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kunbeのあれこれ雑記帳

読んでくれた人がクスッと笑えるような事柄を、時には事実に基づき、時にはウソ八百を書き綴ります。

おフロで読書

梅原猛さんの本を久しぶりに読みました。

新作ではなく古本屋で見つけた「古事記(学研M文庫)」。

昨年の夏頃に買った本ですが、

家でおフロに入るときの友として、選ばれました。

選ばれましたなんていうと

『?』

と思う人もいらっしゃるとは思います。

が、おフロで読むってことは、必然的に濡れるわけです。

どんなに気を使っていても、気がついたら濡れちゃってるのね。

気がついたら濡れちゃってる、なんて書いたら、

なんだか色っぽい話みたいで

「あたし、貴方を見ていたら胸がキューンと熱くなって、

気がついたら濡れていたの」

なんて、うら若きお姉さんに言われたい! 

とかいう話ではなくてですね、

どうせ古本屋にも売れないような状態になってしまうので、

そうなってもかまわない

「お前がどうなっても、俺は絶対後悔しない。涙なんか絶対絶対流すもんか!」

的な心構えといいますか、ある種の覚悟、決心がないと連れては行けないわけです。

 

買ったはいいけど、全然読んでいない本

というのがけっこうあるもんですから、

その中から濡れてもいいような本を本棚からあさってくるんです。

選出する条件は、そもそも傷みが激しいもの。

決して梅原猛さんの本だからというわけではありません。

 

今までおフロで苦楽を共にした人の中には、

あの川端康成森鴎外のほかに

志賀直哉谷崎潤一郎などそうそうたるメンバーがいるんです。

大衆小説も大好きですから人気の推理作家さんも大勢います。

汗と湯気にまみれてページがくっついたり、

誤って浴槽にドボンなんてのは日常茶飯事。

それでも何日かかけて、どうにか最後まで読み切ります。

 

あたしがおフロに入る時は、まず湯船にゆっくりとつかります。

そのときに本を読むんです。

だいたい30分くらいは漬かったり立ち上がったりしながら読んでるかな。

冬でも浴室の窓を開けたりして、

できるだけ長く読めるような態勢をとります。

 

全身からこれでもかってくらいに汗が噴き出してきます。

本を両手で持ってお湯につかないように気をつけてますから、

汗を拭う手段がありません。

近年ぐんと保水力が低下した頭からは

髪の毛の間を縫って滝のように大量に汗が流れちゃうもんですから、

けっこう目に入るんです。

しみてもこすれないんです。

目をパチパチしてなんとかやりすごしますが、それも限界があります。

ちょうどその限界に達する頃になると体力的にもギブアップ状態になって、

半分のぼせてますから、

ふらつく足取りで浴室からいったん出て、

本をバスタオルが入っている棚の隅に置き、

洗面所の鏡の前で汗が噴き出した顔をしげしげと見つめ

「よぉしっ、今日もたっぷり汗をかいたぞぉ、なかなかいい噴き出しっぷりだ」

なんてニヤリと笑うんです。

端から見てたらきっとかなり気持ち悪い奴ですね…。

そのくらいすごい汗をかきます。

なんとなくあたしの健康法的な入浴作法になってるんです。

ですから読み終わったあとは、

あたしも本もかなりの衰弱度。

初老のオヤジは汗だくで、今にもぶっ倒れそうになり、

本もかなり湿ってしまって

インクと紙のニオイが心持ち強くなったように感じます。

乾いてもページはパリパリです。

おじさんは乾くとパサパサです。

少しの刺激でパラパラパラと

トムとジェリー」のアニメよろしく

粉々になっちゃいそうな感じです。

男も年を取ると保湿成分が少なくなるんですかね。

 

あたしは下戸なもんですから

フロ上がりはたいてい腰に手を当てて

炭酸水をガブ飲みします。

「ぷはぁ〜、五臓六腑にしみるじぇい!」

と一人ごちる毎日です。

カミさんも最近は真似をするようになって

フロ上がりに冷蔵庫を開けて腰に手を当て炭酸水を飲み

五臓六腑にしみるぅ〜」

とやっています。

だんだん似てきたのかな。

 

んなことはどうでもいいんですが…。

 

すっかり衰弱した本は

「ごめんね、ごめんね、ねんごろに葬ってやるからね」

と言いながら、元の本棚に戻したきり。

二度とページをめくることもありません。

結婚した女房と釣った魚にエサをやるな、

とはご先祖様の言いつけですから、

読み終わった本にも情けはかけません。

あれっ?

こう書いてたら何だかとんでもない悪人のような気がしてきました、

あたし…。

「本さんごめんなさい。今度きちんと弔うから」

そのうち、きっと…。

えへへへ。やっぱり当分は何もしないと思います…。

 

あたしは家のトイレとおフロでは必ず本を読みます。

 

トイレ用は小見出しの多いエッセイ関係が多いかな。

今読んでいるのは「ホルモン奉行(角岡伸彦さんの著)」。

昨年の秋頃だったと思うから、もう長いこと読んでるわぁ。

ウンチの時間だけしか読まないから、なかなか進まないのね。

これもけっこう面白い本ですよ。

ホルモン好きな作者がホルモン奉行として

全国、全世界のホルモン事情を探りながら、

味付けや調理法などを探求していきます。

タイトルが面白くて買ったんですけど、

この方は部落解放同盟にもお詳しい方のようで、

この次はそっちを買ってみようと思っています。

 

あたしは近所のブックオフでひと月に1回程度、

100円の本を10冊買うんです。

タイトルと作者しか見ないで。

ブックオフはハードカバーの本も100円だったりするので、

ハードカバーの単行本を10冊も買うと

「うへへへ、いい買い物したなぁ」

ってヨダレが垂れちゃいます。

それをひとまず本棚に並べて

ニヤニヤしながら一人悦に入るという、

変なオヤジです。

ですが、1ヶ月に10冊読むほどの読書家でもないので、

なんだかんだ読んでいない本が増えるんです。

そしておフロ用に抜擢される本は、

二度と誰に読まれることなく静かに一生を終えるのです。

ま、運が悪かったって諦めとくんな。

あばよ。

って、やっぱり字にするとホントにひどいことしてるように思えちゃいます。

でも、おフロでは本が読みたいから仕方がないの!

ダメなものはダメ!

何度言ったら判るの!

タカシちゃん、お母さんの言ってること判るわよね! 

聞き分けのない子お母さんは嫌いよ!

的なヒステリックな感情で、自分の考えを押し通しちゃいます。

 

これからもがんばっておフロで読書するんだも〜ん。

 

あれ? 読んだ本の感想までたどり着けないみたいだわ。

からだの乾燥が進んでもう眠たいのね。

続きはまた書きます。

 

梅原猛さんの本は全部読んだ訳ではないですけど、

とっても面白いですから。

それでは皆様おやすみなさい。

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