kunbeのあれこれ雑記帳

日々の暮らしの中で感じたこと思ったことを、わかりやすく、おもしろく、それなりに伝えようと思います。

ひまつぶし日記 4 そんたくってなに

「そんたく(忖度)って知ってるかい?」

「ああ、知ってるよ。じいさんは山へ芝刈りにってやつでしょ」

「芝刈り?」

「ああ、爺さんは山へ芝刈りに、婆さんは川へそんたくに…」

「そりゃ洗濯だろうーが!」

「ありゃりゃ」

「俺が聞いてるのはそんたくだよ。忖度」

「そんたくとは(そんなことは)知らない」

「ばかたれ」

「ああ! わかった! 荷物を背負いながら勉強して出世した人でしょ」

「そりゃ二宮尊徳だ」

「5月にやる博多のお祭り」

「それは博多どんたく」

「意識がもうろうと

「混濁(こんだく)ね」

「賛成の人ぉ、手を挙げてぇ」

「採択(さいたく)だろ」

 「はーい血液採りますねぇ」

「それは採血。もういいよ」

 

相も変わらずつまらない入り方ですみません。

 

みなさんはご存知でした?「忖度」(そんたく)って言葉と意味。

 

なんでも、他人の気持ちを推し量ることだそうで、実に日本的な言葉なのね。

 相手の気持ちを汲み取って、先回りして(相手の)いいようにしてあげる。

という解釈もあるそうな。

いわゆる「気遣い」のことですかね。

古き良き日本の心を感じる、奥ゆかしい言葉ですね。

 

今回の森友学園への国有地超格安払い下げ問題が、この「忖度」によるものだっておバカな政治家がのたまいました。

 

みなさん、ホントにそう思う?

 

時おり、あまり聞かない言葉を持ち出して、もっともらしい説明をして見せて、煙に巻こうとする政治家が登場しますね。

今回もそのたぐいでしょう。

 

はっきり申し上げますが、この件は忖度ではなくゴマすりです。ドが過ぎた。

 

政府に人事権を握られてしまった高級官僚と呼ばれる方々は、自分たちの将来を安定させるために、当然、政府の顔色をうかがうようになります。

これは財務省近畿財務局のコッパ役人どもも同じです。

早い話が、総理夫人が関係している学校法人が絡んでいる土地だから、むずかしいこと言わないで、ちゃっちゃと売却した方が「あいつはなかなか使えるな」って高評価されると判断した結果、あんなバカげた値引きになったってことでしょう。

彼らに国有地が国民の財産だという意識はありませんね。信じられないけど。

そうでなきゃ9億5600万円の土地を1億3400万円に値下げなんてできるはずありません。それで通ると思ってたんだから、世話が焼けます。不思議ですが犯罪ではないんですね。ヘンな国。きっと似たような事例がゴマンとあるのでしよう。こんなヤツらに国をいじくり回されているんです。恐ろしいことです。感覚があたしたちとは違いすぎます。だから彼らは悪いと認めない。みんなやってんのに「なんでわしらだけ責められるんじゃ!」。そんな気分じゃないでしょうか。

 

告発した豊中市議さんや市民の皆さんにはお礼をしなければなりません。よくぞ知らしめてくださいました。ありがとうございます。まず政治家たちがアタマ下げろよ。とくに与党。なんだか迷惑そうなそぶりが目に付きませんか。

安倍晋三は完全に調子に乗ってます。高い支持率に支えられて…。なぜ、こんな浅はかな坊っちゃん政治家が人気なのか、あたしには理解できません。安保もTPPもこの国を危うくするだけで、国民を不幸にする政策なのに。TPPが葬られたのは、本当にラッキーでした。

あたしたち庶民もそろそろ目を覚ましましょうね。

 

しかし、値引き率9割だって。すんごいね。

 

