと?

 だったら正々堂々と直接言えやっ!

 なまら卑怯だべやっ!

 表に出ろっ!

 イライラしながら作業続行、ですが、

「あれっ?」

 閉じても閉じても背面でまた開いてるべや⁉︎

 さっき見て、「おおっ、スゲーっ! あとからこっそりゆっくり見よう」と、

 思ったのと同じと思われる画像が出てきて気がつきました。

 ありゃりゃぁ、なんじゃこりゃぁ!

 どっきりカメラか?

 本気でそう思いました。

 どこかから隠し撮りされてるんでしょうか⁉︎

 ん、いや待てよ。そんなはずない。

 それなら周りで寝ている彼らもみんな映されるはずだ。

 カッコつけのイヤミな専務がそんなこと許すはずない。

 ってことは、どっきりカメラなんかじゃない。

 あ〜よかった。

 って、ちっともよくない。

 どうなってんの、これ。

 無限ループだよ。

 どうすりゃいいのさ。

 あっそうだ。再起動すればいいんだ。

 基本だね。

 んーと、マックを再起動っと。

 えっ! 再起動できない⁉︎ 

 んじゃあ、終了っと。

 げっ! 終了もできないっ⁉︎

 え〜と、え〜と、あとできることはっと。

 デスクから落としてぶっ壊す…。

 それくらいしかないの…。

 ……。

 いくらなんでも、そんなことできるかよ…。

 どうしようどうしよう。

 

 どうすりゃいいんだよっ!

 

 自分でも驚くくらい大きな声でした。

 みんな、あたしを見ています。

 え、こほん、あの、その、なんだな、驚かして、ごめんね。

 それというのも、あたしのパソコンがエロ画像だらけにされちゃってさ、

 閉じても閉じてもまた開いちゃってね。

 どうしようもなくってさ、困り果てて大声出しちゃったんだね。

 あはは。ごめんね、ごめんね。

 せっかくお昼寝してたのに、起こしちゃったね…。

 

 

 えっ、寝てたのは、あたしだけ?

 いやいや、みんなも寝てたよ。

 専務なんかヨダレ垂らしてさ。

 

 ええええええええ⁉︎

 

 夢?

 寝てたのは、あたし一人?

 全部、夢で見たの?

 あの光景…。

 

 だって、悪魔がみんなを眠らせて………。

 へ? まじ、です、か、……、

 はぁ…、

 ホントに、あたし一人が寝てたんですか?

 ヨダレ垂らして、

 寝ぼけて大声まで出して?

 

 ホント。なの。

 にゃははは、情けなかぁ…。

 ………。

 

 このあと、専務にこってりしぼられたことは、言うまでもないのであった…。

 

 あわれな、あたし…。

 

 悪魔って、ホントにいるんですね。

 やられました。

 完璧に打ちのめされました。

 誰だよ、「春眠暁を覚えず」なんて、余計なこと言ったのは!

 八つ当たりも冴えません…。

 

 みなさんはこんなことのないように、

 気をつけましょう。

 ね…。

 

 追伸 悪魔の野郎、ぶっ殺してやる!