kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

飲んだら観るな!

 

晩酌の後、寝室のベッドに寝転んでDVD鑑賞。

一日の疲れを癒す「観るアロマだね」

なんてカミさんと話しながら仲良く観ました。

ホラー映画『地下に潜む怪人』

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この年になると怖い映画を観ていても、

隣のカミさんがキャーっと言って抱きついてきたり、

あたしがギョヘーっと言って抱きつくことはありません。

「秋灯や夫婦互いに無き如く(高浜虚子)」の境地。

今は秋じゃありませんけど、秋がこないで飽きがきた。

ではなくて、あまりにも一体化して、まるで空気のような存在だよってこと。

なきゃ困るどころか死んじまいます。

そんな関係ってこと。ね、奥さん。

あたしの好きな俳句ベスト23位くらいの句です。ずいぶん中途半端だけどさ。

ありゃりゃ、またどうでもいい話になっちゃってますね。

無理矢理話を戻しますと、あたしたちの足元にちゃっかり陣取っている

プリン(愛犬)はすでに眠たそうです。

背を丸めて、ときおり顔を上げてこちらを見ています。にゃはは、キャワユ〜イ!

だからその話じゃないってね。ったく。

 

若い頃「女の子と映画を観に行くならホラーだよ。必ず手は握れる」って

おバカな仲間にそそのかされ、すっかりその気になって、

知り合ったばかりの女の子と「死霊のはらわた」を観に行ったことがあります。

あまりのグロさにノックダウンされたのはあたし。

襲いかかる吐き気にすっかり涙目。眠くないのにナマあくび。彼女の隣で連発です。

具合は悪いわカッコも悪いわ。食事の予定もやむなくドタキャン。

振り返って見ると、この頃からすでに情けない男だったのね…。

でも、その子、道端にうずくまる、こんなあたしを一生懸命介抱してくれて…。

あんな気持ち悪い映画に文句も言わず付き合ってくれた上に、

すっかりグロッキーのあたしの背中を何度も何度もさすってくれて…。

チョー優しかったんです。いい娘だったにゃぁ…。

ありがとうございます! 今のあたしがあるのはあなたのおかげです。

あなたがいなかったらあのまま死んでいたかもしれません。

あなたの温かい手のぬくもり、背中がしっかり覚えています。

きっと、今頃はいいお母さんになっているんでしょうね…。

懐かしい記憶がよみがえりました。

おバカ仲間が言ったこと、あながち間違いではなかったのかも。

手は握れなかったけど、手のぬくもりはしっかり伝わりました。

その子とは結局それきりです。

今は全部低いですけど、座高とプライドだけが高かったあたしは、

恥ずかしくて会わせる顔がありませんでした。

もったいないことしたなぁ。書いていてそう思いました。

 

コホン!

ごめんちゃい。

 

くだらない思い出話はこのくらいにして、

さっさと映画の感想を書きましょうかね。

 

ストーリーは

若き女性考古学者のスカーレット・マーロウは、亡き父の意志を受け継いで錬金術と“賢者の石”について調べていた。
そして、パリでドキュメンタリー番組の取材を受けることになった。

共同納骨堂カタコンベの下に賢者の石が隠されていると確信した彼女は、まずは観光客として下見をする。
そこで謎の男性から「案内役はパピヨン」と告げられる。

無許可でカタコンベの案内役をしているパピヨン、友人のゼッドとスージー、カメラマンのベンジーと共に、カタコンベに侵入する事になる。
トンネルで弟を亡くした過去を持つ協力者のジョージは外で待っている予定だったが、ハプニングが起こって同行を余儀なくされる。

カタコンベに侵入してすぐ、不可解な出来事が多発し始める。
同じような場所をぐるぐる回るようになり、突然現れるピアノや電話。
2年前にカタコンベの中で行方不明になった、パピヨンたちの友人ラ・トープが現れ、出口までの案内役を買って出る。
そして、“賢者の石”を発見することに成功。

しかしトラップによってスージーが大怪我を負い、ラ・トープは姿を消す。
スカーレットの機転でその場を離れることに成功するが、さらに不可解な出来事が起こり始め、仲間が次々と命を落としていく。
そしてジョージも命を落としかけた時、スカーレットは意外な脱出方法を思いつく。

mihocinema.com

 

こんな感じ。

ね、なかなか面白そうでしょ? あたしも期待してのよ、ホント。

でも始まったとたんになんか違和感。

ドキュメンタリー?

ブレア・ウィッチ・プロジェクト」みたい。

画面が揺れて観づらいのよ。あずましくないわ!(北海道などの方言だよ)

これ「Point of View Shot」っていう撮影技法なんだって。

必要あるの? この映画に。

はぁ? ホントの話に見せたかった? 余裕で無理でしょ。

賢者の石を探すんだよ。誰がそんなこと本気にするの?

えっ? ハリーポッター? あいつも架空の存在でしょ! ったく。

ホント余計なことするわ。落ち着いて観てられないのよ!

って思っていたら、何だかめまい。あんど吐き気。

「おれ、具合悪くなってきた。救急車呼んでくれぇ」

「この画面のせいじゃない? 飲んだ後だし」

あたしより多く飲んだはずのカミさんはまったく平気。

うわばみ恐るべし。

「そ、そっか…。は、吐きそう」

「ここじゃだめ! トイレ行って!」

「キャンキャン、キャインキャン!(そうだ早くトイレ行け)」

って眠っていたはずのプリンまで片言で言いやがる。

ふらつき、よろけながら、気分は猛ダッシュ。

どうにかトイレにかけ込みゲーロゲロ。季節外れのカエルさん。

というわけで、映画の内容なんかわかんない。

観た感想? 何もないよう(内容)。なんちゃって。

どうしてPOVなんかで撮影したんでしょう。

意味ないわ。

じっくり観られるようにつくったとしても、

それほどの作品になるとは思えませんでしたが、

少なくとも吐き気がするほどひどい作品ではなかったはず。

一般的な撮影でこの作品を見たかったな。

そんな感想しか出てこないのね。吐き気のほかに。残念。

 

お酒に弱い方はあたしのようになるといけませんから、

こったら作品はシラフのとき以外は観ちゃダメよ。

飲んだら観るな。これ教訓。

んじゃね。

 

P.S. 邦題もひどい。「地下に潜む怪人」って作品観ないで適当につけたべ。

   こら担当者! いい加減過ぎるぞ。バカタレ!