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kunbeのあれこれ雑記帳

読んでくれた人がクスッと笑えるような事柄を、時には事実に基づき、時にはウソ八百を書き綴ります。

どんな願いも叶う魔法が一度だけ使えたら

■チョー怖い「猿の手

 

老夫婦が久しぶりに友人の家に遊びにきていた時のこと。

 

インドの行者が作ったという猿の手のミイラ。

指が3本しかない。

友人が以前に行ったインド旅行の際に買ったものだという。

このミイラは指の数だけ願い事を叶えてくれる力があるのだが…。

ポツリと友人が言った。

「高い代償が伴うんだ。私も悩まされた」

そう話すと友人は、暖炉に投げ入れミイラを燃やそうとする。

「捨てるくらいなら私たちに譲ってほしい」

すっかり興味を持った老夫婦は、

そのミイラが欲しくてたまらない。

あまりのしつこさに友人は根負け。

渋々ながら猿の手のミイラを老夫婦に手渡した。

「本当に十分気をつけてくれ」

 

家に帰った老夫婦は半信半疑ながら物は試しとばかりに

「家のローンの残金200ポンドを都合してくれ」

と一つ目の願い事をする。

だが、何も起こらない。

やぱりインチキか。

そう思っていた翌日、

老夫婦は息子が勤め先で機械に挟まれて死んだと連絡を受ける。

悲嘆にくれる老夫婦。

なんと会社が支払った慰謝料は200ポンドだった。

 

半信半疑で願ってしまい、

たったの200ポンドのために命を落とした息子。

夫妻の嘆きは計り知れなかった。

妻は息子の死を受け入れられず、

嘆き悲しみ憔悴していく。

すっかりやつれきった妻。

「お願いだから息子を甦らせて」

夫に頼む。

夫は息子の無惨な遺体を見ていたので躊躇するが、

妻の懇願に負けて猿の手に願う。

「最愛の息子を甦らせておくれ」

これが二つ目の願い事。

 

しかし何事も起こらずやがて夜。

 

諦めてベッドに入っていた老夫婦は、

家のドアを誰かがノックする音で目を覚ます。

「息子が帰ってきた」

喜ぶ妻。

「あの恐ろしい姿で甦ったのかも…」

恐れる夫。

ノックの音は鳴り続く…。

 

ドアを開け家に招き入れようと走り出す妻。

その背中を目で追いながら、夫は急いで猿の手に言う。

 

息子を墓に戻せ!

 

とたんにノックの音が止む…。

ドアを開けた妻。そこには誰もいない。

妻の悲嘆の声。

夫の切ない表情。

夜の帳(とばり)に戻る静寂。

 

物語はそこで終わる。

 

 

■オーソンウエルズが映像化

 

あたしがハナタレ小僧だった頃に

テレビで観た記憶があります。

調べてみると、あの「第三の男」のオーソンウエルズが

オーソンウエルズ劇場」ってアメリカのテレビ番組を持っていて、

その中で放映されたものを日本でも放映したらしいのです。

ヒッチコック劇場みたいな感じの番組だったらしいのですが、

詳細は分かりません。

 

活字で読んだのはそのずっと後。

映像の記憶が鮮明に残っていたので、

小説の方がつまらなく感じました。

「the monkey paw」ってタイトルで

2013年に映画にもなってるみたいですよ。

原作とはちょっと違う話になっているようですが…。

 

小説の作者はイギリスのW・W・ジェイコブズです。

あたしは何かのアンソロジー本で読みました。

童話を怪談風にリメイクしたようなお話ですね。

 

実際に高い代償を伴うと分かっていても

願い事を叶えたいというのは人間の心情じゃないでしょうか。

どんな代償を払うのかが分かっていたなら判断できるんですけど…。

それじゃ物語が面白くならないですね。

 

例えば…。

 

「お前の願いを叶えるために、お前の妻には死んでもらう。それでもいいか」

「それならやめる。俺にとって妻は何よりも大切な人だ」

 

あたしの場合は絶対こうなります。

 

でも、これが妻の場合なら…。

 

「お前の願いを叶えるために、お前の夫には死んでもらう。それでもいいか」

「あ、ぜんぜん平気。オッケー!」

 

てなことにならないとも限りません…。

 

あれぇ、書いててなんだか不安になってきちゃったよん。

大丈夫かな、俺。

欲望のために妻はあっさり、あたしを切り捨てたりしないだろうか…。

思い当たることは山ほど…。

ひ〜ん。

日頃の行いのせいで、考えると不安になります。

あたし、悔い改めなきゃ…。

 

■代償なしに願いを叶える魔法があったら

 

妻が死ぬとか身内の人間が死ぬとか友人が死ぬとか

そんな代償を払わずに

1回だけ願い事が必ず叶う魔法を使えるとしたら

いったいどんな内容にするでしょう。

 

一生困らないだけのお金や富を求めますか。

みんながほれぼれするような美貌を求めますか。

永遠の命ですか。

愛する人と一生幸せに暮らすことですか。

 

どれもいいですね。

あたしは何をお願いしようかにゃ。

えへへへ。

こんなことを考えるとワクワクしちゃいます。

いい年こいてウフフな気分です。

やっぱ空想っていいわ!

趣味は妄想。大歓迎!

そのうち現実との区別がつかなくなっちゃう危険性もありますが、

そんなこと気にしません。

そうなったらそうなった。です。

それが人生。

それくらい空想は楽しいですよ。

それくらい妄想はやめらないものですよ。

みなさんもどうですか。

あれこれ想像して楽しむ。

お金がまったくかからない、いい趣味ではないでしょうか。

 

ところであたしが叶えたい願い事はたった一つです。

 

世界中から戦争をなくしてほしい

 

これだけです。

そのためにあたしの命が必要なら甘んじて死にましょう。

でも、本当に戦争がなくなったかどうか

確認する術(すべ)がありません。

元来疑い深い人間ですから、

願いが叶ったかどうかを見きわめたいとは思います。

さて、どうしたものでしょうか。

う〜ん、迷いますね。

では、また。

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