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kunbeのあれこれ雑記帳

読んでくれた人がクスッと笑えるような事柄を、時には事実に基づき、時にはウソ八百を書き綴ります。

芝桜とウバ桜(下)

 

 

■怪しげな天気に惑わされ

 

日曜日は朝8時30分にホテルを出発。

天気予報はすっかり外れてめっちゃ強風。

雲と追いかけっこしているようなドライブです。

たまにお日様、時折雨も降ってきます。

「ここまで来て引き返せるかよ」

と、大空町目指して国道をひた走り、

正午頃に無事芝桜公園近くまでたどり着きました。

が、公園手前1キロメートルで渋滞。

満開御礼情報が拡散したようで、駐車場の空き待ちです。

雨は降ったりやんだりしています。

「はるばる来たのに雨かよっ」

と空をにらみつけ

「晴れろ晴れろ晴れろ晴れろ晴れろ」

と呪文を唱えます。

30分ほどで駐車場に入れました。

しかも、青空。

呪文の効果テキメンです。

あたしもやるもんだわ。

力及ばず相変わらずの強風でしたが、

雨が降らないだけマシですね。

公園入場料はお一人様500円。

歩いて鑑賞している人が大勢います。

あたしたちはズボラですから

公園内をぐるっと回れる周遊バスに乗りました。

これはお一人様300円。

料金設定が安いのがいいですね。

ヨッ、庶民の味方、大空町

思わず応援したくなります。

周遊バスは10人乗りで5〜6台が運行しているようです。

駐車場の空き待ちが出るほどですから、混雑しています。

でもバス待ちは10分程度ですみました。

公園の斜面に沿って細いグニャグニャ道を

ゆっくりゆっくり走ってくれます。

ケータイ、スマホ、デジカメ。

乗客は全員カメラマンに変身。

手を伸ばしお気に入りの構図でシャッターを切ってます。

あたしも負けじとパチパチ撮りました。

若い頃は記者もしていたので、

写真には自信があったのですが、

あまりいい写真が撮れません。

ダメだな、スマホは。

当然ですが腕の所為(せい)にはしませんよ。

やっぱ、道具って大切ですなぁ。

えっへっへっ。

公園内には強風にも負けずに

芝桜の香りがものすごく漂っていました。

これだけあれば匂いもするわね。

これがサクラの花だったら、

あっという間に散らしちゃいそうです。

でも芝桜は違います。

こんな風くらいで散りません。

サクラの花が、きゃしゃで色白ひ弱で貧血、吐血にめまいに吐き気もあって

「今日は会社休みます」

っていうような女性だとしたら、

芝桜は野良仕事で鍛え上げられた強靭な肉体を持ち、

ご飯は毎度のドンブリ飯。心配無用の駆け込み3杯。

女手一つで息子3人を育て上げ、この世に無敵の誉れも高い、

怖いもんなしの肝っ玉母ちゃんです。

半端な風にはびくともしません。

踏まれても踏まれても

「なんじゃい、おりゃぁ!」

とよみがえりそうな感じです。

あっ、こんなこと書いたからって、

ホントに踏んじゃいけませんよ。絶対。

ときおり売店で焼いている肉の香りが

強烈に胃袋を刺激します。

「あ〜、ハラヘッタ」

周遊バスを降りて、売店で何か食べようと

行ってみると行列ができるお店屋さんばかり。

大繁盛です。よかったよかった。しっかり儲けてね。

結局あたしどもは香ばしい肉のにおいを嗅ぎながら、

売店街の一番入口にある花屋さんで芝桜などを買い、

食事は別のところにすると決めました。

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■そばは旨いが…

 

すっかり肉の匂いに刺激された胃袋は

「早くなんか食わせろっ!」

と大騒ぎしています。

とにかく空腹を満たさなければ胃袋が反乱を起こしそうな雲行き。

でも、せっかく遠くまで来たんだからと、

なるべく美味しそうな店を探します。

そういうことをさせたら、

うちのカミサンは天下一品なんです。

実にいい仕事をします。

検索して評判を調べ

ここだっ!

と割り出した手打ちそば屋さんへ向かいました。

車で走ること小一時間。

カミサンのナビでたどり着いたお店は、

昼時を過ぎているにもかかわらず駐車場に車がいっぱい。

店の脇には手打ちそば道場まであって、

期待は高まります。

店内は満席。

あたしたちの前に一組待っていました。

ほどなく一組が帰り、待っているのはあたしたちだけ。

「すぐに食べられそうだね」

とひと安心です。

店の外には水車が回っていて、

店の奥にはそばを曳く石臼があります。

「こりゃぁ、本格的だわ」

外にあった道場も講習で使った形跡を素早く確認していたあたしは

「早く食いたい」

気持ちは高まるばかりです。

でも、こんなに繁盛しているのに働いている人はたった3人。

しかも、おじいちゃん1人とおばあちゃん2人なんです。

きっと、おじいちゃんがこの店のご主人で、

そば打ち名人なんでしょう。

そのおじいちゃんがそばを茹で、

おばあちゃんの一人が盛り付け。

もう一人はホール担当のようです。

一目であたしより高齢だと分かる人たちばかり。

下手をしたらオフクロより高齢かもって思っちゃいました。

「こんなに混んでいる店を切り盛りするのは大変だろうな」

と優しい気持ちで待っていましたが、

いつまでたっても食べ終わった食器を片付けません。

お金を払ってお客さんが帰っても、だ〜れも出てきません。

「おいおいどーなってんだ」

あたしは店の一番奥で水車と石臼を見ていましたが、

少し不安。そして不愉快です。

オフクロと女2人は空いた席に行きました。

 

