ヒミツの冬休み
あはは。いひひ。うふふ。えへへ。おほほ。
「あ行」をフル稼働して笑ってみました。
というのは、ちょっとうれしいことがありまして。
クククク、クク81っと。
あ、ごめんなちゃいね。一人でほくそ笑んで。
もう、うれしくて仕事なんかしてらんないのよ。
悲しくても仕事はしないんだけどさ。あたしのバヤイ。
ちょっと待って。
なにげに書いちゃったけど「ほくそ笑む」って表現、
性格「ワルっ」て感じがすごくない?
たしかにあたしは顔もスタイルも性格も悪いけどさ。
だからってあからさまに認めちゃうのも癪にさわるでしょ。
性格が悪いってのは往々にして見栄っ張りだったり、
他人に厳しくて自分が一番すごいって思ってたりする人間が指摘されるわけで。
ね。そう、あたしにピッタリ………。
でもね、いや、だからこそ、少しくらい抵抗しないと気がすみません。
すみませんったって謝ってるわけじゃないわよ。
謝んなきゃいけないことなんか、なにもしてないんだから。
ったく。話の腰を折らないでよ。全治3カ月の大ケガよ。
後遺症が残ったら一生面倒みてもらうからね。プンプン!
誰に対して怒ってるんだかわかんないけど!
で、なんの話だったけ? そうそう「ほくそ笑む」って表現のことよ。
そもそも「笑む」はわかるけど「ほくそ」ってナニ? 響きはやたらと汚らしいけど。
まさかそまんまウ○コのことじゃないわよね。
こんなときはネットで検索。
あたしが頼りにしている語源由来辞典によると
ナニナニ、意味は、物事が思い通りになりひそかに笑うってこと。だって。
で、由来は、
「ほくそ」は「北叟(ほくそう)」のこと。北叟とは古く中国で北方の砦に住むとされた老人塞翁(さいおう)のことで、北叟が喜ぶときにも憂うときにも少し笑ったという故事から「ほくそう笑む」が転じて「ほくそ笑む」になったとされる。室町時代の「源平盛衰記」にも「ほくそえむ」「ほくそわらふ」の例が見られる。
なんだかわかったようなわからないような…。
北方の砦に住む老人塞翁って誰?
えっ、やっぱり塞翁が馬の人?
ありゃりゃなんだか懐かしい人にばったり出会った気分だよ。
こんなところでお目にかかるとは。ども、お久しぶりでござんす。お元気でした?
って言っても2千年以上前の人です。実際生きてたら怖くて漏らしちゃいます。
「人間万事塞翁が馬」は有名ですけど、
まさか「ほくそ笑む」にも一枚かかわっていたなんて。
お主も悪よのぉ。お釈迦様でも気がつくめいってやつです。
まったく存じませんでした。
紀元前の方の行いが故事になり、現代にも生き続けるなんて、すんごいことですね。
あたしにゃ到底無理だとわかっているけど、うらやましいですわ。
あたしの言葉なんか軽くて軽くて
ふわふわ漂ってはシャボン玉みたいに次々消えちゃいます。トホホ。
あら、シャボン玉といえば、野口雨情でしょう。
あのはかなくて悲しい童謡を思い出さずにいられません。
ね、みなさん、そうでしょ。
幼くして亡くした我が子を歌ったという「しゃぼん玉」。
なにやらちまたでは子供が死ぬ前に発表していたなんて話もあって
実の子が死んでなきゃこの童謡を書いちゃいけないとでも言いたいのかね。
いずれにしても我が子が死んじゃったことは事実で、
自分の子に限らず子供が死ぬということに深い悲しみを抱くのは自然な心情でしょ。
それをシャボン玉をモチーフに詩に昇華させたのよ。雨情さんは。
それなのに人の心がわからないヤカラは、ああでもないこうでもないと難癖つけて。
あたしゃ、雨情さんがかわいそうでかわいそうで。うううっ。
あれっ? なんの話だっけ?
さて、話と人生が脇道それるのはあたしの得意技。
それがこのブログですから、広いお心でご勘弁願うとして、
何事もなかったように進めて参ります。けけけ。
結局ほくそ笑むってのはそれほど悪い意味じゃないってことが分かりました。
普通に使っていい言葉だったのね。でも、あまり誉められた笑い方でもないみたい。
それになんと言っても、「響きに問題あり」、です。
やっぱり「クソ」はいただけません。上品なブログを目指すあたしとしては。
なにか言い換える表現はないかな。
うすら笑い? なんだかヘンタイっぽくてイヤ。現実がそうだし。
じゃあ、にやける? うん、これ、かなり近いわ。
というわけで、にやけるに決定。めでたしめでたし。
で、どうして「にやけ」ていたかが問題ですね。うふふ。教えてほしい?
ちょ、ちょっと待ってよ。なによ別にいらねぇよって。ずいぶん冷たいじゃない。
昨日今日の付き合いじゃないんだから、ちゃんと最後まで聞きなさいよ。
もうすぐテッペンにつくってときに、はしごはずすのかい?
あ〜あ、ホントに冷たいねぇ。まるでアイスクリームだ。季節に関係なく冷たい。
そうそう、アイスクリームって冬でも売れるんですってね。最近は。
暖房設備が行き届いて、部屋の中は温かいですから季節が関係なくなっちゃったのね。
夏のようにすぐに溶けずにゆっくり味わって食べられるということで
冬には濃厚なクリーム系のものが売れ筋だとか。
そういえば激太り中のカミさんも冷凍庫の中から
いつのものかわからないカップ入りアイスを見つけ出して
「おいしいおいしい」って食べてたわ。
なんでも、アイスクリームには賞味期限がないんですって。
ご存知でした?
