kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

またまた政権批判だよ

■提案と対案

 

今回も政権批判。

はっきり言っとくけどさ、

「批判するのは簡単だし、対案を出すべきだ」

なんて風潮がはびこっている昨今ですが、

だまされてはいけません。

「対案がないならだまってろ!」

的な、そういう言論の封殺に負けることなく、

堂々と批判させてもらいます。

 

さて、「対案を出せ」ですが、

これは一見正論に思えます。しかし、実はとてもずるい考え方です。

対案がなくても「イヤなものはイヤ!」と言うことは許されます。

 

「どうしてイヤなんだ」

「なんとなく」

「なんだとぉ〜!この非国民がっ!」

などと、罵倒されようが、イヤなものは嫌なんです。

それが許されない世の中は、民主主義ではありません。

当然ですよね。

「この国は戦争をすることに決めた。だからお前が行け」

「いやだよ〜」

って言える国でなきゃダメなんです。

 

■18歳の選挙権

 

最近の国会の論戦では仮に対案を出しても

与党は自論を一歩も曲げるつもりがありませんから、

結局難癖をつけるだけで却下。が、現状ですね。

 

もちろん、与党野党に関わらず対案を持っていること、

国の在り方をしっかり検討していることは、とても重要です。

野党ももう少し頑張ってくれるといいんですけどね。

 

さて、選挙権年齢が、18歳以上になりました。

ネットでもそれなりに議論があったようですが、

広く民意を反映させることが民主主義であるならば、

選挙権の引き下げは望ましいことではありませんか?

あたしはそう受け止めています。


ただ、問題点もあります。

学校教育の場では政治問題を教わる機会はほぼ皆無。

小中高を通して制度の理解(丸暗記)優先ですよね。

もっといえば、あたしがそうだったんですが、

教師の考え方に影響され、

自分自身の判断で投票できるのか?

という不安もあります。

政治問題をもっと授業で取り上げ、

活発な議論を行わせて疑似投票させるなど、

もっと「政治」を教育の場に

持ち込むことが必要ではないかな、なんて思っています。


まぁ、教師に限らず他者から影響を受けるってことは、

あたしのような年齢になっても多々あることではありますが…。



■引き下げの背景



そしてさらに重要な問題点がもう一点。

それは今回の選挙権年齢引き下げ議論の背景です。


安倍政権は比較的高い内閣支持率を背景に、

憲法改正に向けてまっしぐらのように見えますよね。

あたしだけかな?

先日まで国会で審議された安全保障関連法案もその一端でしょ。


ゆくゆくは国民投票憲法改正のお墨付きを得たいわけですよね。

結局そのために選挙権年齢を引き下げたように思えます。

政治離れは若者ばかりではありません。

地方の議員選挙もしかり、首長選挙もしかり。

首長選にいたっては無投票当選で選挙が行われない自治体すら多々あります。

投票率は選挙のたびに右肩下がりですよ。

2009年に民主党が政権をとった時の投票率を思い出してください。

政治に期待する状況が生まれた時には

有権者は投票に行くんです。

民主党政権が残念な結果に終わったことで、

ますます政治離れに拍車がかかってしまいましたが…。

 

それなのに自らの襟を正そうともせず

「じゃ、投票できる人を増やせばいいんじゃない」

的な思惑丸出し。

平和志向の強い中高年齢層より

若年層の方が改憲に同意を得やすいので、

布石を打ったという声もかなり聞きます。


安倍晋三って人は

日本を戦争できる国にしたくて仕方がないように見えます。

どうして?

戦争できる国にして何かいいことがあるの?

アメリカの顔色を見ているとか

いろいろ言われていますが、

彼の考え方はどうでもいいんです。

生活苦にあえいだことのない人間のいうことを

あたしは信用しません。

それだけです。

 

■問われるべきは?



戦後70年。

憲法改正論議が出てくるタイミングとしては

必要なタイミングではあったかなと思っています。

それはすなわち

国家としての自立。

を考えるということかもしれません。


北朝鮮が攻めてくるとか中国と戦争するとか、

本気で言っている方も相当いるようですが、

そんな考え方からではなく、


理念としての国家を検討する時期なのだと思います。

何かといえばお金儲けで物事を考える経済界や

権力意識ばかりが先走る政治家さんにはご退席いただいて、

国とは何か?

国を守るとはどういうことか?

国民レベルできちんと議論することこそ

必要なのではないでしょうか。

その上で憲法を考える。

そういうことですよね。


こんなふうに書くと、

あたしが憲法改正に賛成みたいに

受け取られちゃいそうですけど

現時点では憲法改正に反対です。


アメリカから押し付けられたからダメだという方もいますが、

誰がつくったからいいとかいう問題ですか?

論議のすり替えも甚だしいですよね。

問題は中身でしょ。

特に九条の「戦争の放棄」は素晴しいと思っています。

理想論でも何でも、少なくとも70年間は

戦争しない方針を維持して来られたんです。

他の先進国から嫌みをいわれようが、ねたまれようが、馬鹿にされようが

今まで維持して来られたものが

急に維持できなるなるということは、

維持する側(政権)に何らかの問題があるんじゃないでしょうか。

 

普通の国って何

 

普通の国じゃないとか、国を守ることができないとか、テロに勝てないとか、

いつまでもアメリカにおんぶに抱っこじゃダメだとか。

いろいろとおっしゃる方が多いようですが、

だったらなおのこと

今の憲法の下でどうすればよいのかを

まず徹底的に考えるべきです。

繰り返しになりますが

戦後70年間戦争をしないで来られたのは

現行憲法のおかげです。

日本という国は武力を行使できない国だと

他国にも認識してもらえてるんじゃないかと思います。


「申し訳ありません。

 あたくしどもの国は戦争はできないんで、

 お金と物の援助でご勘弁を。よろしくお願いします」

 って。

たしかにかっこ悪いですよね。

薄汚くずる賢いイエローモンキーって感じですよね。

でも、その恥に耐えて国民を争いから守ってきてくれたんでしょ。

今までの政権は。

だったらあと30年くらいこのまま頑張って、

戦後100年の節目も節目って時に

憲法改正を国民に問うてみたっていいじゃないすか。

その間は現行憲法をみっちり議論する。

そんなふうにできませんかね。

 

ね。安倍晋三さん。


選挙権年齢の話に戻りますが、

先進国といわれる国には選挙権は18歳以上が多いとか。

日本国憲法には、成人の年齢は定められていません。

公職選挙法に20歳以上と定められているだけ。

成人とは、いわゆる大人という意味(思慮分別がある)だとすると

サケもタバコもみんな18歳以上でいいような気もしちゃいます。

みなさんはどう思われますか?