kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

エッチな地名のエロマンガ島には笑えない悲劇の歴史があったんです

ご存知の方も多いかと思いますが、

日本語でも意味が通じてしまう地名が世界にはたっくさんあります。

とくにエッチな意味になる場合には、ギャハハハって笑っちゃいますよね。

世界各地の地名が「日本語に置き換えたら不適切な意味になるぞ」なんて

考えてつけられたはずがないですから、すべては偶然の産物なのでしょうが

そのものズバリというものが少なからずあります。

海外ではありませんが、沖縄にあるという漫湖(読み方はそのままらしいです)や、

中国大陸にあるチンポー湖。

このチンポー湖にいたっては、土星の衛星タイタンにまであるそうです。

これらはあまりにズバリ過ぎて、声にするのがはばかられてしまいます。

とくに漫湖は無理だわ。あたし的には…。

なんというか、恥じらいというか日本人的奥ゆかしさというか、

性的なものイヤラシいものに興味はあっても、

そのものズバリの単語を言うのってためらわれますよね。キャー!はっずかしー!

まぁ、俗にいうむっつりスケベなんでしょうね。

でも、ためらわれるといいつつ、相変わらず勤務中に特別小難しい顔をして

「世界のエッチな地名」で検索しちゃう。ヘンタイおやじです。

もう誰も止められないヤーメネーターだわ。

そんでもって、うっひゃぁ! すごい! ぎょひぇぇ! などと、

一人浮かれてしまう50代半ばのあたし。えへへ、みなさまお元気?

 

この際だからみなさんにもご紹介方々ご報告させていただいて、

押し迫る年の瀬を少しでも楽しんでいただければと、強く決意しちゃいました。

更新が滞っていた分の反省と穴埋め的な意味合いで

ちょいと長くなりますが、よろしくお付き合いくださいませませ。

 

 

と、ホントはたくさんの地名を紹介しようともくろんでいたのですが、

途中で気が変わっちゃいました。

というのも、ギャハハと笑うつもりでいたのに

ぜんぜん笑えない事実が分かっちゃったからなんです。

みなさんも、あたしがブチ当たった悲劇的事実に触れたら、

たぶん笑えなくなっちゃうよな、そうだ、そうに違いないと勝手に決めつけまして

オーストラリアの東側、バツアヌ共和国のエロマンガ島の歴史の紹介に

焦点を当てることにいたしました。

ごめんちゃいね。

 

 

バツアヌ共和国 エロマンガ島 笑えない残酷な歴史を背負った島

 

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オーストラリアの東側にある「バツアヌ共和国・エロマンガ島」。

「地球上で最も幸せな国」に選ばれたこともあるんだそうです。

まぁ、国連やその周辺にいる取り巻きどものやることも

最近はあてになりませんですが…。

 

日本語的解釈でみますと、南半球の太平洋上に浮かぶ常夏の楽園エロマンガ島

子供の頃に文字通り穴が開くまで見たエロマンガがそこら中にあるという

幻想をニッポン男子なら、だれもが思い浮かべたはずです。

 

エロマンガ島 50年間の生存率5%未満

 

エロマンガというのがどういう語族の言葉で

どのような意味なのかは分かりませんでしたが、

調べていくうちにこの土地の悲劇的な歴史が明らかになりました。

島の面積はおよそ888平方キロメートル。佐渡島よりちょっと大きいくらいだそうです。

 

最盛期には10,000人を越える人々がすんでいたといわれるエロマンガ島

その歴史は白人の登場で激変します。

有色人種への偏見と蔑視そして略奪。残虐極まりない所業。

エロマンガ島は、お香などでおなじみの白檀の産地でした。

それを知った白人たちが交易船に乗り込み、続々と島を訪れるようになります。

そして交易とは名ばかりの略奪が繰り返され、

40年後には白檀がほとんどなくなってしまうのです。

その代わり白人が持ち込んだインフルエンザやジフテリアなどの病気で、

島の人口は4,000人にまで落ち込んでしまいます。

さらに隣国のオーストラリアがブラック・バーディングと呼ばれる

奴隷狩りを開始するのです。そんなわけで、エロマンガ島の人口は

わずか100年足らずの間に400人にまで激減してしまうのでした。

お時間のある方は下記のページを一読ください。

あたしは、こんなおバカなブログを書いているのが情けなくなっちゃいました。

 

悲劇の島エロマンガ島

 

上記の筆者も書かれていますが、

こうした人々の大量な死をあらためて欧米人の歴史的責任として

断罪するのは無理な話なのでしょうか。つくづく考えさせられます。

 

ブラック・バーディングの名残なのか

オーストラリアにも「エロマンガ盆地」という地名があります。

島の歴史を知った今となっては、

「そったら名前つけんなやっ!」と強烈な怒りが湧いてきます。

なんでも石油生産のために開発されているようです。

エロもマンガも関係ないのね。

でも、きっと、石油開発の前には農場などで働かせようと

エロマンガ島の住人をかっさらってきて、強制労働させたんでしょう。

想像ですが…。地名はその名残に違いありません(違ってたらメンゴ)。

 