製造段階からマイナス25度以下に保管され、輸送中もマイナス18度以下が基準。
店内のショーケースもマイナス18度以下なので、細菌が増えにくいということみたい。
なに書いてるんだろう、あたし。仕事もしないで一人浮かれちゃって。
それるどころかヨレヨレになっちゃって、ホントごめんなさいね。
そうそう、そもそもどうして浮かれているかってことでしたね。
長々お付き合いいただいたんだから、もうそろそろキチンと発表するわ。
あたし、あしたお休みなの。
うふふ。しかもカミさんにはナイショ。えへへ。
カミさんは仕事。プリンとハナは実家に預けちゃいます。
だから自由なの。何をしたっていい日なの。
うらやましい?
まぁ、今のご時世、世の中には土曜日が休みって人が大勢いるとは思うけど、
あたしは毎週仕事。はっきりいって、もううんざり。やる気なんか出ないわよ。
電話も鳴らない職場に響くのは、キーボードを打つ無機質な音と
ときおり聞こえてくるうめき声だけ。普通なら頭がおかしくなりそうでしょ。
あたしはすでに頭がおかしいから耐えられるだけ。すごいでしょ。
さっきからなにをしようか考えてたんだけど、なにも思いつかないのね。
真冬だから釣りに行く気もしないし…。釣り以外で一人で家から出ることがないのね。
で、結局のところトンとご無沙汰していたパチンコに行こうかと考えておりまして。
土曜日だから混んでるとは思うけど、1円コーナーに開店から行ってやります。
総額5000円で勝負します。何時間粘れるかな? 勝てるかな? 勝ちたいな。
遠足前の子どものようにワクワクしてます。
今夜は寝られないかも。
たったこれっぽっちのことを書くために、2800文字以上を費やしてしまいました。
無駄な時間を過ごしてくださったみなさん、心から感謝いたします。
次回、「ヒミツの冬休みでいくら儲かったか」。乞うご期待!
なんまらしばれて手がしゃっこいわ
とうとう外気温マイナス2ケタが当たり前になっちゃいました。
最低最悪の季節です。
日中も氷点下の真冬日野郎が傍若無人の振る舞い。
我が物顔でノサバリ出しました。
なんまらさぶいです。
当地は雪が少ないので、今のところ雪かきはまだ1度だけで済んでいますが、
解け残った雪が凍り、道路を覆ってツルっツル。
でこぼこのスケートリンクみたいになっちゃってます。
冷凍庫の中よりず〜っと寒い、氷の世界です。
それでも、時間を見つけて、二人の娘「プリン」と「ハナ」を
近所のドッグランに連れていきます。
彼女たちは散歩がしたくて、うずうずしてますから。
思いっ切り走らせてあげないと寝付きも悪いし。
でもさ、これがちょいとひと苦労。
防寒対策をきっちりして行かないと凍死してしまいます。
それじゃ真冬日野郎の思うつぼですから、
そうはさせじと人類の文明の力で対抗してやります。
まずは下半身。
パンツの上にヒートテックのモモヒキを履き、その上に厚手のモモヒキを着用。
上半身は、半袖肌着の上に厚手の長袖の肌着を着用。
その前に毛糸の腹巻きを忘れずにね。
で、その上に釣りで使う厚手の防寒用のズボンと
こちらも厚手のセーターを着こみます。
まるで厚手の国から厚手のものを広めに来た宣伝マンみたいでしょ。
この時点で、すでに着ぶくれ。
さらに首にはネックウオーマー、頭には毛糸の帽子。
そして羽毛がたっぷり入ったベンチウオーマーを羽織って
チャックとボタンで前を全部しめる。
これで完全にもっこもこ人が完成です。
1年以上前に公開された映画「ベイマックス」みたい。
優しさで世界を救う?ベイマックス : かわいいロボット。次のディズニー映画ベイマックスは、主人公が日本人! - NAVER まとめ
こうなると、ちょっとちょっとやそっとでは動けません。
床にあるものを拾おうとするだけで大仕事。
よっこらっしょっと声が出てしまいます。
最後にボッコ手袋を履いて、いざ出撃。
あっ、貼るカイロを貼り忘れた…。
極寒地獄でのケアレス・ミスは、即「死」を意味します。
ボッコ手袋は細かい作業ができないから、手から手袋を引っこ抜いて
もう一度ベンチウオーマーのボタンを外してチャックを開けて急いで脱いで、
続けてセーターとズボンを脱いでモモヒキと肌着の上にカイロをぺたぺた貼りまくり、
再びズボンを履いてセーターを着て、ベンチウオーマーを着て前を止めて……。
はぁはぁはぁはぁ…。 これ、なんの競技?
家の中は温かいので、ちょっと汗ばんじゃいます。
ったく、出かける前に疲れちゃうわ…。
そんなこんなで車で現地へ行って小1時間、
彼女たちが遊ぶ姿に目を細めながら突っ立って過ごします。
これがけっこうキツくてツラいのよ。
体が芯から冷えてくるのが実感できます。凍りつく水の気持ちがわかります。
仕方がないから足踏みしたり、背筋を伸ばしたり、腕をぐるぐる回したり…。
周りの人もみんな同じように絶えず体を動かしてます。
ところで、上の文章に出てきたボッコ手袋って、みなさんご存知?