あたしらは、夕方のスーパーマーケットで1割からせいぜい5割までの値引きに一喜一憂してます。食料品などの生活必需品で。9割引なんて見たことないわ。そんなのあったら即買いですよね。多少傷んでいてもさ。ただ9割引でも1億円以上だったら、目ん玉は飛び出しても手も足も出ません。

ホントに不思議なんだけど、国民の財産を担当官僚なんかが勝手に値下げして問題ないの。自分らの物だって思ってるからいいの? 年金問題のときの社会保険庁のときと同じだね。結局何も変わってないのね。役人体質。

籠池さんに注目が集まりがちな事件ですけど、あたしは官僚の在り方の問題だと思います。やっていいことと悪いことの区別くらいつけられないのかな。だとすると法律で取り締まることを真剣に考えなきゃいけなくなりますね。

 

この事件を単なる忖度だよと言う政治家がでてきたり、たいした問題じゃないんだよ的な雰囲気づくりが行なわれていますが、これは重大な事件です。総理大臣の奥さんの在り方も含めて、きちんと定める必要があると思います。長々と書いてしまいましたが、みなさんはどのように考えますか。

 

リハビリしかすることがない、ヘンクツじじいが取り留めもなく書き散らかしました。お付き合いいただきありがとうございます。

それでは、バイナラ。

ひまつぶし日記 3 ひとりアルキメデスです

手術から2週間、つらく苦しいリハビリの甲斐あって、昨日から右足の加重ができるようになりました。パチパチパチパチ。でも、まだ3分の1だけ。来週に2分の1、再来週が全加重の予定です。全加重になれば「歩ける」ということで審査次第で退院できます。

またまた松葉杖のお世話になります。右足が床についた2週間ぶりの感触は、ちょっとだけ違和感。痛みはありません。松葉杖を使ってでも歩けるのは、やはりうれしいものです。違和感と付き合いながら、病院内を歩きまわりました。疲れたわ。

 

事件は病室で起きました。

 

ちようど、新たにブログを更新しようとした、まさにその瞬間、タブレットを床に落としたんです。OH MY GOD! 思わず声が出ちゃいました。

あたし、カミさんのタブレットを借りて病室からブログを更新していたんです。あわてて拾い上げましたが、モニターが割れてます。タッチ操作に反応しません。画面は見えていますが、固まっています。保存も終了もできません。万事きゅうすです。

 

というわけで、せっかく丹精込めた傑作は、日の目をみることなく、闇から闇へと葬り去られることになっちゃいました。

ま、たいしたことは書いてません。あたしのブログですから。フン!

 

よたよたでも歩けるようになった喜びが、半減しちゃいました。

保存しておけばよかったなぁ〜。

 

そんなわけで、今回からスマホで更新します。

 

いろいろあるとは思うけど、負けたらアカン。

ガンバろや!  みんな! な!

 

ひまつぶし日記 2 一人ぼっちの週末

 

 入院して初めての一人で過ごす日曜日です。

 患者さんは大勢いますが、

 身内なり知り合いなりが来ないという意味で。

 

 リハビリがないため

 朝起きてから

 何もすることがありません。

 

 朝飯食ってベッドにごろ寝。

 読みかけの本のページをパラパラ。

 そのうちうとうと。

 目が覚めると昼飯。

 食べたらごろ寝。

 読みかけの本をパラパラ。

 そのうちうとうと。

 気がつくと夕飯。

 食べたらごろ寝。

 本をパラパラ。

 そのうちうとうと…。

 気がついたら朝飯。

 本をパラパラ…。

 

 3食昼寝付きの無限スパイラルです。

 

 これでいいの?

 不安になります。

 ううむ、ダメ人間になりそう…。

 あ、もうなってるからいいんだ。

 

 他の患者さんは各自ベッドで

 それなりにリハビリに励んでもいるようです。

 あたしもやればいいんだけどさ…。

 一人ぼっちじゃする気にならなくてね。

 話し相手がほしい今日この頃です。

 ところでこの「ヒトリボッチ」の「ボッチ」。

 どういう意味だかご存知でした?

