kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

遅れてきた「5月病」

なんだか何もかもイヤになって、ひたすらユーツな気分なのね。

仕事も私生活も。

なんかイライラ。

オトコのコウネンキ?

初老のウツ?

ココロのヤマイ?

ガウチガウ、絶対違う!

 

ほら、年をとると感覚が鈍くなって、

筋肉痛も次の日には現れず二日や三日経ってから

「イテテっ」ってなるっていうでしょ。

きっとそれよ…。

 

本来なら五月に感じなきゃならないこの憂鬱感。

年をとって鈍くなったもんだから六月に症状が出ちゃったんだわ。

きっとそう。

 

あたし「五月病」よ。

 

とにかくやることなすこと全部面白くない。

諸行は無常。

生きてたっていいことなんかありゃしない。

わかっちゃいるけど死ぬのが怖いから生きてるだけ…。

 

若者よ! 死にたきゃ死ね。

そんなの自由だ。勝手にしろ。

周りに迷惑かけず、生きた形跡を一つも残さず、

誰も嘆かず悲しまず、葬式をあげる心配もない。

それができるなら好きにしろ。

 

別に若いヤツになにかされたわけじゃないけど、

八つ当たりしてやる。

フン!

その若さがねたましいっ!

 

………。

 

あたしの五月病、ホントの原因はほかのことなのよね。

 

実はさ、あした妹家族が帰ってくるんです。実家に。

2年に一度の帰郷なんです。

 

以前にも書いたんだけど、

妹はイギリス人と結婚してロンドンで暮らしています。

旦那さんは作家。

日本ではぜんぜんマイナーだけど、本国ではそれなりに稼いでいるみたい。

映画やテレビの裏話的なことを書いて。

 

で、そいつが日本語を覚える気がまったくないわけ。

 

「コニチワ」「サヨナラ」程度はいうけど、

どうも英語が一番てっ気が強いみたいなのね。

服装はいたってラフなくせに、

アメリカの英語もあんなの英語じゃねぇって感じで語っていたし。

 

あっ、もちろん、すべて妹の通訳で理解したんだけどさ。

んでね、あたしも当然ながら英語ができないわけ。

学校でさんざん苦労させられたけど、

基本的な単語すら覚えちゃいないから、言葉が出てこないのよね。

 

そんな二人が面と向かって対峙すると、ものすごい緊張感なのよ。

 

お互いに無視することもできず、

あたしは心の中で英語の辞書をめくって必死に言葉を探して、

あいつも、無言の圧力に押されてぽつりぽつりと言葉を発するんです。

英語で。

ってお前、心の中の日本語辞書はどうした!

せめて1ページくらいめくろうよ。

お願いだから…。

 

もうこれは都会の一方通行だらけの道路ですよ。

 

逆走チャレンジは、当然のごとくものの見事にすぐ大破。

結局、だまって見つめ合ってほほえんで悲しげに目をそらして沈黙…。

 

おいっ、なんとかしろよ ロバート!

 

お前が弟なんだから。

日本じゃ目下のものは目上のものに従うって法律があるんだぞ!

日本に来たんだから日本語で話せ。

わかったかっ!

 

その代わり、あたしがイギリスへ行ったら英語で話してやるから。

 

にゃはは。ぜってー行かねー。

 

おまけに一人娘も日本語を覚える気がないんです。

大学生だけど日本語は専攻しなかったんだって。

 

ああそうですか。

ったく。

 

結局、妹がいなけりゃ、まったく会話が成り立たない状況が

かれこれ2週間以上続くんです。

 

なんで向こうの休みは、こう無駄に長いんでしょうか。

なにがバカンスだ。

バッキャロー。

 

労働者が働かないでどうする!

あたしが若い頃なんざ、日曜日も朝から晩まで働いたもんだ。

それで今の日本国を創りあげてきたんだぞ!

……。

えへへ、毎度恒例のウソをついちゃいました。

 

そんなわけで、2年ごとに押し寄せる里帰りの波状攻撃に

来る前からまいちゃっているわけなのね。

はぁあっ、

ユーツだわぁっ!