kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

雪かきDE8時間睡眠なのだ

 

いやぁ、夕べはお銚子一本と少しでベロンベロンに酔ってしまい

夜9時には眠ってしまいました。

久しぶりの8時間睡眠。

まだ真っ暗な朝5時に目が覚めちゃって、

気分はすっきりしてるんですけど、何もすることがない。

隣でぐっすり眠っているカミさんやプリン(愛犬)に申し訳ないから、

明かりをつけるわけにもいかず、とりあえずトイレへ。

あれ? なんか体が痛い。足と腰が筋肉痛だわ。

どーして? なんかしたっけ?

 

あっ! あああっ!

すぐに理由がわかりました。あの野郎のせいです。

ほら、空から降ってくる太郎と次郎を眠らせる

スットコドッコイのいちの子分のことですよ。

 

えっ?、わかんない?

う〜ん、どう説明すれば伝わるのかなぁ。

ちょっと解説が必要みたいね。

あたしが言う〝スットコドッコイ〟ってのは冬のことです。

あたしは一方的に冬をこう呼ぶことにしてるんです。大嫌いだから。

詳しくは、あたしのブログの昨年の今時期に書いています。

興味があったらぜひ読んでみてね。

ありゃ? そんなことはどうでもよかったんだわ。にゃはは。

 冬になると現れる忍びの者。

あいつですよ、あいつ。

音も立てずにそこら中を白く染め抜いちゃう、

やっかいもの。

誰? そりゃお前だって思ったの。そりゃぁ、あたしはやっかいものですけど、

あいつほどじゃないはず。……。自信はないけどさ…。あとでカミさんに聞いてみようっと。

……。やっぱ怖いからやめとこ……。

 で、さっきから言ってるものの正体は?

早い話が「雪」。

だったら最初からそう書け、って? だって、それじゃつまんないかと思ったんだもん…。

ごめんね、無駄にだらだら長引かせて。

でも、それがあたしんとこの特徴だから許してちょうだいね。

 んでね、昨日はあたしんちの周りも結構な降雪があって、

朝からヒィヒィ言いながら雪かきしたんです。

 

ホントは雪国育ちのカミさんに全部任せて

知らん顔をしていたかったんですけど、

節分にはまだ早いのに、ツノを出してニラムもんですから

そそくさと仕度して外へ出ました。

うげっ! さみぃっ!

やっぱり戻ろうかって思いましたけど、カミさんが怖いから笑顔で作業開始です。

 パウダースノーってヤツでしたから、サラサラしていて軽いんですけど、

よく言うでしょ。

「雪も積もれば重くなる」って。ちょっと違うか?

ホントことわざみたいに重いのなんの。

最初のうちはよござんしたよ。

「にゃはは、粉雪は軽いね」

なんてカミサンの機嫌を取りながら始めたりして。

そのうち「粉雪のくせに重いな」に変わって、

しまいにゃ「粉雪のやろう、何でこんなに重いんだ」って

歯を食いしばって言う…。

別にわざわざ言わなくてもいいんですけどね。

何か言わないと雪のやろうに負けたような気がして、

気がすまないんです。

「おめぇになんか負けてたまるか!」

気持ちをぶつけるように放り投げます。

息が切れても鼻水垂らしても容赦しません。

ひたすらすくって投げる。

ちょっと休憩と腰を伸ばすふりして投げる。

汗を拭くふりして投げる。

あの手この手で気持ちを切らさずひたすら投げる。投げる。投げる。投げる。

休んだら負けだ。

そんな気がしちゃうんです。

だから、やたらと気合いを入れまくって

「あたし50歳過ぎてるのよ」攻撃とか

「昨年は狭心症の治療で心臓にカテーテルも入れたのよ」攻撃とか

「年末にはダイエットも兼ねてエクササイズもしてたのよ」攻撃など

持てる武器を総動員。がむしゃらに頑張りました。

ですが、多勢に無勢で、大量の雪軍団にあえなく返り討ち。

老兵は死なず消え去るのみってことで、カミさんに後を託してしばし休憩です。

だって、死にそうなくらいつらかったんだもん! ちょっとくらい休んでもいいじゃん!

汗だくだったんだよっ!

あのまま続けてたら、ぶっ倒れて救急車のお世話になってたわ。絶対。

「大げさだな」。周りの方からよく言われます…。どうせ大げさですよ。

その間もカミサンは雪かき続行。さすが豪雪地帯出身。

パチパチパチパチ。心の中で拍手喝采です。

でも、顔色をうかがいながらの休憩だから、気は休まんないわ…。ねっ!

情けないけど日頃の運動不足の体に、

突然の抜き打ち早朝トレーニングはきつすぎるわ!

束の間の休憩の後は、だんだん腹が立ってきて

「おりゃぁ、てめぇっ」

なんて叫びながらの雪かきです。

車に置きっ放しにしていて、すっかり冷凍状態の手袋をはめたもんだから、

指先が凍えちゃって痛いのなんの。

バカじゃん。

あたしってホントに役立たずのダメ男。

カミサンが悲しげな顔をしてあたしを見てます。

見ないで! あたしだって後悔してんだから。

こんなに冷たいなんて思わなかったのよ! 視線が寒いわ!

そうこうしているうちにカミさんがご出勤の時間となりまして、

はめていた手袋を渡され、残りの雪かきを任されました。

あたしだって仕事に行くんだぞって思いましたが、

男は黙ってサッポロビール

笑顔で受け取り

「気をつけて行っておいで」なんてさわやかな笑顔までおまけして。

エライでしょ。

 

見渡す限りの雪景色もカミさんの奮闘で残るはあと少し。

ここでひるんでは男がすたると、

今一度歯を食いしばって格闘開始です。

 

ん?

 

なんか妙な物音がするので、ふと見ると隣のご主人。

家庭用除雪機を従えてさっそうと登場です。

 

「おはようございます。えらく降りましたねぇ」

あいさつはしたものの、なんか上から目線で見られてる感じ。

汗だくのあたしを尻目に軽快に雪をはねていきます。

いいなぁ。めっちゃ楽そうだわ…。

そんなに雪が降んないんだから、この辺じゃ使ってもせいぜい年間5回程度だよ。

お宅だけでしょ。この辺りでそんなの持ってるのは。お金が余ってるのね。

まったく。ぜいたくだわ。いくらしたの。

なんていろいろ考えながら休まず投げ続け、ようやく雪かき終了です。

気のいい隣人ですから、頼んだら貸してくれるかもしれないけど…。

 

急いで着替えて出勤です。

こんなに疲れてんのに働けるかよ。

というわけで、仕事は適当にサボっちゃいました。ケケケ。

初老の運動不足の男には、雪かきの疲労は仕事をサボったくらいでは

抜けるはずもなく、帰宅してからも体がぎくしゃくしていました。

油が切れたロボットみたい。

んで、晩酌でヘベレケになって、午後9時就寝になっちゃったのよね。

 

雪ってホントに迷惑な野郎だわ!

ねぇ、ご主人。そう思いません?

うふっ、そう思うでしょ。あたしと同じっす。

生まれた時も別々なら、死ぬ時も別々って似た者同士でやんすね。

えへへへ。ええ、ええ。いいですねぇ、除雪機。高かったんですか?

いえいえ貸してくれなくたっていいんです。ホントに。あの、ねぇ、えへへ。

 

次回からうちの周りもやっていただけませんか?

 

ホントに毎度つまらないことを長々とすいません。

でも、懲りずにお立ち寄りくださる方がいらっしゃると望外の喜びを感じています。

ありがとうございます。次回もよろしくお願いいたします。