 

 無駄に時間があるから調べてみました。

 これは「法師」と書くんだそうです。

 そう、お坊さんという意味の法師。

 なんでも教団や宗派に属さない僧侶のことを指して

 独り法師と呼んだそうです。

 「ヒトリホウシ」が変化して

 「ヒトリボッチ」になったんですって。

 また、法師には男の子という意味もあって

 「ひとりぼっち」は、

 男の子が一人で寂しくいる様子を

 表現しているともされています。

 

 そもそも「一人」を「独り」と書いた時点で

 だんぜん物悲しくなります。

 “ぼっち”という音の響きも

 相乗効果を上げているように思えてなりません。

 

 あまり仲良くされたくない言葉ですね。

ひまつぶし日記 1 男の看護現場

 

 すっかり雪景色になった窓下の電車通り。

 早朝は行き交う車も少なく

 巨大な防音窓で遮られ下界の音は一切聞こえない

 理想的な看護環境……。

 

 毎朝6時に起こされます。曜日も祝祭日も一切関係なし。

 わっかい看護師さんのかわいい声。

 おはようございま~す♡と各部屋を巡回して、

 一人一人のベッドサイドで、

 目を開けるまで名前を呼び続け、

 強制的に目覚めさせていきます。

 

 もうちょっと寝ていたいにゃぁ。

 と思っても

 看護師さんが女の子だから

 許せちゃいます。

 うふふ。

 

 

 悲しいかな、

 この病棟には男の看護師もいます。

 しかも半分近く。

 そしてわっかい。あ~んど、むだに元気。ときてます。

 

 よせばいいのに………。

 

 こいつらも朝起こしにきます。

 

 「おはぁっす」

 野太い声。

 

 ああ、気分悪りぃ…。

 なんてゆううつな一日の始まりでしょう。

 今日一日だめだこりゃ。

 のっけから、すっかり投げやり気分です。

 

 いいよ。さわやかに笑わなくても。

 愛想笑いは、いらないから。

 はいはい、ゆっくり眠れましたよ。

 ありがとありがと。あなたのおかげ。ね。ね。ね。

 はいはい、ありがと。

 あたしになんかつきまとわないで、

 さっさと次の人んとこ行っとくれ。

 

 なに、血圧?

 テキトーでいいよ。

 えっ、熱?

 だからテキトーでいいって!

 トイレの回数?

 好きなように書いとけよ! うっせーな!

 

 心の中でぶちぎれてます。

 

 悪気はないんですよ。悪気は。

 ただ、

 世の中の男性の大多数は、わっかい女の子が大好きです。

 中でも看護師さんは人気の職業。

 コスプレさせたい衣装ベスト3に常に入っています。たぶん。

 おバカな男は白衣の天使にメロメロなんです。

 ただし女性の。

 

 男性患者は看護師さんに癒されたいんです。

 

 「とある飲み屋でのバーテンと客の医者の会話だよ」

 「なんですか」

 「客の医者が言うには患者と肉体関係を持っちゃったって」

 「あらら」

 「バーテンはよくあることじゃないですかって慰めたんだけど…」

 「なぐさめたんだけど…?」

 「客は獣医だったって! ぎゃははぁ~」

 「うわぁっ!」

 

 こんなくっだらない冗談でも笑ってもらいたいんです。

 「バカなことばかり言って笑わせないでください」

 なんて言われたいんです。

 

 これを男性看護師とすると

 「とある飲み屋でのバーテンと男性看護師の会話だよ」

 「はいはい」

 「男性看護師は患者さんと肉体関係を持っちゃったって」

 「ほうほう」

 「患者さんは男性だって!」

 「はぁ、普通っすね」

 

 どうします。こんな世界。

 

 同性愛を否定するつもりも

 雇用機会均等法を責めるつもりもありません。

 