http://www.hokkaidolikers.com/articles/3268
正しくは「ぼっこ手袋」。親指とそれ以外の指に別れた手袋なんだけど、
あたしはずっとボッコ手袋って言ってたんです。
ひらがなでもカタカナでもどうでもいいことだけどさ。
ひょんなことからカミさんに、これが方言だって知らされて
ちょっと戸惑っちゃいました。
「じゃぁなんて言うのよ」
「ただの手袋」
「ただの手袋は五本指の手袋だべや」
「五本指もボッコ手袋も手袋って言うの」
「ヘンでかっ」
「変でもそうなのっ!」
すごい違和感です。
「それからね…」。カミさんが続けます。
「手袋を履(は)くも方言なのよ。正しくはするとかはめるですって」
「なんだよそれ。する、はめるなんていやらしい」
「なに想像してんのよ。バカ」
「だって、はめるっていうのは北海道ではエッチするときに使う言葉だべや」
「ほかにもあるでしょ。例えば…」
「ほら、思いつかないべ」
「……。と、とにかく手袋は、はめるものなの!」
「あはは。エッチと同じね」
「バカっ!」
何の罪もないのにバカ呼ばわりされる始末です。
相変わらず長い前置きだけど、今回は方言の話題なのね。
あたしが操れるのは北海道弁しかないけどさ。
これを読んだみなさんが北海道へ遊びに来たときに困らないように
あたしが親切丁寧に解説してあげちゃいます。
うふふ。遠慮しないで、感謝してもいいんだよ。
えへへ。
まずは「おばんです」
中年のおばさんに言われても驚かないでね。
おばさんが自らを認めて「わたしはおばんです」と言ったわけじゃないから。
もしオジさんがこれを言っても決して性転換はしていないはずです。
これは「こんばんは」っていう意味。夜の普通のあいさつです。
だから爺さんも婆さんも使います。若い子はあまり使わなくなったようだけど。
絶滅危惧種的な方言なのね。
これは知ってるかなぁ「うるかす」
ご飯を炊く前にお米をちょっとの間水に浸しておくでしょ。
そういうときや食事の後の洗い物を水やお湯に浸しておくときに使います。
要はあるものに水分を含ませること。
東北地方の一部でも使われているという「ふやかす」とは親戚関係なのね。
ふやかすと親戚関係?「なして?」「なしても」だ
こちらは当たり前に使う北海道標準の言葉です。響きが東北っぽいでしょ。
たぶんそちらからの移住者が広めたんだと勝手に推察しております。
ふさぎ込んでいる人がいたら「なした?」って聞きます。
「なんも」
「こわいのか」
「なんもなんも。大丈夫大丈夫」
こんな感じで使われます。
「なして」「なしても」は「どうして」「どうしても」。
「なした」は「どうした」。「なんも」は「なにも」に該当します。
これの末尾に「さ」をつけることもあります。
「なしてさ」「なしたのさ」「なんもさ」。なんか温かいよね。
さて文中に出てきた「こわい」は、みなさんお分かりですよね。
そうです。お化けや幽霊が出てくるあれ。
ではありません。これは疲れた(る)のこと。
長い坂道を登って「あ〜こわかった」と使います。
この言葉も北海道限定ではなさそうだから、ご存知の方も多いのでは。
続いては「ちょす」
「これは先祖代々伝わる高価な壷だから絶対ちょすんでない」などと使います。
さわるとかいじるっていう意味。
「そこはこちょばしいからちょさないで」
「どこ?どこ?」
「おヘソのわき」
「ここかここか。レロレロレロレロ。いひひ。いっぱいちょしちゃる」
「いやぁ〜ん、バカ〜ん」
なんてときにも使えます。
………。
最近はあいさつで「ちょーす」と言うヤカラもおりますが
それとは無関係です。
そうそう、北海道ではゴミは捨てません。「投げる」んです。
けっこう有名みたいだけど「ちょっとそこのゴミ投げて」と言われても
決して言った人に向かって投げつけないでください。
あと、「まかす」ってわかります?
勝ち負けではないですよ。
「片手で持ってたらまかすべや」
「おっとっとっとっ! あ〜あまかしちゃった」
「だから言ったべや。はんかくさいな」
などと使います。
水や汁ものなどをこぼすことです。
「はんかくさい」っていわないでよっ!
この「はんかくさい」も若い人たちはあまり使わなくなりましたね。
簡単に言うとバカタレってこと。でも、だいたいは愛情を持って使われます。
「あたしに会うためにわざわざ飛行機で来たの?」
「ああ、早く会いたくてな」
「あんたみたいなはんかくさい人、初めてよ。今夜は帰さないわ♡」
的な使われ方をされてみたいものです。あ〜あ。
あたしが東京で失敗したのは「ばくる」
学生御用達の当時大人気の百貨店「丸井今井」さんで買ったトレーナーが
大き過ぎてサイズ交換に行ったとき、売り場のちょっと可愛い若い女性店員に
「これ、一つ小さいサイズとばくってください」と言っちゃいました。
店員さんは目が点。「ばく…る…ですか?」
それまでばくるが方言だなんて考えたこともないあたしは、
「そうです。ばくってください。レシートもあります」
と一歩も引きません。
機転が利いた店員さんは「ああ、交換のことですね」と優しい笑顔。
「ばくるって、言わないんですか」
「こちらでは使いません」
「えええ〜っ!」とあたし。
「うふふ。失礼ですが、どちらのご出身かお伺いしてもよろしいですか?」
「ほ、ほ、北海道です。ほ、方言なんですね。知りませんでした」
「うふふ。私も勉強になりました」
ホントに可愛い店員さんだったけど、あたしは恥ずかしいばかりで
逃げるように立ち去ったのでありました。
もう一つの失敗は「いずい」
虫歯菌が悪さして歯茎も腫れて歯医者さんで歯科助手の女の子に
「どのような具合ですか?」と聞かれ、
「虫歯が痛くて、それと口の中がいずいんです」
「いずいん…。すいません。わかりません。どういうことですか」
「口の中がいずいんですよ。いずい。わかんないの」
「すいません。わからないです。方言ですか?」
「いずいは方言じゃないでしょう。標準語のはずです」
「ごめんなさい。わからなくて。違う言葉で言ってもらえますか」
「え〜っと、いずいを言い換えると、ちょっと違うけど、あずましくない、かな?」
「あずましくない……?」
「え〜っ、それもわかんないの? 弱ったなぁ」
そこに医者がやってきて
冷たく「いずい? それは方言だね」って簡単にスルーされました。
いずいが方言であることを初めて知りました。
でも、この「いずい」は、ほかの言葉に置き換えるのが
一番難しい方言かも知れません。
これを書いている今もどう置き換えるのがふさわしいのかあれこれ考えていますが、
どれもこれもしっくりこないんです。
いっそのこと標準語にしてもらえませんかね。
さて、気づいたらまた長々と書き散らかしてました。
おつきあいくだったみなさん、本当にありがとうございます。
北海道弁特集はまたそのうちやりたいと思います。
今度はコンパクトに読みやすくまとめる所存です。
ホントに寒くなりました。風邪など引かないようにご自愛ください。
それでは、したっけぇ〜!
