kunbeのあれこれ雑記帳

読んでくれた人がクスッと笑えるような事柄を、時には事実に基づき、時にはウソ八百を書き綴ります。

雨のちハレバレ

 

 

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またまた釣りなのね

 

日曜日はできる限りサカナ釣りをするのが、

あたしの日常。

本日は強くはありませんが、

あいにくの雨降りです。

空を見つめ

「今日は留守番する」

というヨメを残し単独釣行。

シトシトシトシトそぼ降る中、

5月の最終日は、今年初挑戦の黒い埠頭に釣り座を構えました。

あまり釣れてないのか、

あたしが一等地と思っている場所が空いていました。

ラッキー!

しかも、あたしの横には係留中の船。

隣に誰も入れません。

これならゆったり落ち着いて釣りができます。

超ラッキー!!

 

このポイントが空いているということは、

よほど釣れていないということでしょうか。

船を挟んで、釣り人が何組か入っていましたが、

空きスペースが目立ちます。

この埠頭は人気の釣り場で、いつも満員御礼状態だったのに…。

 

盛者必衰のことわり…

 

シーズン終盤とはいえ、すっかり閑散として、

天気と相まってあまりの物悲しさ。

沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす」

なんて平家物語を彷彿とさせる光景です。

諸行無常南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏

チーン。

思わず手を合わせたりして…。

 

そんなこと考えても仕方がないし、

どのみちここで竿を振るんだし、

さっさと始めようと、

いつも通り2本の竿を遠近に投げ分けて、

アタリを待ちます。

この時間がたまらないんです。

ワクワクとドキドキ。

ハラハラとイライラ。

早くアタレすぐにアタレ。

竿先に全神経集中です。

いつの間にか雨は止んで、

時折パラパラと降っても、

気にならない程度の小雨。

南の空には青空が見えています。

風はまったくありません。

しかも大潮。

午前8時30分干潮。最高の潮周りです。

 

絶好のチャンス到来か

 

「絶好の釣り日和やん!」

期待が頂点に達したとき、

竿先がピクピクと動きました。

「きたっ!」

小さなアタリから大きく引き込んで

糸がふける(ピーンと張った道糸がたるむこと)と、

間違いなく大物のクロガシラガレイです。

「ふけろふけろっ」

心の中で叫びます。

でも、世の中そんなに甘くはありません。

いつまで待っても一向に糸はふけず、

ちびクロがかかったようです。

「仕方ねぇな」

少し不満そうに竿をあげると、

やはり15センチほどのちびクロ。

「大きくなって帰ってこいよ」

針を外してリリースです。

それでもとりあえずボーズ(何も釣れないこと)は逃れました。

ほっとひと息ひと安心です。

 

投げ釣りは精神修業

 

投げ釣りは、たぶんあまり効率のいい釣りではないと思います。

どこにいるか分からない魚を求めて、

広い海に小さな針を投げ込んでじっと待つ。

ひたすら待つ。ただただ待つ。根性で待つ。忍耐で待つ。

諦めても待つ。やけになっても待つ。

「こんなに待ったんだからなんか釣れてちょうだい」

と半べそでも待つ。

とにかく待っている時間が長い。

そんな釣りです。

 

まぁ、ただ待っていても芸がないですから、

時折、竿を立てて少し引いてやります。

そうやって誘いをかけるんですが、

近くに何にもいなけりゃ

まったく無駄なことをしているわけです。

ムナシイことこの上ない釣り。

それが海の投げ釣りだと思います。

そんな釣りにどっぷりハマって早20年。

あたしもずいぶん忍耐強くなりました。

毎週のように精神修業をしてますから、

少しくらいのことでは心が揺らぎません。

カラスやカモメやキツネがエサを横取りしても

「お前たちも必死に生きているのだな。よしよし、この握り飯も持っていけ」

ってなもんです。うふふ。仙人みたいでしょ。

 

そうなれたらいいなぁ……。

 

実際は「てめぇっ!ぶっ殺してやるっ!」

周りの物という物を投げつけ、早々に追っ払いますが…。

 

だいたい、のんびりしていちゃ釣りになりません。

修業とはいえ、いつもイライラ。

落ち着いてなんかいられません。

竿を立てて少し巻いて10分後にまた巻いて。

「なんか釣れろっ!」と常に動き回ります。

 

だからけっこう疲れるのよ。

 

特に遠投する場合なんか、

1日に数十回もやりますと、

足腰が辛いのなんの。

それでも

「これも修業だっ」

と気合いを込めてぶん投げています。

せっかちなあたしには、ちょうどいいのね。結局。

 

釣れすぎないのがいいところ

 

噴火湾沿岸の町に伊達市というところがありまして、

そこは穏やかな海が人気の釣りスポットです。

海沿いには何件かの貸しボート屋があって、

仲間と手こぎボートを借りて

100メートルほど沖で何度か釣りをしました。

船釣り用の短い竿と仕掛けでね。

魚影が濃くて、とにかく釣れます。

マガレイ、ソウハチガレイ、クロガシラガレイ、スナガレイ、

イシモチガレイ、アイナメ、ギスカジカ、マカジカ。

 

あたし、釣れすぎると飽きるんです。

釣りが雑になっていけません。

それに船酔いもするし…。

そんな理由で船での釣りはしなくなりました。

 

黒い埠頭の恐怖

 