 癒しの観点から考えると、

 ほほえみ一つで男を有頂天にする力は

 女性にしかないのではないかと…。

 治癒力も圧倒的に女性の方が上ではないかと…。

 男性にはできない世界があるんじゃないかと…。

 

 書いていて思いました。

 あたしの話、説得力ゼロ。

 

 男性版白衣の天使…。

 当たり前の時代なのでしょうか。

 

 

 あたしは女性限定でお願いしたいと

 切望する一人でございます。

相変わらずの冬に思う

名残雪なのか

昨日といい今日といい

札幌はけっこうな雪に見舞われています。

入院している病院が

何階建てなのかは知りませんが、

あたしは8階にいます。

窓から見下ろす電車通りは

雪化粧のやり直し。

1か月ほど季節が逆戻りしたようです。

 

冬って一番しつこい季節だと思います。

一度だってスッといなくなったことないんちゃいまっか。

一番嫌いな季節だから

特別そう感じているだけなのかもしれませんが、

どうにもこうにも毎年後味の悪い思いが残ります。

 

気象庁によれば新暦の「冬」の期間は11月から2月まで。

3月からは春です。

ただ北海道はそうもいきませんから

3月はグレーゾーンです。

 

一度くらい3月1日からスパッと

春の陽気に満ちあふれた北海道にしてもらえませんかね。

毎年毎年未練たらしくいつまでもうじうじうじうじ。

 

いい加減男らしくしろっちゅーの!

 

ね、そう思うでしょ、みなしゃん!

 

すっかり春モードにシフトしていた北海道民です。

まさかここへきて、

冬の野郎にこんな意地悪されるとは思いもしなかったはずです。

 

里山には、ちらほらフキノトウが芽吹いてたんだぞ!

ネコヤナギの芽も空に向かって揺れてたんだぞ!

歩き始めたみいちゃんも、おんもに出たいって待ってたんだぞ!

 

どうしてくれるんだ、あん! 

台無しにしあがって! 責任とれんのか!

 

ある調査では6割の人から

早く終わってほしいと思われている季節が

「冬」なんですって。

すごい嫌われようです。

少しかわいそうな気もしちゃいます。

 

リハビリを終え苦痛に顔をゆがめながら

ベッドに戻ってそんなことを考えました。

 

あ、苦痛がなくても顔はゆがんでるんだわ、あたし。

ぎゃはは! 

とりあえず生きてます

 

 

入院して10日、手術が終わり早一週間が過ぎました。

ようやく痛みも薄らぎ、入院生活をエンジョイし始めたあたしです。

とはいっても、まだ歩くことはできないので車いすでの生活です。

あと一週間は、右足に体重をかけるのはご法度。

「そんなことしたら、とんでもないことになる!」

と、医者の脅し文句に簡単に屈して、ビビりまくりです。

「とんでもないことって…」

いやよいやよ知りたくないわ! タカシさんの過去なんて!

昼メロでもお目にかからない、だっさいシチュエーションを思い浮かべ

「そうよそうよ。人生知らない方がいいこともあるのよ」

などと自分を納得させております。

 

体を切っただけでも相当痛いんです。当たり前ですけど。

ですからそれ以上に恐ろしいことは必要ありません。でしょ。ね。

しかも「全世界痛みに弱い人間グランプリ」なんてのがあったら

恒常的に上位入賞間違いなしの太鼓判を押されるほどのチョービビりです。

 医者が言う「とんでもないこと」を知ってしまうと

それだけで「とんでもないこと」が起こるに決まってます。

だからそこは何も聞かず何も知らず何も言わないご隠居さんのようになって、

車いすにちょこんと座って熱いお茶をひとすすり。

「え~、え~、ほんに孫はかわいくていいやね~」

なんて目を細めて別次元にトリップしちゃいます。

 

最近の病院はネット環境も充実していて、院内はWi-Fiが飛びまくりです。

今のあたしは、一日一時間ほどのリハビリ以外はほとんどやることがないので、

ひまつぶしにブログを書こうと思っています。

お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

 

ただ、座っているとお尻が痛くなってくるんです。

ちょうどお尻から太ももにかけて切っているので、傷口が圧迫されて。

まぁ、あせらず気楽にできる範囲で更新しちゃいます。

とりあえずご報告まででした。

しあわせは いつも じぶんのこころが きめる

皆様お久しぶりぶりでやんす。お元気でしたか? 