「校則」で「拘束」。その発想が「梗塞」だって話だよ
ホントこんな感じ。服装が自由な学校だからできたんです。カッコつけたくてやってただけなんです。まじめな生徒がちょっとビビるのがうれしくて意気がってただけなんです。あたしのばやい。
ですが、校則が厳しい他校の生徒は、さまざまな理由からそれでもツッパリをやっていたんですから、筋金入り。ホンモノの不良です。毎日のように教師と戦いながら己を貫くという気概や根性がありました。停学も退学も覚悟の上でした。そんなヤツらと目が合ったら決してそらしてはいけないというのがツッパりの初歩。イヤでもガンを飛ばさなきゃならない厳しい青春です。おかげで何度もケンカに巻き込まれ、痛い思いもたくさんしました。あたしゃ弱いから…。でもたいていは誰かが止めてくれたり、パトカーの音に救われたりで、どうにか生き延びてきたのね。そうそう、あとから仲良くなったヤツもいたんですよ。意外なくらいホントは気のいいヤツらばかり。まぁ、その話はまたの機会にしときましょう。年寄りの昔話は長くなるから。
正しい通学の仕方
▶︎通学時は男子は奇数車両、女子は偶数車両とする
※しょっぱなからばかばかしい校則です。男女7歳にして席を同じゅうせず的な感覚でしょうか? そんなに男女別々にしたいんなら、クラスも男子組と女子組しちゃいなさい。
▶︎男子はスポーツタイプの自転車に乗り、荷物は後ろにくくりつけることにする
(ママチャリもダメ)
※そこまでいうならチャリンコ代は学校持ちですよね、校長。電動アシスト付きもいいですか? 荷物は後ろにくくりつけることにするって、声高に宣言されもねぇ…。最後にわざわざカッコでくくって(ママチャリもダメ)って……笑えるわ。家族でお荷物の中1の妹を荷台にくくりつけて通学しま〜す!
▶︎通学時は2列以下の横隊歩行し、道の右側を歩くこと
※2列でも他の人の邪魔になるんちゃう? 広い歩道があるのかな? あれっ?道を歩くってなってるわ。車道で横隊2列歩行は危険すぎます。通学も命がけ?
正しい身だしなみ
▶︎天然パーマはそれを証明できる写真を届ける
正しい授業の受け方
正しい学校内の過ごし方
▶︎休み時間はトイレに行ったりする
※どうでもいいけどダメな文章だね。行ったりって何さ? 他にも何かあるぞとにおわせておいてそれを書かないのは卑怯です。本来「〜たり」という言葉はそれと同類のことが他にもあることを暗示する副助詞的用法として、使用するものです。校則なんだからその他も具体的に明示しないといけないでしょ。トイレに行ったり隣のクラスに殴り込みに行ったりするって書くのが正しいんです。
▶︎同じく、3階から飛び降りてはいけない
▶︎同じく、屋上から飛び降りては危険である
▶︎学校内で出前をとってはいけない
正しい生活の仕方
ただし、1日2ゲームまでとし、男女混合、社会人とのゲームはしないこと
▶︎家から電信柱3本以上の外出は、すべて制服とする
▶︎夏休みに髪を切らない。切るときは先生の許可を得る
▶︎池のコイを釣ると停学とする
※お断りします。
正しい友人関係
ナゾの決まり
▶︎歩幅は80センチ
※70センチでも90センチでもダメ。1メートルなんてとんでもない。歩幅は80センチなんです。どうしてでしょう。なぞだけが残ります。
正しい男女交際
正しいプール授業
正しいトイレの使い方
おもしろくなくても書いちゃうんだよ〜ん!
新年 明けましておめでとうございます。
本年も よろしくお願いいたします。
というわけで、本日から社畜として業務にいそしんでいるあたしです。
でも、やる気はゼロ。ヘタすりゃマイナス。早く帰りたい…。
仕事始めの感想は「あ〜あ、始まっちまったかぁ…」しかありません。
なんとかして遊んで暮らす方法を見つけ出したい!
仕事始めの日ほど、強く思う日はありませんです。
今年は1月1日が日曜日という不幸なカレンダーです。
誰か1月4日が日曜日のカレンダー持ってない?
たかだか4日休んだくらいで、リフレッシュできるかっつーの!
最低でもひと月はほしいわ。正月休み。
1月が完全休日だったら…。かなりうれしいよね。
でも人間なんて贅沢だから、どうせなら夏の方がありがたいわなんて…ね。
「我が社は7月中旬から8月中旬まで完全休業とする」って
社長さん言ってくれないかなぁ…。
これが夢であってくれたら。
仕事始めになると、そんなことを本気で願っちゃたりして…。
そう思うでしょ。でしょっ。でしょっ。
ったく、やってらんないわよ。
そう思っているのは、あたしだけではありません。
日本人は、はるか昔からそう願っていたんです。
ちょっとイヤなことがあると夢であってくれって。
世の中は 夢かうつつか
うつつとも 夢とも知らず ありてなければ
「古今和歌集(古今集)」の雑歌(ぞうか)=くさぐさ(種々)の歌の意味=にあるもので、
「ヨミビトシラズ」って人の作。ヨミビトシラズなんて変わった名前だね。
帰化人? 日本人? ネアンデルタール人? んなわけないやね。
どこが名字でどこからが名前?
ヨミビ トシラズ?さん。
えっ、人の名前じゃない?