■セルフサービスかっ

 

元来せっかちなオフクロですが、

とうとうたまりかねてお客さんの食器を片付け出しました。

それを見ていた食べ終わって談笑していたほかのお客さんも

自分たちの食器をさげはじめます。

なんだかえらいことになってきました。

お客さん同士に連帯感のようなものが生まれ、

軽くほほえみながら目で挨拶しています。

それでも厨房からはだ〜れも出てきません。

「やる気あんのか」

不機嫌になった私を尻目にカミサンたちはメニューを見ています。

怒っていても仕方がないので、あたしも席に着きました。

メニューはザルとモリ、温かいそばが2種類だったかな。

とってもシンプルです。

ようやく出てきたホール担当の

赤いセーターを着たおばあちゃんに、

あたしたちはそばの味が味わえるもりそばを注文しました。

待っているうちにお客さんが一人減り二人減り、

すっかり空きました。

でも、テーブルの上はそのまんま。

片付ける気配すらありません。

「いつ片付けんのかなぁ」

 

■そばは絶品、おススメです

 

そんなことを考えていると、そばが出来上がりました。

半分に切った蒸かしたじゃがいもが2つ付いています。

それとお新香。

麺は細く揃っていて美しいです。

味は、そばの風味がしっかりして

腰もあって非常に美味いそばでした。

久しぶりに感動です。

おじいちゃん、いい仕事してるわぁ!

口々に「おいしいね」って賞賛の嵐。

いやぁ、ホントに美味かったなぁ。

でも、ホール係が機能していないのが玉にキズ。

いつまでも食べ終わった食器がそのままあるのって

いい気持ちしないですよね。

「バアチャン、疲れちゃったのかね」

誰ともなく言いました。

みんな相づち。

きっとめちゃめちゃ忙しくて、

もうクタクタなんじゃないかなって話しました。

こんなにおいしいそばが食べられるのに、

ミシュランもこのホールの惨状を見たら

星はつけないんじゃないかな、なんて思いました。

残念なことです。

あ、でも、その方がいいのかも。

お年寄りたちが切り盛りしているんですから、

あまりたくさんのお客さんに押しかけられたら

閉口しちゃうかもしれませんね。

末永く営業していてほしい店ではありますが、

若いアルバイトを雇うことを強くお奨めします。

 ホール係を批判していたあたしですが、

ここでも写真撮影を忘れてしまいました。

ごめんね赤いセーターのおばあちゃん、非難ばかりして。

あたしの方がずっと役立たずだったわ。

店の名前も忘れちゃってます。

ごめん、正真正銘だめオヤジです。

 

■ついでに摩周湖

 

帰り道はほぼ来た道を戻ることになります。

もったいないので前半すっ飛ばした阿寒・摩周湖ラインを経由。

黄山にも寄りました。

黄山の駐車場はすっかり整備されていて、駐車料金500円。

でもこれで摩周湖の展望駐車場も利用できるんですって。

一箇所250円てことですね。よしよし。

相変わらずの強風。めちゃめちゃ寒いです。

震えながらふもと近くまで歩いて行くと、

あちらこちらから湯気が噴出しています。

水が溜まっているところもあって、

ミニ温泉になっています。

でも、人が入れるほど大きくはありませんから、

服を脱いでも笑われるだけですけど。

水たまりに手を入れると

場所によっては

「アッチー!」

ところと

「おお、ゴクラク」

ってところもあり、楽しめます。

生卵で温泉卵も作れそうです。

このあたりは寒さを感じませんでした。

「温泉サイコー」です。

悔やまれるのはここでも写真撮影を忘れてしまったこと。

ヘタクソな写真でも、ないよりましだったはずです。

う〜ん、ホントにダメな男だなぁ…。

 

車に戻り一路摩周湖展望台を目指します。

あたしたちが行ったのは第1展望駐車場。

第3まであるようです。

強風で雲がちぎれ、神秘の湖としっかりご対面です。

十数年ぶりに見た摩周湖

何一つ変わっていないように思えました。

いいことなんでしょうね。

開発で汚れちゃうことを考えると、

こういうところがあってもいいんじゃないかな。ねっ。

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 摩周湖よ永遠に。

そう思いながら車に乗り、いよいよ帰宅。

道東道に入り千歳を目指します。

乗員はみんな夢の中。

オフクロも頑張りました。

お疲れさまです。

単調な高速を走行すること数時間。

無事に帰宅となりました。

めでたしめでたし。

 

妹よ、また帰っておいで。

今度はおいらもしっかり休みをとって、

知床辺りで豪遊しようぜ!

 

ミニ旅行はこうして無事に幕を閉じました。

読んでくださった皆さんにお礼申し上げます。

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