なんだかんだとあわただしく、大好きなブログ更新もすっかり滞ってしまいました。

 

唐突ですが、

 

しあわせは いつも じぶんの こころが きめる

 

いい言葉ですねぇ。

とても有名な詩人で書家の相田みつをさんのお言葉です。

この方には、あたしは何度もなぐさめられ、勇気づけられてきました。

 

今回も勇気と元気がいただけるでしょうか。もう若くないしなぁ……。

不安ばかりが先立ちます。

 

実はあたし、2017年3月13日に入院するんです。

 

若い頃の病気が原因で。

 

あたしの体には、両方の大腿骨頭部に人工骨頭というものが入っておりまして、

その右足側が壊れちまいました。ある夕方突然に。

職場の席に戻ろうとした時に、ガクッときて同時にグギッときました。

右の股関節に5階建てのマンションの屋上から落っこちたときのような激痛が走り、

思わず声を上げてしまいました。「うぎゃっ!」。

正直にいうと、5階建てのマンションの屋上から落ちたことがないので、

正確な衝撃はわかりませんが、多分それくらいはあるはずです。

 

はいはい、どうせ大袈裟ですよーだ。

 

こいつは22年間、苦楽を共にしたパートナーです。

すぐに治るかと思っていたんですが、

椅子に座ってからも股関節が勝手に動くような激痛に責められまくります。

パソコンに向かうのが仕事ですから、どうしても体は前のめりになりがち。

顔を画面に近づけると股関節がゴキゴキ。

ヤバいと思って背もたれに体を預けると股関節がポコポコ。

ん? ポコポコ…?

ホントだって、股関節がポコポコするんだって。勝手に動くんだって!

 

そのたびにちょっと痛くて、すっごく怖いんです。

恐怖映画を観ているような気分です。次の瞬間刺し殺されるんじゃないかっていう

あの恐怖感。それと同じ。

また激痛に身舞われるんじゃないかと思えちゃって。あたしはビビリですから。

 

そんな恐怖にさいなまされながらも、どうにか仕事をこなし(エライでしょ)

帰宅することになりましたが、右足に体重をかけると激痛で歩けません。

見かねた職場の連中が肩を貸してくれたのですが、一人の支えでは無理でした。

結局二人の若者に支えられて引きずられるように移動。

マイカーまでたどり着き、激痛をこらえながら運転して自宅に到着しました。

自宅までの短い移動はケンケンで乗り切り、先に帰っていたカミさんに報告。

「今すぐ病院へ行ったら」「明日にはよくなってるって」

そんな会話をしながらもカミさんはスマホで検索。

夜の7時を過ぎていましたので、街場の病院の診療時間も終わっており

夜間救急は内科と小児科だけ。

いずれにせよ明日まで待たなければならないことが判明しました。

 

翌日、会社に連絡をして病院で診察を受ける頃にはあたしも

骨頭が壊れたことを認めざるを得ない状態でした。

昨日よりも痛い。今の方が断然痛い。泣きたくなりました。

レントゲン写真を見ると一目瞭然でした。

あたしの右大腿骨頭はすっかりいびつに曲がり、

世の中を右斜め37度からひねた視線でにらんでいるような状態です。

あれっ、あたしと同じだわ。そんなことはどうでもいいですが…。

 

「痛いですよね」。わっかい医者がポツリ。

「松葉杖は借りられますか」

「もちろんです。それからここで手術するよりは、札幌の病院の方がいいと思います」

「札幌ですか」

「ええ、専門のお医者さんがいるので」

そんなわけで、手術は札幌の病院で行います。

 