にゃはは。知ってた知ってた。
読んでくださっている方がたいくつしないように
軽〜くボケをかましとこって思ってさ。
ケッ、つまらんブログだ! なんて、すぐに飽きられちゃうから。
少しでも喜んでいただけるように、無理矢理ボケちゃいました。
細やかな心配りってやつなのよ。
その割には、ヘタクソだけど。
ごめんね……。
意味は「世の中ってホントにあるの? 夢なんじゃないの? あるようでない、
ないようである、そんなものなんでしょうね」
ざっと、こんな感じかな。
当時の仏教的な無常観を七五調にしただけだって、和歌としての評価は低いんです。
だから、ヨミビトシラズさんも本名を名乗るのが、はばかられたんでしょうね。
仕事したくねぇって和歌ですから。
ははは。違うわ。
でも、評価が低い割に知られているのは、
やはり多くの方が共感できるからじゃないかな。
古今集は西暦900年代初期の歌集です。
西暦900年代は日本では平安時代まっ盛り。
この頃の日本人の中にも、人生に迷いを感じていた人がいたんです。
おそらくこの方は宮中(きゅうちゅう)勤め。たぶん位(くらい)は低い方。
今でいうところの木っ端役人です。
平安時代といえば貴族社会ですから、
木っ端役人は貴族の言いなり。命令には絶対服従。
あれ? これじゃ現代のサラリーマンだわ。
ただ、今と大きく違うのは、命令にそむいたら即刻死刑なんて時代だったんでしょう。
違うかな? えっ? 島流しもあった? それじゃあたしと同じだわ。
ヨミビトシラズさん、ご心中お察しいたします。
いずれにしても、今より相当理不尽な世の中で生きていたと思われます。
思いましょう。ね。
当時はもちろん電気もガスも水道もなく、インフラ整備はたぶんゼロ。
電話どころかケータイもスマホもインターネットもない時代です。
現代と比べると超超超不便。
あたしはとても生きていけません。現代だってかなり不自由を感じてるのに。
さて、和歌としての評価が低いこの歌ですが、
あたしはこの和歌に哲学者デカルトに通じるものを感じます。
Cogito ergo sum(コギト・エルゴ・スム)
「われ思う、ゆえにわれあり」って有名な言葉。
否定できない自分の存在。夢か現在(うつつ)かと詠んだ作者は
そう考えている自分の存在を、歌の中に入れちゃえばよかったんです。
世の中は夢かうつつかうつつとも夢とも知らず〝と思う我あり〟
なんて結びをちょっと変えて発表していたら
おおっ!デカルトより600年も前に存在の本質を見抜いた和歌が日本にあった!
なんてヨミビトシラズさんの評価もめっちゃ上がったのにね。
残念でしたね。ヨミビトシラズさん。
そんなわけで〝無常観〟というより〝形而上学的〟な和歌だと思っています。
考えている自分という実体の存在は絶対に否定できないという真理。
デカルトさんが言うには、これが「哲学の第一の原理」なんだそうです。
まぁ「デカルト」よりも
お手軽な「レトルト」や
超常現象などの「オカルト」が好きなあたしの解釈ですから、
まったくあてにはならないんですけど…。
人は思いもよらない災いや不幸に見舞われたときに、
運命を呪い、他人をうらやみ、自身を嘆き、途方に暮れてしまうものです。
この出来事は現実なのか夢なのか、できれば夢であってほしい……。
そう心底願うものですよね。
あたしも災害以外では数えきれないほど経験しています。
先日も、買い物帰りにサイフを落として大あわてでした。
あたし、何度もサイフ落としてるんですけど、
どうしてもズボンの尻のポケットに入れて歩く癖が抜けないんです。
カミさんは「首からぶら下げて歩け!」って怒って言いますが…。
そんなカッコの悪いことできませんでしょ。
だからといって、最近の若いもんみたいに、
ベルト周辺にジャラジャラなんでもかんでもぶら下げて歩くのもみっともなく思えて。
ねぇ…。
仕事着がスーツだった頃は上着の胸ポケットにしまえたので、
落とすことはなかったんです。
ジャケットを羽織っているときならまだしも、
冬の間はもっぱらセーターのお世話になっているんで、
ズボンの尻ポケットがサイフの居場所になります。
そして「落とす」。
負の連鎖です。
いい方法ないかな…。
でもね、落とすのがサイフならまだ可愛いもんです。
命を落とすなんてことになったら、たまりません。
最近は、天変地異が日本国中を跋扈(ばっこ)しています。
昨年の熊本大震災も北海道の台風上陸も、多くの方の生活が一変してしまいました。
その悲しみは、想像を遥かに超えているのだろうと推察しています。
未経験の心労が重なって疲れ果てて迎えたお正月だったのではないでしょうか。
そんな方のために、少しでも心が軽くなるような言葉をいくつか紹介します。
『束縛があるからこそ、私は飛べるのだ。
悲しみがあるからこそ、私は高く舞い上がれるのだ。
逆境があるからこそ、私は走れるのだ。
涙があるからこそ、私は前に進めるのだ』
■インド独立の父・マハトマ・ガンジーさんの言葉です。
非暴力不服従を世界的に知らしめ実践された方で、
凶弾に倒れたときも〝あなたを許す〟と
自らの額に手を当て息を引き取った偉大な方。
あたしなんかと違って言葉にもぐっと重みがあります。
『雲の上はいつも晴れ』
■日本のことわざなのかな。
一般的な慣用句かと思っていたら名言・格言・ことわざに昇格してたんですね。
生きていればいいことも悪いこともある。
だから明日を信じて生きていこうという前向きな意味です。
似たことわざに雨降って地固まるというのもあります。
あたしの友人は「雨降ってキレ痔痛む」と、うめいてましたが…。
『涙とともにパンを食べた経験のないものに、
人生の味はわからない』
■「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」第2巻第13章(ゲーテ)
ゲーテさんの本は1冊も最後まで読んだことはありません。
そんなあたしでも、死の間際に言ったという「もっと光を」と
この言葉だけは知っていました。
一説によると原文には人生の味という表現はないそうです。
英訳されたときに翻訳者がそう〝意訳〟したらしいとのこと。
意訳もこれはいい訳だね。
さまざまな解釈があるみたいですが、
あたしは本当に苦しい思いをした人だけが、
本当の喜びがわかるって意味だと思っています。
だからあたしのような半端もんには、まだまだ人生の味はわかりません。
ミソ? シオ? ショーユ? えええ〜っ! トンコツ〜っ!