苫小牧港西港にあるこの埠頭は、

岸壁の背後に石炭が野積みされていて、

強い風が吹くと着ているものはおろか

鼻の穴まで真っ黒になります。

石炭が混ざった風を吸い込みますから、

今まで何人もが、

じん肺で亡くなっています。

チーン。

んなことはありませんが…。

すんません、ウソつきで。

 

でも、もしかしたらと思わせる光景を何度も見ています。

特に背中に強風を受ける時や

横風が強い場合は要注意です。

岸壁中を黒い風が舞います。

視界不良酸素不足呼吸困難鼻穴真黒肺中真黒。

3分もいるとカラータイマーが点滅。

意識不明になりそうです。

だから、塵肺になるというのは、

あながちウソではないかもしれません。

そんな時は、あたしは絶対この埠頭だけには入りません。

着ている服の繊維にも食い込んで、汚れがなかなか落ちません。

無駄にカミさんに怒られる材料を提供する必要はないでしょ。

それでなくても、毎日ありがたい

お小言をいただいているんですから…。

ねっ!

 

 さて、ちびクロがかかってからというもの、

投げるたびにアタリがあります。

竿先が強く揺れるんですけど、上げると魚がいない。

「ちっちぇえのばっかりいるんじゃねーの?」

少々不安になりますが、

アタリがあるのでけっこう楽しくやってます。

 

「もう10回以上投げたかも…」

そう思いながら

「今度こそ釣り上げてやる!」

気合いを入れ直して思い切りの大遠投。

 

釣りはじめて1時間あまり。

体が心地よい疲労感に包まれます。

 

何度か繰り返していると

竿先が大きく絞り込まれ、

次の瞬間、道糸が緩みました。

糸ふけです。

これが大物の証し。

 

不満なサイズに未練タラタラ

 

これを待っていたんだ俺は!

ドキドキ緊張しながら糸ふけを取り、

軽く引くと、ずっしりとした重量感。

続いて大きくあおって一気に巻き上げます。

特段早巻きをするわけではありませんが、

休まずに巻くのが大切です。

疲れて休んじゃうと

魚が針からはずれやすくなるように思います。

巻いている間も

「ん〜ん〜重い重い。ヌケルナ抜けるな、ぬけるなよ〜っ」

と呪文を吐き散らします。

久しぶりなので重く感じましたが、

上げてみると33センチのクロガシラ。

ちょっともの足りず、不満が残ります。

そうはいっても、スーパーに売られているのと同じか

それ以上はありますから、ありがたいんですが…。

 

でも、あたしの目標は50センチオーバーのクロガシラです。

あと17センチも足りません。

「これじゃぁ満足できねぇんだよっ!」

と、再び大遠投。

もう足腰ガタガタです。

 

あ、あの、大遠投って書くと

カッコいいから書いてるけど、

実際は100メートルと少ししか飛んでいませんから…。

ごめんね、見栄っ張りで…。

 

結果良ければ好印象

 

33センチの後にも5枚のちびクロが釣れました。

すべてリリースです。

その度に投げ直しますから、

じじいには辛い釣りになりました。

「ヒィヒィ、早く大物かかってチョー」

そう思っていると、右の竿に強烈なアタリ。

竿尻が上がります。

そして糸ふけ。

「こ、これは!?」

あわせると33センチと重量感が違います。

「おっ、重てぇっ!」

大きな独り言を言って巻き始めると、

う〜ん、ずっしりどっしりカミさんデカ尻です。

遠投しているので、簡単には寄ってきてくれません。

竿尻をお腹にあて、

糸が緩まないように

一定のスピードで巻き続けます。

重いので早くは巻けません。

腕が張り、だるくなります、

踏ん張る足もふるえてきます。

普段の運動不足を悔やみます。

ついでに、いろんなことを悔やみます。

「あの時あんなこと言わなきゃよかった」

「どうしてこんなになっちゃったんだろう」

「生まれてきてすいません」

とにかくいろいろ悔やみながら、

ひたすら巻き続け、ようやく足下まで寄せました。

 

あたしはもっぱらデスクワークで

普段からあまり歩きません。

基礎体力はきっと標準以下です。

全身が心臓状態。

体中がドキドキしています。

 

タモを忘れたので、引っこ抜くしかありません。

この時にバレる(魚が針から外れる)可能性が一番高いんです。

でもやるしかありません。

「慎重に慎重に」

自分に言い聞かせます。

一度水面に顔を出させて、ひと暴れさせ

クロガシラが水面と垂直になったところで、

あたしのお腹を支点に、糸を張ったまま竿を上げます。

クロガシラが凧揚げの凧のようです。

きれいな放物線を描いて

どさっと岸壁に着地しました。

石炭の粉混じりのところに着地してしまったので

黒く汚れてしまいましたが、引っこ抜き成功です。

急いで計測すると44センチありました。

「ヤッターっ!」

50センチには及びませんが、

前回の42センチを2センチ上回りましたので、

今回はこれでよしとします。

 

潮回りがよかったからか

あたしの日頃の行いが立派なせいか

雨上がりの空は、青く澄み渡り

風も弱く、暑いくらいの陽気になりました。

 

今回の釣行では珍しく適度にアタリがあり

その分投げる回数も増え、かなり疲れましたが

最後には今季最高のサイズを上げることができ

満足できる結果となりました。

 

海の神様ありがとう!

これからもおいらが釣りする時だけ

よろしくね!

 

いやぁ、晴海埠頭って最高だぜ!

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