松葉杖を使えるようになってからは、少し楽になりました。

それまでは棒っ切れを杖代わりに歩いていましたから。

古い映画だけど「復活の日」のポスターみたいな。

 

http://livedoor.blogimg.jp/toei23/imgs/c/7/c764199e.jpg

 

 

 

左足の方とは、もうちょい古い付き合いで、27年間も一緒に人生を歩んでおります。

そいつはまだピンピンしてますが、右側が壊れて以来、相当の負担をかけております。

何をするんでも左足で体を支えなければなりませんから。

それなのに文句もいわず頑張ってくれています。

けなげなヤツじゃ、よしよしよしよし。

寝る前には毎日さすって慰めていますが、

だんだん機嫌が悪くなってきているような気配が。

「また立つんかいっ! ウンコもオシッコも1回ですませや!」

そんなふうに言っている気がするんです。

「ごめんな、お前にばかり負担をかけて。右が治ったらゆっくり休ませてやるからな」

そんなウソを言って、ごまかしておりますが…。

こいつまで壊れちゃったら会社にいられないくらい入院しなきゃならなくなります。

腫れ物に触るようになだめすかして働いてもらうしかありません。

 

それとカミさんにもメッチャ面倒をかけちゃってます。

けなげにいろいろと支えてくれていますが、

夜9時30分を過ぎたら起きていられない呪いが、

最近は夜8時30分を過ぎたら爆睡する呪いに格上げされてしまいました。

それだけ疲れがたまってしまったんですね。

 

あたしは身の回りのことの大半ができなくなっちまいました。

まず、靴下がはけない。パンツもズボンもギャーギャー言わなけりゃはけない。

階段は無理して一度上ったらそれきり下りてはこられない。

1カ月もすれば朽ち果てたミイラになって2階でひっそり死んでいます。

だからじぇったい2階には上がりましぇん。

ベッドで使っていた一式を下ろしてもらって

居間のソファをベッド代わりにする生活です。

お風呂も一人で入れない。ついには車の運転もできなくなってしまい、

毎日カミさんと一緒に出社。カミさんの帰宅に合わせてあたしも

仕事をやめて帰るという生活です。

なにもかもカミさんがいないとできないの。ホントになっさけない。

 

まぁ、そう考えるとさっさと入院しちゃった方が

左足とカミさんのためになるということで異論はないわけで、

腹をくくるしかないとは思っていますが、

今度はプリンとハナに会えなくなるのがツラい。

カミさんは2階のベッドで寝て、あたしは居間のソファで寝る生活が続いていますが、

プリンもハナも、どうしていいのか迷うことがあります。

しばらくあたしのソファの上にいて、それから2階へ上がったり、

朝まで一緒にいたこともありました。

なにか気配というか事情を感じているんですね。

すごく寂しそうな目であたしを見ていることがあります。

 

少なくとも1カ月は離ればなれになるのかと思うと我が身の不幸を嘆き、

自身の運命を呪いたくもなります。

彼女たちをなでなでしながら目頭が熱くなることもしばしば。

年寄りは涙もろくていけませんですね。

 

でも、優しいカミさんや可愛いプリンやハナたちがいるおかげで、

別れを嘆き再会を喜び合えるのも事実。

これはこれで幸せなんだなぁ、と思う今日この頃でありんす。

 

なにをどうしようとも、いつかは肉体は滅び命の炎は消えてしまいます。

だからこそ、人生っておもしろいものなのかもしれません。

 

今一度肝に銘じておきましょう。

 

しあわせは いつも じぶんのこころが きめる

 

頑張って手術を受けてきます。

 

長々とつまらないことを書き散らかしました。

最後までお読みくださいました皆様に熱く厚く、心からお礼申し上げます。

しばらく更新できないかもしれませんが、そのうち必ず戻って参ります。

イヤがらないでね。

では、また。