kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

ワイセツとゲージツ

ろくでなし子さんてぇ方が

「わいせつ物陳列」などの罪で起訴され、

このほど初公判がありましたね。

 

この方は漫画家で芸術家とのことですが、

あたしは報道されるまでまったく知らない方でした。

ま、あたしが知ってたって何一つとしていいことはありませんから、

気にする必要もないんですけどね。

 

なんでも自身の性器をかたどった立体物作品を陳列した

“廉(かど)”で逮捕・送検されていたらしいんですが、

それが芸術作品なのかワイセツ物なのかが

争われることになるんでしょうね。

税金を使って。

 

あたしがまず言いたいのは、

ペンネームだか芸名だか知らないけど、あなたの名前。

なんで「ろくでなし子」なんて名前にしたの?

テレビで公判後の会見を見ましたが、

言っていることは至極まともで、

何ら落ち度もないように思えましたよ。

でも、その制作物の正当性を主張するのであれば、

堂々と本名を名乗るとか、

もっとあたりさわりのないペンネームにするとかなかったのかな。

ろくでなしって言葉はいい意味ではないですよね。

自分自身をこう呼ぶってのは、

何か後ろめたいことがあるからじゃないかって、思えちゃいます。

自分の性器を素材にした作品を作るなんてことは、

ろくでなししかしないって思いながらやってたんじゃないの?

そんなふうに思えてしまうんです。

 

あたしだけかなぁ…。

 

何でもそうですけど、

正しいことをやってるんなら

ミョウチクリンな小細工なんかしない方がいいと思います。

このブログのように後ろ暗さ満載な場合は、

仕方がありませんけどね。

ですからあなたの場合は正々堂々と

「満子」とか「万子」とか「萬子」というようにするか、

思いきって平仮名かカタカナで3文字にするとか、

トーンダウンはしちゃうけどローマ字って方法もあります。

つまりね、報道機関が名前のところをぼかすくらい

挑発的にした方がよかったんじゃないかなって思えます。

 

ま、本名が一番よかったのかな。

 

さてさて呼名のことはこれくらいにして、

そろそろ本題に入りたいと思います。

 

あたしは、この方の表現活動に賛同するものではありません。

作品を見る限りでは芸術作品とは思えないし、

意味するところも伝わってきません。

すべての芸術家が自己を内面から見つめ抜いて

生きるか死ぬかぎりぎりのところで

作品を制作し、世の中に問いかけている

わけではないことは承知しています。が、

ちょっと安易なカンジがいたします…。

ネット上で見ただけなので

偉そうなことは言えないんですが…。

信念みたいなものが感じられないというか…。

ウケ狙いというか…。

 

プロジェクト立ち上げて募金募って成功してたんですね。

行動力がある人なんだなぁ。

 

camp-fire.jp

からの抜粋です。

「そもそもわたしがデコまんを作ったのは、自分のまん中の形が異常では?という悩みがきっかけでしたが、それはまん中が日本では長らくタブーとされ、常にモザイクをかけられてきたため、まん中の基本形がわからなかったことが大きいです。
また、まん中が必要以上に隠されてきたために、逆にいやらしさが増幅し、女性にとっては単なる体の一部なのにセックスや卑猥なイメージを勝手に与えられてしまったと感じます。
そこでまん中をもっとPOPに、カジュアルに、日常にとけこませるよう、
リモコンで走るまん中、まん中の照明器具、まん中アクセサリー、iPhoneカバーまん製作など、本格的に活動するようになりました。また性の解放が何を意味するのか、何をもたらすのか判然としませんから」

とあります。

 

POPでカジュアルな女性器の照明器具やiPhoneカバーって作るって、

それで商売するってことなの。

儲けるためなの?

どうもこの方の主張はわかりづらいです…。

ともあれ検察が主張する「ワイセツ」も同様に

非常にわかりづらいものがあります。

そもそも法律の定義も曖昧すぎて、

「だ〜か〜ら〜、たかしちゃん、ワイセツって具体的にどういうことなの!」

「お母さんの裸なんか見たくないって言ってるだけだよ」

「お母さんがおフロ上がりに裸でいたらイケナイってことなの!」

「いけないわけじゃなくて、ボクにとっては気持ち悪い…」

「なんですってぇ!親に向かって気持ち悪いなんてよく言えたわね!」

「だってぇ…」

「あなた、お母さんのここから生まれてきたのよ。

 目ん玉開いてよ〜くごらんなさい」

「やめてやめてお母さんやめて」

ありゃりゃ、これじゃワイセツじゃなくて虐待ですね。

 

例えがまったく上手くできませんでしたが、

曖昧な論拠に基づく裁判では

常に表現の自由が勝利するんじゃないでしょうか。

 

今回の逮捕起訴は、

簡単にいうと「くだらない」の一言に尽きます。

 

ネット社会になってエッチな画像は望めば誰でも見られるようになりました。

セックスがいやらしいと感じるか感じないかは

その表現の裏にある制作者の意図と受け手側の反応次第でしょう。

現実にAVを見て興奮するのは、

作る側の意図が的確に伝わっているからですよね。

 

明らかにチャタレー裁判(有罪)や

愛のコリーダ裁判(無罪)(だったと思います)の時代とは違います。

性器や陰毛が丸出しになっているだけで興奮する人もいるでしょうし、

不愉快になる人もいたりするわけです。

ぼかしがあるからいやらしさが増すなんて人もいらっしゃいます。

 

失礼ないい方になりますが、

なぜ決してメジャーでもないこの方の活動を

取り締まる必要があったのでしょうか。

メジャーかメジャーでないかは関係ありませんか?

弱いものいじめですか?

 

官憲が牙を剥く理由が知りたいですね。

税金使ってするほどの価値があるのか

ってことですよ。

 

wol.nikkeibp.co.jp

江川紹子さんの寄稿と

www.newsweekjapan.jp

冷泉彰彦氏のコラムが面白かったです。

参考までに紹介します。

あと、ヤフーニュースでこの方の初公判で語った全文が読めます。

headlines.yahoo.co.jp

いいこと言っているんだよなぁ…。