kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

冬眠してました。

お久しぶりぶり〜! みなさんお元気でした?

すっかりサボリ癖がついて、さっぱりブログの更新もせずダラダラと過ごしてました。

にゃははは!

 

寂しかったぁ?

 

べ、別にいいけどさ…。

 

それにしてもすっかり寒くなっちゃいましたね。

あたしの周りは雪と氷の世界ですわ。

窓の外にリンゴ売りはいませんが…。

いいんです。わかる人にだけわかっていただければ…。

ええ、いつも書いてますけど、お外は寒くて滑るんです。

あたしのブログと同じで

 

ぎょめんなちゃいね!

 

だからさ、久しぶりの今回は、絶対寒くない、あ〜んど、絶対滑らない

おもしろい川柳を紹介して、お茶を濁すことにしました。

クスッと笑えて、ホロッとくる。それが川柳の良さだと勝手に思ってるんですけど、

みなさんはどうお思いでしょうか?

 

へっ? 特別なんにも思ってない?

そうですね。いまどき川柳なんてはやらないわね。わかってますわかってますよ。

でもさ、中にはう〜ん、うまいね!って思わせるものもたくさんあるんです。

年末にはサラリーマン川柳が話題になったりするしね。

あたしが好きなサラ川の作品は、かなり前のだけど節分の哀愁を詠ったものです。

書いてて思ったけど、あと2カ月もすりゃ節分なんだね。あ〜、びっくり。

月日の流れは日増しに早まっていますなぁ。

この分じゃ10年後はひと月いち日になっちゃうかも。

えっ、そんなことはない? そりゃそうだわね。

 ………………………………………。

 

あたしは個人的にこの川柳が大好きです。

あたしの記憶だから、あてにならないんだけど、

この川柳も他の川柳も細部が多少違っているかもしれません。

でも気にしないで紹介しちゃうんだわ。いいのいいの。

どうせ誰も見やしない極東超小泡沫ブログなんだから。ううっ。

 

コホン。さ、みなさん、お待たせしました。元気に大きく声に出して詠んでみてね。

 

  鬼は外 女房の背中に そっと投げ

  (おにはそと にょうぼのせなかに そっとなげ)

気弱なご主人は、節分のこの日、奥様への日頃の恨みを晴らす絶好のチャンスと、細心の注意をはらっています。気がつかれると今後の影響は計り知れません。もし、ばれたら「いたっ! ナニすんのよっ!」とにらまれ、百倍返し確定。下手をすると一方的に攻め込まれる流血沙汰です。一瞬たりとも気が抜けません。ドキドキハラハラ。ご主人はうっすらと汗をかきながらひたすらチャンスを待ち、ここぞというときに、年々態度と体重と存在感が肥大していく奥様の妖怪のような背中に向けて、そっと豆を投げたんです。気持ちだけ渾身の力を込めて……。ご主人は小声で「鬼は外」。子供たちと奥様は仲良く元気に「オッニはソトォっ!」なんて大きな声で豆を投げているんですね。よくある平和な家族の節分の風景ですが、そこには年々ないがしろにされていくご主人の悲哀が渦巻いています……。女性は、結婚するとどうして強くなっていくのでしょう。いとかなし。いとあはれ。ああ無情。

 

この川柳は、サラ川の大賞には至らなかったのですが、あたしには傑作でした。

サラ川に限らず、夫婦のことを詠んだ川柳は数多くあります。

中でもう〜ん、なるほどと感じたものを一つ。あれっ? これもサラ川だったかな?

 

 妻だから 運転できる 火の車

なんだかんだ言ってはみてもカミさんがいなけりゃ、のたれ死にしているんです。世の中の男どもの大半は。少ない収入を切り盛りしていただいて、どうにか食いつないでもらっているお陰で、世間じゃ一丁前の顔して偉そうにしていられるんです、男ってヤツは。カミさんにはホントに頭が下がります。でも面と向かうと感謝の言葉が言えないのも男です。男は黙ってサッポロビールなの。最近は第3のビールばかりだけど。とにかく見栄っ張りなのね。ホントは節分にカミさんに豆なんか投げちゃいけませんよ。わかりましたか!男性諸君!

 

ついでだから夫婦を詠んだ俳句も一首。

 秋灯や 夫婦互に 無き如く

 (しゅうとうや ふうふたがいに なきごとく)           高浜虚子

いいですねぇ。こうなりたいもんです。秋の夜長、おじいさんは居間のちゃぶ台の前の座布団に座り、老眼鏡が合わなくなったと誰に言うでもなく独りつぶやきながら、新聞を読んでいます。おばあさんは、最近ひざが痛いので床に座ることはせず、おじいさんがどこかからもらってきた揺り椅子に腰かけてせっせと編み物をしています。同じ部屋にいながらまったく別のことをしているのに、しっかり存在を認めあっている老夫婦。そう、空気のような存在です。当たり前のようにあるから感謝することもありませんけど、なかったら死んじゃいます。お互いがそういう存在なんです。夫婦の鏡ですね。ひと昔前は、初めて会った次の日に結婚なんてことも多かったそうですが、それでも年月を重ねて苦楽を共にし気がつけば50年、なんてご夫婦が多かったように思います。明治大正昭和前期の時代は、人間の質が現代とは違っていたんでしょうか? 忍耐強い女性が多かったのは事実でしょう。今でも男社会だとは思いますが、当時はもっともっと男社会でした。うらやましい気もしますが、この俳句を思い出すたびカミさんを大切にしなきゃ、なんて思うのであります。ホントだよ!