すんません、この程度の人間です。
『運は我々から富を奪うことはできても、
勇気を奪うことはできない』
■ローマ帝国の政治家・哲学者 ルキウス・アンナエウス・セネカ
「人間は社会的動物」という言葉を聞いたことある方は多いと思います。
その言葉の生みの親がセネカさんです。
当然、読んでいませんが「メディア」などの悲劇作家としても有名なんですと。
ローマ皇帝の暴君で知られる「ネロ」の家庭教師として即位後しばらく補佐しました。
やがて暴政が始まると引退しましたが、皇帝暗殺の陰謀を疑われて
自殺に追い込まれたかわいそうな人でもあります。
悲劇作家の波乱の生涯を考えると、運から見放されても勇気は捨てないという
強い気持ちが感じ取れます。
最後にあたしの好きな俳句です。
『今もよし 昔も恋し 老の春』(富安風生)
(いまもよし むかしもこいし おいのはる)
「今も昔も苦しいことはあったが、今思えば、それはそれでよかったんだなぁ」
「ええ、過ぎてしまえば楽しい思い出ですねぇ」
「きっとこれからも人生は楽しいぞ」
「そうですねぇ」
「よしっ! 死ぬまで生きてやる!」
「そうですね 生きましょう生きましょう」
長年連れ添った老夫婦が新年を迎えて
今までよく生きてきたものだと波乱の人生を振り返りながらも、
今があるのは昔のおかげとすべてを肯定し、
これからの生を泰然と受け止めた心境を詠んだものと勝手に解釈しています。
たぶん実際は違いますが…。
なんだか心が温かくなって、やる気にもさせる秀作です。
でも、今日の仕事のやる気は、思いっきりマイナス値なのね…。
ああああああああああああああ〜帰りてぇ〜っ!
最後まで読んでくださりありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
では、また。
少しだけ仕事しよ!
プリンとハナの日常。ガルル〜!ワンワンっ!疲れるのはどっち?
最近は本を読んでいないあたしです。
俳句や短歌や詩が好きで、それにまつわる本は時折パラパラとめくってはいますが、
評論、小説のたぐいはとんとご無沙汰。
ブックオフで買いあさった1冊100円の本は山のように残っているのに…。
原因はうちの2匹の娘。プリンとハナ。
たいていは、もうすぐ生後6カ月になるハナからちょっかいをかけて、
1歳9カ月になって、すっかり成犬のプリンが応戦するパターン。
好き放題に家の中でじゃれあうので、なんだかんだとひっかき回されます。
それでヘトヘト。ベッドに入ったらバタンキューです。
なんだか立ち入り禁止だよ。 チェっ。つまんないな。 ナニヨ!ナニサ!
ガルルル〜っ。ワンワン! 戦い終わって陽が暮れて…。
写真のように2匹ともぐったりです。
ついでにあたしもぐったり…。
これが毎夜繰り返されます。
うちは大半がフローリングなので、
彼女たちにとっては足元が非常に滑る状態です。
それでも彼女たちは家の中を縦横無尽に走り回り、
テーブルに上がり、ソファに上り、狭い居間を行ったり来たり。
小さなポータブルストーブに激突しそうになることもしばしばなんです。
見ているあたしも「危ない危ないコラコラコラ!」と二人を追いかけ回したり、
興奮してトイレ以外でしたオシッコのあと始末に追われています。
そして、戦場のあとには彼女たちの抜け毛が散乱…。
結果、ほぼ毎日、床を水拭きするはめに。
とくにコーギーのハナの抜け毛がすごいんです。
彼女の体毛はダブルコート。
よくわかりませんが、体毛が2層構造になっているんだそうです。
日本の犬もだいたいそうだとか。おフロで長湯は苦手です。
クイックルワイパーじゃ何枚シートを使うかわからないくらい消費が激しいので、
貧乏な我家は経済面からマイペットを入れた水でもっぱらモップがけです。
自分のペットだけに…。
なんてダジャレを言う元気も残ってないわ。
この家を建てて20年。今が一番床を拭いてます。トホホ…。
もっと早くやっときゃ、もう少しきれいなうちでいられたのに。
なんて、ちょっと後悔しながらね。
休日には、ドッグランや金太郎の池(地域住民の憩いの場所)などに
車に乗せて、必ず散歩に連れていくし、
寒くなったこの頃でも、カミさんがほぼ毎日、帰宅後にご近所周辺を散歩させてます。
それでも運動不足なのかなぁ…。
基本、子供です。驚異的な回復力もあるし、元気いっぱいなのね…。
ただ、初老の男にとっては、夕方から就寝前までは体を休めるための貴重な時間。
ですが、彼女たちはもちろん、そんなことにはおかまいなしです。
今夜も元気にガルル〜! ワンワンワン! 大騒ぎ。
その若さがうらやましい、この頃なのです。
結局、疲れてもすぐに回復できる彼女たちに比べ、
一度疲れるとなかなか回復できないじじいとは、勝負にならんとです。
ああ、あの頃の若さがほしいわっ!
雪晴れて 犬もまぶしき 目を細め(渡辺千代子)
ウラの中にオモテがあった! 表裏一体の謎を解く!! なんちゃって
みなさんはPinterest(ピンタレスト)をご存知ですか?