いずれにしても、イギリスを中心に当時のヨーロッパ先進国がやらかした悪行は

いまだに歴史に尾を引いています。

価値観の違いを認めない彼らの横暴さをなんと形容すればいいのでしょうか。

最近よくいわれるテロ行為の根源の一つもここいら辺にあります。

もっと以前からの流れももちろんあります。やはり白人が深く関わっているんです。

少なくともあたしはそのように考えています。

 

さて、長くなりついでに上記の筆者のページから一部抜粋して引用します。

誤爆と称してアフガニスタンの人々を殺戮し、食糧不足をもたらし伝染病を蔓延させ結果的に罪もない人々を大量に死に追いやりながら、一方で英語が達者で思考が欧米化された政治家たちを頭に据え、「人道的」で「献身的」な医療ボランティアを派遣し、「閉塞的な因習的社会から人びとを開放したのだ」と良心のバランスをとる白人たち。かつてキリスト教開明の証であったのと同様に、いまや民主主義と地域貢献は錦の御旗である。

■開放という言葉で異文化を一掃し、復興という言葉で自文化を押し付け、過去の陰惨な歴史の繰り返しをほとんど省みることすらしないヨーロッパ文明(あるいはイギリスに端を発するアングロ・サクソン的価値観か)の傲慢さは、今もほとんど変わらないように感じる。その心性のあさましさは、宣教師であろうと交易者であろうと奴隷商人であろうと本質的な違いはない。そして、この聖と邪をあわせもつ両面性はボランティアと兵士という形で姿を変えて今に継承されている。

そして彼はこう続けます。

■村の人たちが特別にもてなしてくれた夕食で、血合い肉のツナ缶を食べながら、私はどうしようもなく悲しむのだ。ツナ缶がまずいからではない。ツナ缶は村ではご馳走だ。私は村人たちの好意に感謝し、同時にとても幸せである。

■しかし村人の誰もが、欧米や日本ではそれが犬の餌に使われていることをすでに知っている。そして、実際に首都に出れば、人のよさそうな白人たちがスーパーマーケットで抱えきれないほどの「犬用のツナ缶」を買って帰る姿を見ることができる。最低賃金が時給50円であるこの国の人びとにとって、それが30時間分の給料に相当することも知ってか知らずか。

さらに彼はこのようにも述べています。

犬に石を投げるバヌアツ人を残酷だと非難する人々は、バヌアツ人に犬の餌を与えることについては鈍感である。自爆テロを繰り返すパレスチナ人を残酷だと非難する人々は、他人の土地を略奪した過去の歴史については鈍感である。 

 この彼というのは、北九州市立大学の教授、竹川大介さんです。

このページで初めて知った方ですが、文章も上手で行動的な人のようです。

 

あたしは、自分自身がなにも知らずにただ日本語の意味だけで

エロマンガ島を面白いと決めつけ,それに乗っかりくだらないことを書いて

お茶を濁そうとした自分が恥ずかしくてたまりません。

 

隣近所の人が次々と殺されてゆく恐怖をどう表現すればよいのでしょうか。

白人たちがしたことをどう糾弾すべきなのでしょうか。

 

そんなことをつくづく考えさせられた仕事しているふりの平日の午後なのでした。

相変わらず表情は真剣な小難しい顔のままでね。

 

最後にちょっとだけオマケです。

唯一あたしが行ったことがあるインドネシアのバリ島について、

少しだけお話しさせてくだしゃい。

 

インドネシア バリ島 男性の股間を想像してしまう高原

ここにも「キンタマーニ高原」という男性諸氏の警戒感が

一気にレベル4に急上昇してしまうところがございます。

そこには湖もありまして、その名も「キンタマーニ湖」。

多くの日本人男性観光客が

「そりゃあ一般的には2コだろう」

「3コも4コもあるやつぁあ見たことないぜ」

などとついつい言ってしいます(たぶん…)。

しかし、実際はその名のイメージとは180度反対の

とても美しい景色が堪能できるところ。

ただの一度しか行ったことがありませんが、

なにかと思い出してはもう一度行きたいと思わせる魅力的なところなんです。

 

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www.balitou-etabi.com

 

 なんだかさぁ、あくせくあくせく働いてばかりいて定年になっても

再雇用とかで給料半減しても働いて。

「あ〜あ、いつになったら楽になるんだろう」

「こんなはずじゃなかったのにぃ」

などと嘆いてばかりの人生しか残っていないのでしょうか。

 

ああ、バリ島に永住したい。ホントにいいとこだったぁ。

たった1週間しかいなかったけど、生きててよかったって思ったもん。

そのために働こう。せっせとお金を貯めよう。

 

こういう決心が続いたことありません。

だてにダメ人間を50年以上やっているわけじゃござんせんです。

だれか面倒みてくれにゃいかにゃぁ!