 

そういう憧れは結婚していると持つものですよね。

あたしは再婚3年目ですが、今回は絶対失敗させないという、

それなりの決意もあるんです。あると思います。あったはずです。たぶん……。

ただ、結婚生活というものはマンネリ化しちゃいますから、

毎日が「うれしい楽しい大好き」と、

どこぞの歌のタイトルのようにはいかんわけです。

わかりますよね。

はっきりいうと1年の大半は退屈な日々なんです。

そうなると、ヒマな男はこんなことをしてみちゃったりするわけです。

 

 しみじみと 妻のイビキを 聞いている

あたくし的には聞いているより聞いてみるの方がいいと思うんですけど、

この作品もけっこう知られている川柳の一つです。

結婚生活も長くなり子供にも手がかからなくなると、男は隣に寝ている妻の顔を見てしみじみ思うわけです。「苦労かけたな」。薄明かりの下でよく見ると顔の小じわがずいぶん増えています。しわと体重と白髪が増えて、あんなに可愛いらしかった若かった頃の面影を探すのも大変なことに気づくんです。「ありがとうな。お前が支えてくれたお陰だよ」。そっと妻の頬に口づけしようとしたとき、大合唱が始まります。「グオォ〜ガオォ〜」。寝ているときもこんなに迫力があるんだ。起きているときだけじゃないんだ。だから乗り越えてこられたんだ。お前と一緒になってホントによかったって。でも、そろそろ寝室は別々にしようかなとも…。

 

奥様の立場からすると、役立たずのボンクラ亭主にはほとほと愛想を尽かしているんでしょう。こんなのがあります。

 

 その夢に あんたもいたと 妻が泣く

朝起きて台所の妻に「おはよ」といつもの挨拶をした次の瞬間、鋭い視線でにらみつけ満を持したように怒鳴りつけられます。「んもうっ!せっかく大ファンの嵐のマツジュンと2人で温泉に行ってたのよっ!これからお部屋で2人きりってときになんであんたが出てくんのよっ!少しは場をわきまえろっつーの!ったく。台無しよ、もう!」。なんて奥様の怒りは収まりません。「夢の話でしょ」。言われた旦那さんが「俺だってこの間松嶋菜々子とデートしてたらヨコからお前が出てきて俺を突き飛ばして行ったんだぞ。お互い様じゃん」などと反論しようものなら「松嶋菜々子は人妻よ!何よ夢でまで不倫して!まだ、あの女のことを思ってるんでしょう!キーッ!」なんて、とばっちりを受けかねません。ここは「そうかいそうかい、ごめんごめん」と静かにシタテに出てやり過ごしましょう。(経験談)

 

一説には子供ができると女性は強くなると言われます。

真偽の程はわかりませんが、年を重ねると女性はたくましくなり、

男は丸くなるように思えます。

久しぶりのブログ更新。復帰リハビリの立場としては、少々長く書きすぎました。

 

川柳には世の中のいろいろなことが詠われています。

今回は結局、結婚のことばかりになってしまいましたが。

最後にご紹介するのもやっぱり結婚にまつわる川柳です。

男のあたしとしては、ホントだねって思わずうなずいちゃいます。

さあ、最後も大きな声で読んでみましょう!

 

 予知不能 妻の怒りの 時期と規模

 (よちふのう つまのいかりの じきときぼ)

以前、ラジオ番組で男性パーソナリティがゲストの男性とこんな能力がほしいという話をしておりました。その中で、一番ほしい能力は「妻に怒られるときがわかる能力」。そのゲストの男性は、家のドアに手をかけたとき、嫌な予感がすることがあって「ああ、今日はカミさんに怒られるんだな」って感じるときがあると言ってました。パーソナリティは「いいなぁ〜、それ。私にもほしい能力です」と異様に盛り上がっておりましたが、あたしも同感でした。家のドアノブに手をかけたときドキッと何かを感じられれば、いったん家から離れパチンコ屋さんに緊急避難します。あたしのオクサマは夜9時30分を過ぎると起きていられない魔法にかかっているので、その時間になってから家に戻ればいいわけです。ホントにほしいなぁ、そんな能力。ね、みんなもそう思うでしょ!それにしても、なぜ世の奥樣方はトートツに怒りだすのでしょう。不思議でありんす。

 

もっともっと川柳の世界を紹介したかったけど、それは次の機会にいたします。

あまりおもしろくなかったかもしれないけど、

我慢して最後まで読んでくれた皆しゃん、本当にありがとうございます。

次回も一生懸命書きますのでよろしくお願いいたします。

それでは、また。