ネット上の画像を自分の好みの「ボード」をつくって「ピン」して集めたり、
他の人のボードに貼られた画像を「リピン」することもできる、
画像をブックマークとして集めるツールです。
あたしはデザイン関連の「ボード」をつくり、ネットで見つけた
「おおっ!」という画像を保存しております。
仕事でナニかいいアイデアはないかなと感じたときに開いて
ヒントを得ることもしばしばです。
毎日見ているわけではありませんが、頻回にメールが届きます。
たまたま届いたメールをなにげに見てビックリ。
こんな画像が紹介されておりました。
これなに? ウラという漢字の中にオモテがあるわ?
フンフンフン。ナニナニナニぃ〜!
こりゃ驚いた。ほんまやほんまや。おおきにおおきに。なぜか関西風の驚嘆です。
では早速ウラという漢字の中に表という漢字をはめてみましょう。
ウラからオモテを取り出して、というかちょっぴり細工して。
このオモテを、がった〜い! にゃははは! できたできた!
まさしくウラの中にオモテです。
ちょっとズレちゃったけど、そこは許してちょ。
それにしても目からウロコ、耳から鼻水、鼻からヨダレ。
意外な事実に驚きました。驚きついでに中途半端なまま公開してしまう痛恨のミス。
後悔しています。ダジャレで許してね。
poke-monnさん、Doraneko1986さんホントに失礼いたしました。ごめんなさい。
ところでさ、ウラの中にオモテがあるってなんか意味深。
ウラの方が大きくてオモテが小さい。
人間なんてそんなものだよ。昔の人の知恵でしょうか。
考えさせられます。
オモテしかない人間になりたい。とは思いませんが、
ウラはなるべく小さくしたいものです。
そう思いませんか? みなしゃん!
これを書きながら山本リンダさんの大ヒット曲「狙い撃ち」を思い出したオヤジです。
よろしかったらみなさんも歌ってみちゃおう。サン、ハイっ、
ウウララ〜ウウララ〜ウラウラでぇ〜!
勤務中につき、今回はこのへんで。
バイナラ。
冬眠してました。
お久しぶりぶり〜! みなさんお元気でした?
すっかりサボリ癖がついて、さっぱりブログの更新もせずダラダラと過ごしてました。
にゃははは!
寂しかったぁ?
…
……
…………
……………………
べ、別にいいけどさ…………………。
それにしてもすっかり寒くなっちゃいましたね。
あたしの周りは雪と氷の世界ですわ。
窓の外にリンゴ売りはいませんが…。
いいんです。わかる人にだけわかっていただければ…。
ええ、いつも書いてますけど、お外は寒くて滑るんです。
あたしのブログと同じで……。
ぎょめんなちゃいね!
だからさ、久しぶりの今回は、絶対寒くない、あ〜んど、絶対滑らない
おもしろい川柳を紹介して、お茶を濁すことにしました。
クスッと笑えて、ホロッとくる。それが川柳の良さだと勝手に思ってるんですけど、
みなさんはどうお思いでしょうか?
へっ? 特別なんにも思ってない?
そうですね。いまどき川柳なんてはやらないわね。わかってますわかってますよ。
でもさ、中にはう〜ん、うまいね!って思わせるものもたくさんあるんです。
年末にはサラリーマン川柳が話題になったりするしね。
あたしが好きなサラ川の作品は、かなり前のだけど節分の哀愁を詠ったものです。
書いてて思ったけど、あと2カ月もすりゃ節分なんだね。あ〜、びっくり。
月日の流れは日増しに早まっていますなぁ。
この分じゃ10年後はひと月いち日になっちゃうかも。
えっ、そんなことはない? そりゃそうだわね。
………………………………………。
あたしは個人的にこの川柳が大好きです。
あたしの記憶だから、あてにならないんだけど、
この川柳も他の川柳も細部が多少違っているかもしれません。
でも気にしないで紹介しちゃうんだわ。いいのいいの。
どうせ誰も見やしない極東超小泡沫ブログなんだから。ううっ。
コホン。さ、みなさん、お待たせしました。元気に大きく声に出して詠んでみてね。
鬼は外 女房の背中に そっと投げ
(おにはそと にょうぼのせなかに そっとなげ)
気弱なご主人は、節分のこの日、奥様への日頃の恨みを晴らす絶好のチャンスと、細心の注意をはらっています。気がつかれると今後の影響は計り知れません。もし、ばれたら「いたっ! ナニすんのよっ!」とにらまれ、百倍返し確定。下手をすると一方的に攻め込まれる流血沙汰です。一瞬たりとも気が抜けません。ドキドキハラハラ。ご主人はうっすらと汗をかきながらひたすらチャンスを待ち、ここぞというときに、年々態度と体重と存在感が肥大していく奥様の妖怪のような背中に向けて、そっと豆を投げたんです。気持ちだけ渾身の力を込めて……。ご主人は小声で「鬼は外」。子供たちと奥様は仲良く元気に「オッニはソトォっ!」なんて大きな声で豆を投げているんですね。よくある平和な家族の節分の風景ですが、そこには年々ないがしろにされていくご主人の悲哀が渦巻いています……。女性は、結婚するとどうして強くなっていくのでしょう。いとかなし。いとあはれ。ああ無情。
この川柳は、サラ川の大賞には至らなかったのですが、あたしには傑作でした。
サラ川に限らず、夫婦のことを詠んだ川柳は数多くあります。
中でもう〜ん、なるほどと感じたものを一つ。あれっ? これもサラ川だったかな?
妻だから 運転できる 火の車
なんだかんだ言ってはみてもカミさんがいなけりゃ、のたれ死にしているんです。世の中の男どもの大半は。少ない収入を切り盛りしていただいて、どうにか食いつないでもらっているお陰で、世間じゃ一丁前の顔して偉そうにしていられるんです、男ってヤツは。カミさんにはホントに頭が下がります。でも面と向かうと感謝の言葉が言えないのも男です。男は黙ってサッポロビールなの。最近は第3のビールばかりだけど。とにかく見栄っ張りなのね。ホントは節分にカミさんに豆なんか投げちゃいけませんよ。わかりましたか!男性諸君!
ついでだから夫婦を詠んだ俳句も一首。
秋灯や 夫婦互に 無き如く
(しゅうとうや ふうふたがいに なきごとく) 高浜虚子
いいですねぇ。こうなりたいもんです。秋の夜長、おじいさんは居間のちゃぶ台の前の座布団に座り、老眼鏡が合わなくなったと誰に言うでもなく独りつぶやきながら、新聞を読んでいます。おばあさんは、最近ひざが痛いので床に座ることはせず、おじいさんがどこかからもらってきた揺り椅子に腰かけてせっせと編み物をしています。同じ部屋にいながらまったく別のことをしているのに、しっかり存在を認めあっている老夫婦。そう、空気のような存在です。当たり前のようにあるから感謝することもありませんけど、なかったら死んじゃいます。お互いがそういう存在なんです。夫婦の鏡ですね。ひと昔前は、初めて会った次の日に結婚なんてことも多かったそうですが、それでも年月を重ねて苦楽を共にし気がつけば50年、なんてご夫婦が多かったように思います。明治大正昭和前期の時代は、人間の質が現代とは違っていたんでしょうか? 忍耐強い女性が多かったのは事実でしょう。今でも男社会だとは思いますが、当時はもっともっと男社会でした。うらやましい気もしますが、この俳句を思い出すたびカミさんを大切にしなきゃ、なんて思うのであります。ホントだよ!
そういう憧れは結婚していると持つものですよね。
あたしは再婚3年目ですが、今回は絶対失敗させないという、
それなりの決意もあるんです。あると思います。あったはずです。たぶん……。
ただ、結婚生活というものはマンネリ化しちゃいますから、
毎日が「うれしい楽しい大好き」と、
どこぞの歌のタイトルのようにはいかんわけです。
わかりますよね。
はっきりいうと1年の大半は退屈な日々なんです。
そうなると、ヒマな男はこんなことをしてみちゃったりするわけです。
しみじみと 妻のイビキを 聞いている
あたくし的には聞いているより聞いてみるの方がいいと思うんですけど、
この作品もけっこう知られている川柳の一つです。
結婚生活も長くなり子供にも手がかからなくなると、男は隣に寝ている妻の顔を見てしみじみ思うわけです。「苦労かけたな」。薄明かりの下でよく見ると顔の小じわがずいぶん増えています。しわと体重と白髪が増えて、あんなに可愛いらしかった若かった頃の面影を探すのも大変なことに気づくんです。「ありがとうな。お前が支えてくれたお陰だよ」。そっと妻の頬に口づけしようとしたとき、大合唱が始まります。「グオォ〜ガオォ〜」。寝ているときもこんなに迫力があるんだ。起きているときだけじゃないんだ。だから乗り越えてこられたんだ。お前と一緒になってホントによかったって。でも、そろそろ寝室は別々にしようかなとも…。
奥様の立場からすると、役立たずのボンクラ亭主にはほとほと愛想を尽かしているんでしょう。こんなのがあります。
その夢に あんたもいたと 妻が泣く
朝起きて台所の妻に「おはよ」といつもの挨拶をした次の瞬間、鋭い視線でにらみつけ満を持したように怒鳴りつけられます。「んもうっ!せっかく大ファンの嵐のマツジュンと2人で温泉に行ってたのよっ!これからお部屋で2人きりってときになんであんたが出てくんのよっ!少しは場をわきまえろっつーの!ったく。台無しよ、もう!」。なんて奥様の怒りは収まりません。「夢の話でしょ」。言われた旦那さんが「俺だってこの間松嶋菜々子とデートしてたらヨコからお前が出てきて俺を突き飛ばして行ったんだぞ。お互い様じゃん」などと反論しようものなら「松嶋菜々子は人妻よ!何よ夢でまで不倫して!まだ、あの女のことを思ってるんでしょう!キーッ!」なんて、とばっちりを受けかねません。ここは「そうかいそうかい、ごめんごめん」と静かにシタテに出てやり過ごしましょう。(経験談)
一説には子供ができると女性は強くなると言われます。
真偽の程はわかりませんが、年を重ねると女性はたくましくなり、
男は丸くなるように思えます。
久しぶりのブログ更新。復帰リハビリの立場としては、少々長く書きすぎました。
川柳には世の中のいろいろなことが詠われています。
今回は結局、結婚のことばかりになってしまいましたが。
最後にご紹介するのもやっぱり結婚にまつわる川柳です。
男のあたしとしては、ホントだねって思わずうなずいちゃいます。
さあ、最後も大きな声で読んでみましょう!
予知不能 妻の怒りの 時期と規模
(よちふのう つまのいかりの じきときぼ)
以前、ラジオ番組で男性パーソナリティがゲストの男性とこんな能力がほしいという話をしておりました。その中で、一番ほしい能力は「妻に怒られるときがわかる能力」。そのゲストの男性は、家のドアに手をかけたとき、嫌な予感がすることがあって「ああ、今日はカミさんに怒られるんだな」って感じるときがあると言ってました。パーソナリティは「いいなぁ〜、それ。私にもほしい能力です」と異様に盛り上がっておりましたが、あたしも同感でした。家のドアノブに手をかけたときドキッと何かを感じられれば、いったん家から離れパチンコ屋さんに緊急避難します。あたしのオクサマは夜9時30分を過ぎると起きていられない魔法にかかっているので、その時間になってから家に戻ればいいわけです。ホントにほしいなぁ、そんな能力。ね、みんなもそう思うでしょ!それにしても、なぜ世の奥樣方はトートツに怒りだすのでしょう。不思議でありんす。
もっともっと川柳の世界を紹介したかったけど、それは次の機会にいたします。
あまりおもしろくなかったかもしれないけど、
我慢して最後まで読んでくれた皆しゃん、本当にありがとうございます。
次回も一生懸命書きますのでよろしくお願いいたします。
それでは、また。